業界知恵袋

業界人に仲間入り!【業界お仕事図鑑】

2023-12-15更新

きっ君が調べたり、聞いたりしてまとめた業界お仕事図鑑です。間違ってたらごめんなさい!正式なものを教えてね!
「このお仕事が抜けてるよ!」とか、「教えて!」とかあれば是非リクエストください!きっ君が全力を持って調べて掲載するよ!

【更新 2023.10.31】
配給欄に[イベントMC]、興行欄に[手書き看板の絵師]の説明を追加しました。

【索引】
映画製作 | 配給 | 興行 | その他

映画製作

エグゼクティブ・プロデューサー
映画制作において、制作工程から制作にかかる費用の管理まで、全ての責任を負う最高責任者のこと。エンドロールでは、[製作 / 制作] [製作総指揮 / 制作総指揮]という表記で掲載される一番偉い人。製作委員会方式の場合は各社から1名づつ代表が名を連ねることもある。

プロデューサー
企画の立ち上げから、制作準備から実際の撮影、撮影後の編集、宣伝も含めた総合的な責任者。エグゼクティブ・プロデューサーの次に責任があり、実際の制作・配給・宣伝・営業などなど現場の総責任者でもある。ビジネス面や仕組み作りに特化したプロデューサー、制作周りを担当するプロデューサー、宣伝を担当するプロデューサーなどがある。全てを担当していく総合的なプロデューサーもいる。映画作りでのクリエイティブ面では監督と連携しながら総合的な判断が求められ、様々な技術と個性を持った膨大なスタッフをまとめあげる能力が必要。
└【ENDROLL】映画プロデューサー 雨無 麻友子さんインタビュー[前編][後編
└【ENDROLL】株式会社ピクス 広報兼プロデューサー 神戸麻紀さんインタビュー[前編][後編
└【ENDROLL】Elles Films株式会社 粉川なつみさんインタビュー[前編][後編

スーパーバイジング・プロデューサー
アメリカのテレビドラマ制作現場でよく使われている役職。エグゼクティブプロデューサーとは立場が違い、プロデューサーがプロデューサーの仕事を行う上でのサポートをする業務を行う人。

ラインプロデューサー
映画ができるまでの制作工程を管理する人。スケジュールや予算などが予定通り進んでいるか確認し、軌道修正が必要な場合は調整を行う。制作現場でかなり重要なポジション。

脚本
映画のシナリオを書く人。シナリオライターとも呼ばれる。脚本家が作った脚本をもとに、俳優や演出家は演技や演出を考えていく。脚本が上がらないと制作ができない、いわば映画の設計図を作る重要なお仕事。原作を元に脚本を書く場合もあれば、オリジナルの脚本もある。さらには、自分で脚本を書き、監督もする人もいる。

撮影
映画の画を撮る仕事。監督が撮りたい映像のために、照明や録音、美術部と連携を取る仕事。撮影監督と言われる場合もある。カメラマンの中でもサード、セカンド、チーフ、カメラマンと階級があり、カメラマンになるまでには10年程度経験を積むこともあるとか、ないとか!

照明
映像制作する際に、照明の色や明るさなどの設計や表現する仕事。責任者は照明技師とも呼ばれ、新人は助手となり照明の技術を学ぶ。映画の歴史の中で、自然な光での撮影ではなく作られた光で撮影するようになって生まれた仕事。光の具合で絵が全然違う形になるので、制作現場では全部門との連携しつつ空間作りを担っていく。

録音
映画の撮影現場で撮ったセリフや音、効果音などを組み合わせて音を作る仕事。撮影した音や映像とのバランスも整える。照明と同様に、サード、セカンド、チーフ、録音技師と階級がある。

美術
作品内で使われる小道具やセット、舞台装置を作る仕事。俳優が着る衣装以外のカバンや傘、靴などは持ち道具と言われ、衣装担当ではなく持ち道具(小道具)担当者が用意する。そのほか、セットなどを組むのは大道具担当と呼ばれる。

装飾
作品内のセットや舞台装置を準備する美術担当と連携してセットや舞台装置を作品のイメージに合わせて装飾する仕事。監督や美術担当と話し合い購入する場合もあるが、設定に合わせて製作する場合もある。装飾したものの時間経過(物語のつながり)はあっているか、その時代に売ってたものなのかなど細心の注意が必要。

編集
撮影した映像をカットしたり、順番を入れ替えたりして1本につなぎ、一本の映画に仕上げていく仕事。撮影後の編集であるポストプロダクションは、一般的に、エディターズ・カット、ディレクターズ・カット、ファイナル・カットの3つの段階にわかれており、クランクアップするとディレクターズ・カットを用いて監督と最終編集を行う。

スタイリスト
洋服から持ち道具まで、俳優が身に着けるもの一式を用意する。監督や演出からの指示に合わせるだけでなく、俳優とも相談しながら役作りに大きな影響を与える衣装のコーディネートをする。

衣装
作品の時代背景や設定に合わせて衣装(洋服)を準備する仕事。既製品で用意できないものは内容に合わせて、衣装を手作りで準備することもある。撮影前に試着などを行い、サイズ感や他のキャストとのバランスを見るため衣装香盤表を作成する。

ヘアメイク
作品や演出に合わせて俳優にメイクを行う仕事。人物設定によって歳をとったように見せたりすることも。俳優さんの状態と役作りを共に構築していく。けがの傷口などもメイクによって表現する特殊メイクという担当者も。撮影前に準備をするので朝早くから現場に入ることが多く、華やかなイメージがあるが実は体力勝負。

キャスティング
映画に出演するキャストをブッキングする仕事。キャスティングプロデューサーという名称でプロデュースの一環を担う立場でもある。監督やプロデューサーなどと吟味の上、イメージしている役柄に会うキャストを選定し、出演交渉、契約、そしてスケジュール調整など実施。撮影時にはキャストと演出・制作の間に立ち円滑に進むように調整していく。撮影後も配給宣伝時のフォローを行うことも。

フードスタイリスト
食品に関わるシーンの撮影現場のスタイリングをおこなう専門家。食材や料理だけでなく、その食材・料理とマッチする食器やテーブルクロスや花・観葉植物などを選び、その料理の空間を演出することからテーブルコーディネーターと呼ばれることもある。
映画で美味しそうに食事しているシーンを見ると食べたくなるよね?それはまさにフードスタリストの技なんです!

リレコーディングミキサー
監督が求めているものを理解し、「音づくり」を司る仕事。録音された音を整え、さまざまな音のフォーマットにミックスダウンする。サウンドミキサー、整音ミキサーとも呼ばれる。

音響効果
編集された映像に最適な音楽や効果音を選んだり、作り出す仕事。膨大な音源データから各シーンに合った音を選び出すほか、シーンに合わせた効果音を新たに録音するなどして音によって作品世界を表現する。

フォーリーアーティスト
制作側から受け取った映像素材を見つつ、足音や服が擦れる音、咀嚼音といった生活音を中心とした効果音を生みだし、アテレコする人。日常に溢れるなんてことのない音を生み出す作業だが、実際にその行為を行って音を録るわけではない。観客がよりリアリティを感じる音を「この世界に存在するありとあらゆる物を駆使して」作り出されている。

カラーリング(グレーディング)
映像の色を調整するカラコレ(カラーコレクション)を担う仕事。監督がイメージする色に映像を仕上げていく。映像の色を自然に見せるための調整はカラーコレクション、演出上の色味を付加することはカラーグレーディングと呼ばれる。カラーグレーディングをする人をグレーダーと呼んだりも。映像の色味次第で、映画の世界観が一気に変わるので、映画にとって欠かせないお仕事の一つ。

VFX
コンピュータグラフィックスまたは合成処理によって実写映像を加工することをVFX(視覚効果)という。VFXはビジュアル・エフェクツ(visual effects)の略語。映画において、現実には見ることのできない画面効果を実現するためのVFXを作り上げる仕事。撮影現場での効果を特殊効果(SFX)と呼ぶのに対し、撮影後のポストプロダクション段階に付け加えられる効果をVFXと呼ぶらしい。

監督
映画の映像制作・演出面を統括する責任者。映画の撮影現場では、基本監督の指示やイメージを全スタッフが形作るという流れとなります。すなわち映画のクリエイティビティ全てを司ります。映画が公開されると、監督やキャストの俳優の名前が、観客動員の重要な要素となるので、一般的にその作品の全てを背負った人と捉えられる。
└【FRONTIER】藤井道人 監督×石山成人 宣伝P スペシャル対談[前編][後編

助監督
演出にかかわる様々な業務に携わる監督の右腕たる仕事。監督と各部の橋渡し的な役割を担い映画作りの現場における要。スケジュール管理など現場進行もその業務に含まれ、撮影関わる各部とのありとあらゆる調整をこなさなくてはならず、助監督が優秀か否かによっては、現場がうまく行くことも破綻することもある。その名称ゆえに、監督のアシスタント的な立場に思われることがあるが、もちろんその要素は多分にあるが、優秀な監督が優秀な助監督とも限らない。すなわち、監督とはまた別の特殊な能力も必要となるのだ。

制作
撮影現場において、予算の管理、ロケ地の選定、公共の許可撮り、スタッフの食事や宿泊手配、車両の出し入れなどなど撮影を円滑に進めるためのロジスティックを担当。土台がしっかりとしていないと撮影に集中することができない。すなわち制作部がいないと映画は撮れないのである。一般的に制作部から現場プロデューサーになっていく人が多いかもしれない。

制作進行
制作管理に携わる人のことで特にアニメーション業界で頻繁に使われる職種名。プロダクションによっては、制作、進行、製作進行、制作マネージャー、進行主任などとも呼ばれることもある。作画・背景美術・仕上・撮影・編集といったアニメ制作の工程は、分業化され外注プロダクションと連携することも多いため、制作スタジオ同士に素材や情報を届けたり、各部門を結ぶ役回りを担う。膨大な作業量を処理する「処理能力」、多くのスタッフと意思疎通する「折衝能力」、作品の進捗状況を管理し、臨機応変な対応をする「管理能力」が求められる職種。

制作デスク
主にはプロデューサーや制作部など、現場スタッフの仕事を後方からサポートするデスク業務。出演者のマネージャーと連絡をとってスケジュールを管理したり、支度場所・スタジオ・編集室・弁当などの手配をしたり、経費清算などの経理業務、多岐にわたる業務をサポートする「何でも屋さん」的存在。

制作経理・製作経理
制作スタッフの仮払いや精算、振込手続きなど、経理業務を専門的に担当する仕事。制作会社のデスク(制作デスク)が担当しているケースが多い。但し、欧米における製作経理はよりAP的な立ち位置でプロデューサーが現場を進める上で金銭に関わる部分を担当する、重要な役職でもある。

ロケコーディネーター
スタジオ外で撮影を行う場合、ロケ地(撮影場所)を探す人。
監督や演出担当からの条件にあった候補地を選定し、実際にその場所へ行き確認も行う。
撮影が決定した場合はロケ地との交渉や地元警察への許認可申請等も行うため、 交渉とスケジュール管理をスムーズにこなせるスキルも必要となる。

車輌
制作現場において、車の運転のスペシャリスト。ロケバスや機材車、照明車、美術車、劇車などなど。単なる運転技術だけではなく、スケジュールが命でもある制作現場において、道路事情に詳しくて、絶対に道に迷わず、無駄なく撮影隊を移動させる能力が必要。

持道具・小道具
映画撮影の美術において、衣装を除く全ての小道具を用意する仕事。装飾品や食べ物など小さなものから、タンスやテーブルなど大きなものまで、作品に合うものを用意。搬入・搬出と道具の手入れも行う。時代物の家具を探し、見つからなければ作る場合もある。小道具の仕事は、主に役者が身に付けている「持道具」、セットの中に置かれている家具などの「出道具」、ストーリーに重要な役割を果たす「役道具」に分かれている。

エキストラ担当
通行人、群集などを演じるエキストラの募集、選考、連絡対応、名簿作成、当日現場での受付、現場対応などなど、映画撮影において重要なエキストラに関わる業務を担当するお仕事。募集は制作部、実際に撮影の際の演出は演出部が担当することが多い。

スタント・コーディネーター
映画の中で行われるすべてのスタントシーンのコーディネート、キャスティング、振り付けを行う人。スタントの安全面に大きな責任を持ち、使用する武器などの小道具や、アクションシーンに使う車両やスタント・ドライバーの配置なども行う。

ファイト・コーディネーター
格闘アクションや殺陣のスタイルを考案する人。キャラクターを活かした動きを考え、ストーリー上にアクションを上手く乗せる役割を担う。アクションの「振付師」的役割と言える。

ガンエフェクト
その名の通り、作中における”銃”周りのあらゆる表現・演出を手掛ける人。モデルガンの改良や図面作成による外注等による実弾を使わない銃の製作、その銃を使用する俳優への指導等が主な業務となる。また今では当たり前となった「撃たれると同時に血が噴き出す表現」を生み出すのもこの人(たち)。迫力があり尚且つリアルな銃撃シーンを作り出すためには、緻密な操作はもちろん衣装部や美術部との連携も求められる。

操演技師
特撮シーンを実現する人。火薬やドライアイス、液体窒素など臨場感を出すためのさまざまな素材を扱って、炎や煙、嵐や津波などを演出したり、建物の爆破から怪獣のシッポの動き、人間の宙づりまでこなす。

音楽
劇中で使用する音楽を作曲する仕事。映画のストーリーや雰囲気、登場人物の感情などを強調する役割を担う。脚本段階で大まかなイメージは固めつつも、作業の大半は、撮影終了後に編集した映像に合わせて行っている。作品内容によるが、1作品あたり平均して20~30曲くらい作曲するらしい。

記録
撮影現場で常に監督の横につき、実際に撮影した内容をすべて記録し・整理する仕事。カットごとに、画角の寄り引き、役者のアドリブ、衣装、小物の位置など、文字通りすべて細かくチェックする仕事なので、きめ細やかさとかなりの集中力が必要とされる。このおかげで、撮影順序による矛盾が生じないようにできるのだ。

スチール
ポスターやメディアに提供する写真など、映画の宣伝に使用する写真を撮影現場で撮る仕事。くれぐれも本編撮影の邪魔にならないように気を配りつつ、限られた場所とタイミングで求めるショットを撮れるかがカギ。撮影後には、すべての写真の色調整をするという大仕事が待っている。実は、撮影の小道具に使用する写真(ID写真やSNS投稿画像など)も撮っている。
└【ENDROLL】スチールカメラマン 内堀義之さんインタビュー[前編][後編

メイキング
本編撮影の舞台裏を動画で撮る仕事。メイキング風景や役者インタビューなどを撮影し、宣伝やBlu-ray/DVDの特典として活用されることが多い。スチールカメラマン同様、撮影現場では極力邪魔にならないことが求められ、限られた条件下で使える映像を撮る手腕が求められる。
└【ENDROLL】Bela Film 代表 宇津野達哉さんインタビュー[前編][後編

タイトルデザイナー
映画のタイトルコールやクレジットなどの映像を制作する人。色、文字サイズ、陰影などを決めるために一つの映画のクレジットを作るのに2~3カ月費やすことも。映画の最初の印象を決めるため重要な仕事である。

字幕翻訳家
海外で制作された映画やドラマを日本語訳に翻訳する人。約1秒につき4文字という文字制限に合わせて本来の映画の内容を損なわず、短文の日本語に翻訳する技術と、作品の時代背景や文化への理解が必要となる。

映画法律監修弁護士
映画に出てくる法律の内容に間違いはないか、法律的に問題はないかを監修する人。エンタメ的な面白さと現実世界のリアリティを両立させながら、うまく全体を整えていくことが大切。

配給

買い付け
海外で製作された映画を、日本で上映する権利を買い付ける仕事。世界中で行われている映画祭では、必ずといってバイヤー向けのマーケットが併設されており、そこでは、各社の買付担当者が1日に何本もの映画を試写し、交渉を重ね、選び抜いた作品を買い付けている。完成前の段階でも、基本情報や一部のプロモーション映像で買付を決めることもあるほか、これまでに築いた関係性から直接連絡を取り合って交渉することも。作品内容だけでなく、話題性や国内での市場価値など総合的に見極める能力が求められる。

企画
その名のとおり、製作する映画を企画する仕事。すべての映画は企画の立ち上げから始まる、つまり「この映画を作ろう」と最初に言った人たちのこと。配給会社の中にも企画部があるが、独立した映画制作会社が企画を立ち上げることも多く、企画書をもって出資会社や配給会社、監督、脚本家、俳優などを集めていく。そのままプロデューサーを務めることが多い。

宣伝プロデュース
宣伝に関わる一切を統括する仕事。つまり、宣伝チームのトップ。宣伝のプランニングから、予算管理、スタッフィング、進行など、映画宣伝のすべての責任を持つ。宣伝現場を統括する一方で、プロデューサーや監督、俳優事務所、出資会社など作品に関わる各社、各部署への確認・報告・調整ごとも多い。すでに完成している作品につくこともあるが、とくに邦画の場合はクランクイン前から入り撮影現場で宣伝素材の確保をしたり、最近では、企画の段階から宣伝目線の意見を出していくことも。

宣伝アシスタントプロデュース
宣伝プロデューサーのアシスタント。宣伝プロデューサーの仕事内容は多岐に渡るので、アシスタントが右腕となって支えている。宣伝プロデューサーを支えつつ、現場スタッフからも頼りにされ、宣伝活動がうまく進行するように各所細々したところまで目を配らなければならない。映画監督における助監督同様、宣伝プロデューサーとはまた違う能力が必要にもなる事も多い為、アシスタントという名称ではなく、宣伝ディレクターと名乗る人もいる。

クリエイティブ・ディレクション
ポスターや予告編、広告など、宣伝クリエイティブに関する方針を決め、遂行する仕事。作品内容、宣伝方針に沿いながらも、作品の魅力を最大化できるようなクリエイティブ施策を考え、デザイナーやディレクター、広告代理店、イベントプロデューサーなどに指示を出していく。

グラフィック・デザイン
ポスターやチラシをはじめとする「平面」に対するデザインを担う仕事。パンフレットやバナー広告、ステッカー、屋外広告など、デザインする種類は多岐に渡るほか、同じものでもサイズ違いなどのデザインを含めると、1作品で相当な数のデザインを仕上げることになる。また、邦画の場合、特にポスター制作にはデザイナーのアイディアを取り入れることも多く、特写撮影に同行し、カメラマンや役者に直接指示することも。

予告制作
特報や予告編を制作する仕事。 作品の売りポイントや宣伝方針を踏まえ、さまざまな目的の予告編を制作する。すでに完成している本編から切り出してつなぎ合わせることもあれば、制作中の一部の映像だけを使って制作することもある。またテレビCMやweb動画など劇場用の映像以外の映像宣材制作も行う。

WEB制作
作品の公式サイトを制作する仕事。宣伝プロデューサーと相談しつつ、作品内容、宣伝施策にあったサイトの見せ方やコンテンツを練っていく。ティザービジュアルを立ち上げるタイミングでサイトをオープンすることが多い。基本コンテンツが揃ったあとは、ニュースの更新や企画誘導のバナー設置などの業務がメインとなる。
└【ENDROLL】WEBディレクター齋藤舞さんインタビュー[前編][後編

劇場営業
映画を劇場でかけてもらうように、全国の映画館に営業する仕事。公開日の調整から、上映スケジュール(回数、時間帯、上映期間等)などを各劇場と交渉する。地域や劇場チェーンごとに担当が決まっている場合が多く、1作品というよりは自社作品すべてを持ってお付き合いすることになるため、長期的に見て良いビジネスができるように交渉することが求められる。

劇場宣伝
劇場内で行う宣伝を担う仕事。ポスターやチラシの設置をお願いするほか、スタンディ―や大型装飾の設置、試写会、WEBキャンペーン、舞台挨拶など劇場で行うイベントの交渉など、劇場と関連する宣伝業務の窓口。

配給
製作あるいは買い付けた映画を、映画館で上映するまでのプロセスを管理する仕事。具体的な業務は、制作、買付、宣伝、営業(興行)と各部署に分かれて行っている。

海外セールス
海外のバイヤーに対して、邦画を売る仕事。担当者はセラー(売り手)と呼ばれる。流れとしては、自社作品のラインナップや受託作品の調達から始まり、映画祭に併設されるマーケットの時期に合わせてそれらのリリースを出す。その後、海外のセラーとの交渉を重ねて契約条件を固めながら作品を売っていく。
└【ENDROLL】日活株式会社 海外セールス担当 小森景光さんインタビュー[前編][後編

オフィシャルライター
作品宣伝から依頼され、記事を書く(ライティング)する仕事。主に、マスコミ向け資料であるプレスシートや販売物であるパンフレットの執筆を担当することが多い。執筆するにあたり、映画撮影時に現場に足を運び、撮影の状況をしっかりと見たり、インタビューしたりすることもある。
└【ENDROLL】ライター 伊藤万弥乃 さんインタビュー[前編][後編

パブリシティ
企業のニュースやメッセージなどをマスコミ媒体に取り上げてもらう仕事。映画の情報や舞台挨拶などのイベント情報をテレビや雑誌、新聞、WEBなどの媒体に売り込み、掲載・放送してもらえるようにすること。
└【ENDROLL】PRプランナー 髙 未佳さんインタビュー[前編][後編
└【ENDROLL】「GYAO!」PR担当 坂本理砂さんインタビュー[前編][後編

デジタルマーケティング
インターネットやITテクノロジー、デジタル化されたデータなどを活用した宣伝をする仕事。デジタルメディアを活用した専門的な知識が必要。従来の不特定多数に向けてアプローチする手法より、より個々のターゲットに対してのアプローチを担っている。
└【ENDROLL】デジタルマーケティング  堀田菜摘さんインタビュー[前編][後編

タイアップ
「協力」「提携」という意味で、作品と企業(他商品)結びつける仕事。
一般企業なども行う施策だが、映画業界においても、お互いに宣伝的相乗効果を狙って取り入れられる宣伝施策のひとつ。

メディアバイイング
映画宣伝の中で、メディアや代理店から広告枠を買い付ける仕事。作品にあった媒体を選ぶ知識と、実施後の分析も担当する人。作品プロモーションの効果的な時期に買い付けを行うには、メディアや代理店とも良好な関係を築いておく必要がある。

エリア宣伝
地域に根付いての宣伝をする仕事。東京発信で全国に伝わる広告やパブリシティ以外、エリアが限られた媒体へのアプローチやエリア該当地域の劇場との連携、広告展開などを行い効果的なアプローチをする。

SNS運用
作品の公式SNSを運用する仕事。SNSにはX(Twitter)、Instagram、TikTok、Facebookなどなど、新たなプラットフォームが生まれる際にそのプラットフォームやユーザーを分析して、映画の情報がSNSで伝播していくことを目指す。直接的にお客さんとのコミュニケーションを行うため、24時365日対応する機動力と体力も必要。

パンフレット制作
映画館やオンラインで販売する商品である、作品のパンフレットを制作する仕事。編集プロダクションが担う場合が多い。デザイナーやライター、カメラマンなどと連携し、商品化申請〜校了までのフローに携わる。

グッズ制作
映画館で売っている商品のライセンス営業を行う仕事。企画を練り、版権元に申請し、許諾を得たグッズの制作する。また販売グッズ以外にも宣伝で非売品として、グッズを制作することもある。
└【ENDROLL】イラストレーター/キャラクターデザイナー 北沢直樹さんインタビュー[前編][後編

メディアプランナー
広告を出したいと考えている配給会社のニーズを叶えるために、テレビや新聞、SNS、Webサイトなどからその作品に適した広告をプランニングし提案する仕事。広告を仕上げるまでの日程調整や進行管理もメディアプランナーの仕事に含まれる。

WEB広告運用
様々なツールやデータを活用してクライアントの広告運用を行う仕事。Google、Yahoo!などを使ったリスティング広告、SNS(facebook/Twitter/Instagramなど)ディスプレイ広告の運用をはじめ、Web広告の出稿~分析・改善業務も仕事の一つ。

広告代理店
映画を広く認知させるために、TVや雑誌、ラジオ、ウェブメディアなどあらゆるメディアを使っての広告企画を提案する仕事。メディアと映画をつなぐ役回り。実施が決定した際は、スケジュール進行や入稿管理なども行う。広告クリエイティブ制作を行うこともある。

イベントMC
完成披露試写会や、初日・公開記念舞台挨拶などのイベントで司会進行・タイムコントロールをする人。イベントはテレビや新聞・WEBメディアで取り上げてもらう宣伝として行っているので、ただ質問をするだけでなく、紹介してもらいやすいネタや言葉を登壇者から引き出す重要な役割を担っている。

興行

支配人
一般的なサービス業での「店長」にあたり、売上/経費・リスク・従業員・施設・商品・接客サービスなどの管理を行う仕事。売り上げに大きく影響する、上映スケジュールの作成や劇場内イベントの調整役をはじめ、劇場が入居するショッピングセンターなど施設側とのやりとりなど業務内容は多岐に渡る。

番組編成
劇場で上映する作品の選定や契約、映画の原価交渉などを担当する仕事。、ライブビューイングや旧作上映など、スクリーンを使ったあらゆる上映を検討して、お客様に鑑賞機会を提供する。

もぎり/出札
映画館入口カウンターにてチケットの販売・受付業務を行うほか、上映時間の案内や、電話対応も行う仕事。ボックス係(チケット販売)とも言われる。最近のシネコンではQRコードでの入場が取り入れ出されているケースも増えている。

コンセッション
映画館でお客様と対面でポップコーン、ホットドッグなどのフード、ジュースやお酒などのドリンクを販売する業務がメインの仕事。販売業務のほかには調理業務、清掃業務がある。

映写
担当する人の名称:映写技師
「映写」と呼ばれる映写機やフィルムを扱う仕事。上映に関連する機材のチェック〜上映素材の管理、映画館の番組担当が決めた上映作品のスケジュール(約1週間)をもとに、予告編と本編を組み込み、場内の電気やプロジェクターの制御などをセットしていく。映写を担当する人を映写技師と呼ぶ。

手書き看板の絵師
シネコンが増えたり、広告メディアの技術革新が進んで最近ではあまり見られなくなったが、映画館の前に飾られる看板を手書きで書く人。出演者と映画のタイトルなどを大きな板に描く。絵看板を書いている職人は日本に数人しかいないといわれている。現在、手書き看板が見られるのは、大阪の「新世界国際劇場」、秋田県の「御成座」などいくつかの劇場のみ。(※上映作品によっては手書き看板ではないこともある)

その他

映画祭
映画祭の企画準備・実行運営をする仕事。映画祭関連企業様への連絡・対応、国内/海外ゲストに関する業務などをはじめ、映画祭開催当日における各運営業務を担当する映画祭事務局員などの仕事がある。小さな映画祭では少人数体制での運営のため、ボランティアやアルバイトの方に助けられることが多い。
└【ENDROLL】映画祭運営 久米 修人さんインタビュー[前編][後編

映画祭プログラミング・ディレクター
映画祭での上映作品を選定する人。映画祭にはそれぞれ特色があるが、上映作品選びによってその映画祭のカラーや規模が決まるので、コンセプトワークのうえで最重要のポジション。

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映画ファンってどんな人? ~ライフスタイルで映画ファンを7分析~
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