ドラマチック古事記ということで、「ロード・オブ・ザリング」や「スターウォーズ」のような壮大なるスペクタクルファンタジーとして古事記を語ってみたいと思います！

ユダヤ人が世界の中でどれほど特異な民族かは論を待たないところだと思いますが、実は日本人も同じくらい特殊ですね。

民族のアイデンティティって何かというと、言葉、神話（宗教）が大きいんです。ユダヤ人がヘブライ語、旧約聖書、ヤハウェというのをもっているように、日本人も日本語、古事記、日本の神々というのがいるわけですね。

これは実はどこにでもあるわけではない。ほとんどのヨーロッパの国は民族固有の神話の神を信仰してない、ほとんどのアメリカ大陸やアジアの国は植民地化の影響で元々の言葉を話していない。共産化の影響で神話・宗教を否定してしまっている。

実は日本人はユダヤ人と同じく相当珍しいんです。

「神話を忘れた民族は例外なく100年でほろびる」これは歴史学者アーノルド・トゥインビーが言った言葉ですが、グローバル化の波の中で国ってなんだろ？文化圏を保つことの意味みたいなものが問われていると思います。誰かに決められたものではない、日本人が元々もっていた物語や信仰を確認することで、現代を生きる皆さんのヒントになればと思います。