業界人インタビュー

【ENDROLL】 「中身はギャル、強みは行動力。」 デジタルマーケティング  堀田菜摘さん ~後編~

2023-02-10更新

 

この業界、とにかく面白い人が多い。

そんな気づきから、映画・エンタメ業界の宝である、業界人の人と成りに焦点を当てたインタビュー企画「ENDROLL エンドロール~業界人に聞いてみた」。
業界に新たな風を吹き込む20代から30代を中心にインタビューを行い、現在業界で働いている人はもちろんのこと、この業界を目指している人にも刺激を与えていきたいと思う!

 

前回に引き続き、松竹ナビ株式会社 映画宣伝事業部にて、デジタルマーケティングを担当されている堀田菜摘(ほったなつみ)さんのインタビュー内容をお届けする。

映画を“ビジネス”として捉えることができるようになり、仕事への向き合い方に変化が生まれた堀田さん。今回はそんな堀田さんが仕事をする上で大切にしている事や、映画業界に対して感じていることをお届けする。

 

★【ENDROLL】「映画は“ビジネス”だ。」 デジタルマーケティング  堀田菜摘さん ~前編~

私、性格がギャルなんです。

とにかくポジティブ思考な堀田さん。仕事を前向きに楽しくできているのは、“ギャルマインド”にあったようだ。

KIQ:お話を聞いていると、堀田さんは、人に何かを押し付けられるよりも、自分がやりたいことをやる!というタイプですよね?

堀田:はい!全部自分がやりたい!ってなっちゃうんです(笑) 行動力や実行力はある方だと思います。やりたいなら、やればいいじゃん!っていつも思っています。失敗しても死ぬわけじゃないですし(笑) 基本的にポジティブなんです。

KIQ:素敵ですね。その考え方、見習います(笑) では、これまで辞めたいと思ったこともあまりないですか?

堀田:今のところはないですね。一度仕事ですごく落ち込むことがあって、泣きながら仕事をしたことがあったんですけど、それは「自分はもっとできる!」「もっと信頼されたいし、もっと一人前になりたい!」という悔し涙だったんです。そこから、エンジン全開!という感じで、あっという間に3年が経ちました(笑)

KIQ:本当に前向きですよね!同じチームの方もそういったタイプの方が多いんですか?

堀田:みんなでよく話すのは、基本的にポジティブで、明るくて、芯が通っていて…例えるなら、性格がギャルとヤンキーみたいな人が多いよねって (笑) 私も中身はどちらかというとギャルなんですよ。

KIQ:すごくおもしろそうな職場ですね(笑)

堀田:そういう同じマインドの仲間たちと一緒にチームで仕事しているというのは、この仕事を楽しめている理由の一つかもしれません。前職は、基本的に1人で営業することが多かったのですが、今は主にチームでやっていて、みんなで部活終わりの部室みたいな雰囲気で、ワーキャー言いながら仕事をしています (笑) そのおかげで、各所の確認がとてもスムーズにとれることもあります。

KIQ:社内で助け合える環境があるってすごく大事ですよね。でも、3年も続けているとマンネリ化じゃないですけど、飽きたなと思うこととかもありません?

堀田:デジタルマーケティングは、同時にいくつかの作品を担当していることが多いので、それが飽きずにできている一つの要因だと思いますね。あとは、日々の業務は地味で細かい作業が多くなりがちですけど、一方で、事務所とのやりとりや舞台挨拶の準備など、業界のキラキラした部分に携われる楽しさがあったというのも大きいと思います。それに、プライベートとのオンオフがない状態で仕事ができるところも、自分の性格に合っていて気に入っています。

KIQ:仕事とプライベートのオンオフは、なくても良いタイプなんですね!

堀田:なくて良い派ですね!無理して情報収集をするのではなく、仕事帰りにSNSをみて、それが仕事に繋がって…というのが、すごくやりやすいなと私は感じています。結局、私たちの仕事って、日常とは切っても切り離せないと思うので。

今、この瞬間を最高に楽しみたい。

堀田さんは、これまでいろいろなことを経験し考えてきたからこそ、現在の充実した日々を手に入れたようだ。そんな彼女に、これからのことや、今後の映画業界についての熱い想いを聞いてみた。

KIQ:今後、何かやってみたいことや目標はありますか。

堀田:実はあまりないんですよね…。元々、一生映画に携われる仕事がしたいとずっと思っていたので、今の仕事がゴールに近いんです。就活で一度映画から離れてみて、それでももう1回先のことを考えた時に、やっぱり映画のことをやりたいと思って、今の仕事に就いたので。だから、今やっている仕事が、本当に一番楽しいんです!

KIQ:それだけ今が充実しているということですね。

堀田:はい!だから、しばらくは現状維持が目標ですかね。

KIQ:現状維持も素敵な目標だと思います!その一方で、映画業界に対して、もっとこうなったらいいのになぁと思うことはありますか。

堀田:もっと映画業界全体の売上を伸ばすことができたらなとは思います。コロナになって、映画は絶対的に必要なものではないと捉えられることもありましたけど、そうはいっても、やっぱりみんな映画は観ると思うんですよね。特に、今は配信など手軽に見られる環境があるわけですし。それにも関わらず、映画館にいかない休日がある人が多くいるので、そういう人たちの意識を変えられたらいいなとは思いますね。

KIQ:本当にそう思います。どうやってそういう方たちの心を動かせるかは、映画業界全体の課題ですよね。

堀田:じゃ、そのために宣伝としてできることはなんだろうと考えてはみるものの、なかなか答えは見つからなくて…。今はモヤモヤした気持ちでいます。あとは、ヒットする映画と、しない映画の差が広がっていることも気になっています。ヒット作は、世間で流行っているからという理由で観に行く方が多いと思うんですけど、それもいいけど、自分が本当に興味のある作品を観に行って欲しいなと思いますね。そうして、映画市場全体の底上げを目指したいです!

 

 

【Information】

ャイロックの子供たち』 2月17日(金)公開
池井戸潤の原点にして最高峰とも言える原作が、満を持して映画化。とある銀行の小さな支店で発生した、一件の現金紛失事件をキッカケに、とんでもない事実にたどり着く…。裏の顔も、裏の金も全部暴く!全ての働く人たちへ問いかける、世紀の大暴露エンターテインメント。
監督:本木克英
出演:阿部サダヲ、上戸彩、玉森裕太 ほか

 

なのに、千輝くんが甘すぎる。』 3月3日(金)公開
女子憧れ度No.1!最高の青春ラブストーリー。これは、世界一しあわせな片想い♡ ふたりだけのヒミツの“片想いごっこ”がはじまる!
監督:新城毅彦
出演:高橋恭平(なにわ男子)、畑芽育 ほか

 

映画『ブラッククローバー 魔法帝の剣』 3月31日(金) 公開
アスタたちの前に突如として現れた先代魔法帝コンラート。「帝剣」を手にする彼の目的とは。 先代魔法帝の登場をきっかけに、アスタたちは新たな戦いの渦に巻き込まれる―。
原作・総監修・キャラクター原案:田畠裕基
監督:種村綾隆
声の出演:梶原岳人 、島﨑信長、諏訪部順一 ほか

 

大名倒産』 6月23日(金) 公開
いきなりプリンス!でも、借金100億!?巻き込まれ系プリンスと仲間たちが贈る愉快痛快!人生逆転エンターテインメント
監督:前田哲
出演:神木隆之介、杉咲花、松山ケンイチ  ほか

 

『こんにちは、母さん』 9月1日(金)公開
山田洋次監督最新作。変わりゆく令和の時代に、変わらない母の愛を描く、親子の感動の物語
監督:山田洋次
出演:吉永小百合、大泉洋 

 

© 2023映画「シャイロックの子供たち」製作委員会

 

【Back number】
第1回:PRプランナー 髙 未佳さん
前編「映画館の空間、そのものが好きー」
後編「映画館と人をつなぐ役割を」

第2回:映画プロデューサー 雨無 麻友子さん
前編「映画と人が導く人生」
後編「覚悟を決めたら、やり通す」

第3回:映画祭運営 久米 修人さん
前編「創り手の気持ちを大事にしたい」
後編「全力。だから、楽しい。」

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映画ファンってどんな人? ~ライフスタイルで映画ファンを7分析~
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