業界人インタビュー

【ENDROLL】「大仁田厚 電流デスマッチ」WEBディレクター齋藤舞さん ~後編~

2023-09-01更新

この業界、とにかく面白い人が多い。

そんな気づきから、映画・エンタメ業界で働く人とその成りに焦点を当てたインタビュー企画「ENDROLL エンドロール ~業界人に聞いてみた」。

 

前回に引き続き、今回も、映画『いのちの停車場』(2021)や『アリスとテレスのまぼろし工場』(2023年9月15日公開)など、様々なエンタメコンテンツの公式WEBサイトの制作や、キャンペーンサイトの企画・運営など幅広い事業を手掛けているソルト株式会社にてWEBディレクターとして活躍されている齋藤舞(さいとうまい)さんに伺った内容をお届けする。

自身でも“オタク”だと言い切るほど、子供の頃から大のエンタメ好きである齋藤さん。そんな齋藤さんが最近ハマっている意外なこととは⁉
また、WEB制作とエンタメ業界に起こっている変化についても語ってくれた。

 

【ENDROLL】「エンタメ中毒ハマり症。」WEBディレクター齋藤舞さん ~前編~

お笑いとプロレスって似てる!?

テレビはお笑いのために見ているというほど、お笑いも大好きだという齋藤さん。最近ハマっているプロレスには、実はお笑いと共通する部分があった…⁉

KIQ:お休みの日は何をされているんですか。

齋藤:漫画を読んだり、テレビを見たり、あと昨日はお笑い芸人のマヂカルラブリーの単独ライブに行ってきました!

KIQ:お笑いもお好きなんですね!

齋藤:お笑いも昔から好きですね。私が子供の頃って、ちょうどダウンダウンが出てきた頃だったんですけど、はじめてダウンタウンのコントを見た時に衝撃を受けて!松本人志の『遺書』(朝日新聞出版)っていう本を買って読んで、なんてかっこいいんだ!って思った記憶があります(笑)そこからどんどんお笑いにハマっていきましたね。

KIQ:結構ハマるとのめり込むタイプですか。

齋藤:そうですね。深夜のお笑い番組を見たり、ラジオを聞いたり、ラジオにハガキ出したりとか、ルミネtheよしもととかにもよく行っていましたね。

KIQ:めちゃくちゃハマっていますね!(笑)今、テレビでは結構お笑い系の番組が多いという気がしているんですけど、またお笑いブームが来ているんでしょうか?

齋藤:確かに全体的にお笑い番組が増えてきてはいるんですけど、そもそもみんなテレビを見ていないんですよね…。なので、結局あまり知れ渡らないのかなって気がしていて、それがお笑い好きとしてはちょっと悲しいんですよ…。

KIQ:なるほど…。何かエンタメ以外にハマっていることってあったりしますか?(笑)

齋藤:あ、本当に最近なんですけど、プロレスにもハマっています!

KIQ:え、プロレスですか⁉ハマったきっかけは?

齋藤:知り合いのプロレス好きの人に連れて行ってもらったことがきっかけです。でも、それ以前からプロレスにはずっと興味があったんですよね

KIQ:え⁉ なぜ興味を持ったのか、気になります!

齋藤:テレビで大仁田厚の特集みたいなのをやっているのを偶然見て、すごい心を掴まれてしまって(笑)

KIQ:へー!どんなところに惹かれたんですか?

齋藤なんとなくお笑いに近い感覚だったというか、プロレスは全然コントではないんですけど、ちょっとコントっぽくて面白いなっていうのが最初の印象で。大仁田って、3、40年ぐらい前は割と派手な電流デスマッチとかをよくやっていたんですよ。それこそリングの周りを囲っているロープ全部に電流が流れているとか(笑)

KIQ:なかなか過激ですね(笑)

齋藤背中に電流を受けて倒れている映像を観て、なんて面白いんだろう!って(笑)でも1人でプロレスを観に行くのはちょっとハードルが高いなと思ったので、その時はプロレスへの熱を一旦抑えたんですけど、ついに観に行く機会が訪れて、プロレスはまだ全然詳しくないんですけど、より一層、大仁田厚にハマってしまいました!

KIQ:着眼点が独特ですね!(笑)齋藤さんって落ち着いていらっしゃる印象を受けますが、観戦している時は声をあげてワーッ!!ってなるんですか?

齋藤アイドルのコンサートを見てるみたいな気持ちになります(笑)

エンタメが好きだ!!

言葉の節々からとにかくエンタメ愛を感じる齋藤さんが、現在の仕事に感じている魅力と、オタクとして感じる時代の変化とは…?

KIQ:今の仕事を何年も続けられている理由や魅力ってどんなところですか?

齋藤:私はデザインやコーディングなど、実際に自分が手を動かして作業することはできないので、その分、一歩引いファンになっちゃってというか…。例えば、ある漫画が実写化されますってお話いただいた時には、まずどんな作品になるのかすごく楽しみだな!って思いますし、WEBデザイナーさんにそれを頼んだ時には、どういうデザインが出来上がるのか楽しみだな!って思うんです。そういった小さな楽しみがたくさんあるから、続けられてるのかなと思いますね。

KIQ:本当にエンタメがお好きなんですね。

齋藤:そうだと思います(笑)

KIQ:WEBやエンタメ業界について、昔と今を比べて何か感じる変化とかってありますか。

齋藤:WEBの変化でいうと、エンタメに関わらず、スマートフォンで見ることが主流になったことですかね。昔って、特に映画のサイトはとにかく派手にしたり、動きをつけたりという傾向があったと思うんですけど、今は見やすさやボタンの押しやすさを重視する傾向にありますね。だんだんシンプルになっていっているように思います

KIQ:スマホの普及によって変わっていったんですね。

齋藤スマホは大きいと思います!スマホの場合はこだわりすぎてしまうと、重たくなってサイトがうまく表示されなくなったりするので。
エンタメ業界でいうと、私達の中高生の頃は漫画とかアニメが好きっていうとオタクだ!って馬鹿にされたので、結構それを隠したい時代ではあったんですよね…。でも、今は堂々とアニメのこれが好き!て言える時代になったから、それはすごく良い風潮だなと。好きものを隠さなきゃいけないっていうのは結構辛いじゃないですか。

KIQ:そういった理由もあって学生時代は掲示板などリアルではないところに交流を求めた部分もあったんですね。

齋藤:そうですね、周りに自分と同じくらいアニメや漫画にガチなファンがいなかったんですよね。当時は世間的にはSPEEDや浜崎あゆみとかが流行していて、そういうのも好きだったんですけど、それより誰も知らないコアな領域を開拓していくのが私は好きだったんだと思います。

KIQ:なるほど。今はガチなオタクではなくても、漫画やアニメはライト層にまですごく広がっていますよね。

齋藤:最近はTVCMやYouTube電車の広告までにもアニメが使われたりしていますよね。そういう時代になったんだなというのは、オタクとしてはすごく嬉しいなと思っています(笑)

 

【ENDROLL】「エンタメ中毒ハマり症。」WEBディレクター齋藤舞さん ~前編~

 

 

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