業界人インタビュー

【ENDROLL】 「楽な人生なんていらない。」「GYAO!」PR担当 坂本理砂さん ~後編~

2023-03-17更新

この業界、とにかく面白い人が多い。

そんな気づきから、映画・エンタメ業界の宝である、業界人の人と成りに焦点を当てたインタビュー企画「ENDROLL エンドロール~業界人に聞いてみた」

 

今回は、前回に引き続き、「GYAO!」の作品コンテンツのPRをされている、ヤフー株式会社の坂本理砂さんにインタビューした内容をお届けする。

「GYAO!」に6年ほど携わってき坂本さんは今、どんな思いを抱いているのか?今回もポジティブシンキング爆発の坂本さんのエネルギーを是非お裾分けしたい。

 

★前編:「自分に素直に生きていく。」「GYAO!」PR担当 坂本理砂さん

 

心にぽっかり穴が開いたよう…

先日3月31日をもって「GYAO!」を終了することが発表されたが、坂本さんは「寂しい」とつぶやきながら、「GYAO!」での思い出についてたっぷり語ってくれた。

KIQ現在は、具体的にどんな業務を担当されているのですか。

坂本主に「GYAO!」で配信されるオリジナル番組や映画、アニメや海外ドラマなどの宣伝を担当しています。オリジナル番組では、木村拓哉さんの「木村さ~~ん!」や、とんねるずの木梨憲武さんの「木梨の貝。」、かまいたちさんとみちょぱさんが出演する「かまいたちbyよしログ」などのPRなどをやっています。具体的な仕事内容としては、例えばゲストが豪華というような、何か取っ掛かりになるようなことがあるときに、それを媒体に載せてもらったり、取材を入れる調整をしたりということをしているので、映画宣伝とそんなにやっていることは変わらないかなという印象です。

KIQオリジナル番組は何本ぐらい配信されているんですか。

坂本その年によって異なるんですけど、多い年は年間で10本以上配信していましたね。

KIQ今の仕事のやりがいや、楽しいところは?

坂本やっぱり形となったものを見た時とか、良い露出が取れたら「やった!」って思いますし、それが掲載された記事を見て、誰か1人でも視聴してくれるかもしれないと思うと嬉しいですよね。仕事を通して自分の知らないことを知れたことは楽しかったですね!

KIQいろんなことを知れるのは楽しそうですね。
まもなくそんな思い出のある「GYAO!」のサービスが終了されるとのことですが、率直に今どんなお気持ちか伺ってもいいですか。

坂本2005年にスタートしてからもう約18年間やってきて…、だからサービスがなくなっちゃうっていうのは、本当に心にぽっかり穴が開いたような寂しさがありますね…。振り返ってもいろんな思い出があったなーって。同僚も面白い人が多くて、良い人たちにもたくさん出会えましたし…。

KIQ特に印象に残っている思い出は?

坂本今ぱっと思い浮かんだのは「GYAO! SUMMER HOUSE」ですかね。2017年に「GYAO! SUMMER HOUSE」っていう海の家をやっていたんですよ。一時期、その担当になって、夏の間週1ぐらいリュックを背負って江の島に行っていたんです!(笑)

KIQあ!それ、観に行った気がします。

坂本え、本当ですか!?ありがとうございます!そこで仕事をしたりして、時々パソコンの隙間に砂が入ったり…(笑)こうやって思い出を語り出すと本当にキリがないので、すごく寂しいですが…。

KIQちなみに、アパレル業界に転職した理由は、やったことのないことに挑戦してみたかったからと仰っていましたが、そこからまた現在のエンタメ業界に戻ってきたのには何かきっかけがあったのでしょうか。

坂本アパレル業界も様々な経験をさせて頂き、楽しかったですが…、やっぱりエンタメ業界が作品を身近に感じることができて一番楽しかったからですね!

KIQへー!エンタメ業界のどんなところにそれほど魅力を感じたのですか。

坂本あくまで私の一個人の意見ですが、なんとなくエンタメ業界の方が情熱的な人が多い気がしたんです!

 

「人生、楽でよかった。」と思って死にたくない。

これまでタフな人生を送ってきた坂本さんだが、これからは少し自分の時間も大切にし、やってみたいことがあるようだ。また、人生を楽しむ秘訣についても語ってくれた。

KIQ現在は、次の配属先の指示を待っている状況と伺いましたが、これからやってみたいと思うことはありますか。

坂本いろいろな場所で働いてみたいです!(笑)仕事ももちろん大事ですけど、人生の時間って限られているので、自分の好きなことに時間を費やすのもいいなと最近はすごく思うんです。うちの会社はリモートワークになって、どこにいても働くことができるので、今後は様々な場所を転々としながら働くのもいいなと思っていたりします。

KIQいいですね!ちなみにどこを訪れたいですか?

坂本国内だったら、春夏は北海道がいいですかね、秋冬はもうちょっと温かいところで。そうやって1ヶ月単位ぐらいでいろんなところを転々としていくのは楽しそうだなと!もちろん、“仕事しながら”ですよ!

KIQ:  “仕事しながら”ですね(笑)働き方含め、いろいろなことが昔と比べると随分自由になってきていますよね。

坂本今の20代の人たちを見ていると、自分の20代の時とはやっぱりちょっと違うなというのは仕事していても感じますよね。それは決して不真面目というようなことではなく、昔より選択肢が増えたから、そこまで良くも悪くもこだわりがなくって、その代わりにいろんなことをやりたいっていう子が多いんじゃないかなっていう気がしています。

KIQと言いつつも、選択肢が多すぎるあまり、何していいかよくわからないって人も多いと思うんですよね。これまで自分がやりたいことに向かって突き進んでいき、常に有限実行してきた坂本さんだからこそ、そんな風に悩んでいる子たちにアドバイスをするとしたら?

坂本ひとまず、何か興味あることをやってみよう!って感じですかね。まずは1回やってみて、駄目なら他の道を選べばいいのでは?という気はしますけどね。何もやらない方が、本当に人生勿体ないなっていうのが私の原点にはあったりするので。ボーッと時間だけが過ぎていくのは、私は絶対に避けたいなって思いますね。

KIQお話を聞いていて、坂本さんって、どんなに過酷な状況だったとしても、これまでも意外とそれを楽しんでいたのではないかと思いました。

坂本そうですかね?(笑)当時は辛いなって思ったこともありましたけど、振り返ってみたら良い思い出だなって思うことが多いですね。だって、「人生、楽でよかったな」って思って、死にたくないじゃないですか!もちろん、人それぞれ価値観は異なるとは思うけど、私はそんな人生は、つまらなさそうだなって思っちゃいます。

KIQなるほど。だから、これまで坂本さんはやりたいことを実現させるための道がどれほど険しかったとしても、その道を突き進んでゆくことができたのですね!そんな風に様々な経験をしてきたからこそ、得たこととかってありますか。

坂本いろいろな人と繋がれたことですかね。媒体の人とか、仕事で関わる人とプライベートで会うほど仲良くなったりすると嬉しいですね。あと、私が得たものといえば、コミュニケーション能力ですかね。実は私、昔は人見知りだったんですよ。

KIQえ!?トム・クルーズにサインを求めたのに?(笑)

坂本それは大好きだったから(笑)でも、これは本当なんですよ。最初に入社した会社では、恐らく上司も相当頭を抱えたのではないかと思います。その時に比べたら、少しはコミュニケーション能力は成長したんじゃないかな?と思いますが。どうでしょう?(笑)

KIQそこで挫けなかったところが、坂本さんらしいですね。

坂本たまにくじけることもありますが、落ち込んでいても仕方がないのでやるしかないって感じですね。エンタメの仕事をしていると落ち込んでいる暇とかないじゃないですか!

KIQ本当ですね(笑)最後に、今後旅人になったとしても、やりたいことはやっぱり、広報とか宣伝なんですか?

坂本はい、人をワクワクさせるようなものを紹介して、その人がハッピーになってくれたら嬉しいです!

 

【ENDROLL】 「自分に素直に生きていく。」「GYAO!」PR担当 坂本理砂さん ~前編~

 

 

【Information】

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