調査レポート

《発表!》業界人が選ぶ! 記憶に残る【宣伝施策】/2023年上半期 ~前編~

2023-07-27更新

KIQ REPORTでは、半年に一度、映画業界で働く“映画業界人”の記憶に残った<ベスト映画宣伝>を発表しています。

前回の【ポスタービジュアル】に続き、今回は、2023年上半期(1月~6月)に記憶に残った【映画宣伝】の発表です。

今回も、宣伝プロデューサーやパブリシスト、グラフィックデザイナー、ライター、広告代理店担当者、映像ディレクターなど、映画業界人50名から、さまざまな映画宣伝施策が挙がりました。

前後編にわけて、たっぷりご紹介します!

■はまると忘れられない!これぞキャッチコピーのパワー!

まずは、ポスタービジュアルに引き続き、映画宣伝になくてはならない映画宣伝クリエティブ(キャッチコピー・予告編)に集まった声をお届けします。

【キャッチコピー】では、クスっと笑えるものから、考えさせられるものまで多様なコピーが挙がりました。一言で印象を残すキャッチコピーには、はまると忘れられない力があると再確認させられます。

「全米が吐いた⁉」

テリファー 終わらない惨劇

★「バカバカしさ極まっていた」(50代男性・宣伝プロデューサー)

★「たった六文字が持つインパクトの大きさ、クスッと笑えて思わず口にしたくなるゴロの良さ、一度聞いたら忘れられないキャッチ―さ、そしてギャグではなく本当に起きたというエピソードも相まって最高だと思います。スプラッター系を毛嫌いしている私の母がこのコピーを見て大爆笑しており、キャッチコピーの持つ力を目の当たりにしました」(20代女性・宣伝AP)

「サメの時代は終わった。」

キラーカブトガニ

★「令和5年。ついに「サメの時代は終わった。」んだなと思いました!」(20代男性・オンライン番組ディレクター)

「怪物だーれだ」

怪物

★「物語をまさに1言で表しているこの一言が、ポスター、動画などどの宣材を見ても、目でも、耳でも入ってきた印象で、頭から離れませんでした。これこそまさにキャッチコピーなんだなと思いました」(30代女性・宣伝)

「殺しはピカイチ。暮らしはイマイチ。」

ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー

 ★「前半と後半で韻を踏みながら、映画の内容をピッタリ言い表している上手いキャッチコピーだと思う。語呂も良くかわいい」(30代男性・映画ライター)

「変わるモノ。変わらないモノ。そして、変えたくないモノ。」

シン・仮面ライダー

 ★「長年続いてるシリーズものならではの言葉が並んでいて、「シン」とタイトルが付いているにも関わらず、最後に「変えたくないモノ」を持ってきているところに、過去作へのリスペクトや本シリーズへの愛を感じて、深い言葉だと思い記憶に残った」(20代女性・WEB編集)

予告編を凌駕する動画のアプローチ法にも注目…!

続いて【予告編】です。
記憶に残った理由をみると、予告編の中にある“言葉”が印象に残った人が多いようです。

 別れる決心

★「予告編を1度観ただけだが、それだけでとても観たい!と思わせるぐらい、面白そうな予告編だった」(30代女性・マーケティング)

湯道

★「予告編の最初に流れる日常生活で聞くメロディーと『お風呂の映画が、できました。』を劇場ロビーで聞いた時、思わず振り返って予告編を凝視しました。やられた!!感がすごかったです」(40代女性・SNS担当)

★映像よりもまず先に”音”に反応したのはこの予告編が初めてでした。映画を普段観ない方にも響く入りだと思います。お風呂の映画は多いですが、これから二度と『おふろの映画が、できました。』のワードが使えないと思うと宣伝マンの方は大変だなと思いました(笑)」(20代女性・SNS担当)

キル・ボクスン

★「韓国ならではの演出というか、かなり内容が見たくなる構成で、俳優も演技が上手いし、単純に予告に釣られて鑑賞してしまった記憶があり、本編も面白かったので、最高でした」(40代男性・デザイナー)

怪物

★「予告編の作り(コピー、子供の声など、不穏な空気感、など)」(40代男性・営業)

プー あくまのくまさん

★「『はちみつはもう飽きた。』が最高に面白かった」(30代男性・動画ディレクター)

M3GAN/ミーガン

★「TVスポットの軽快さの中にある不気味さが、テレビを見ている際についつい目が行きました」(30代女性・マーケティング)

 

また、予告編ではありませんが、忌怪島/きかいじまは、映画館でかかるすべての予告編の合間に6秒動画を流すことで、他の予告編を凌駕する印象づけに成功したようです!

★「新宿バルト9で何かの映画を見たときに、各作品の予告のすべての合間に『忌怪島/きかいじま』の6秒くらいの告知映像が挟まれて、サブリミナル効果のような感じですごくタイトルが記憶に残った。その分、他の予告の記憶が一切なく、何の映画を見たかも思い出せない。恐ろしい施策だと思った」(30代男性・マーケター)

キャラクターが立つ作品は、SNSとの相性抜群!

 前編の最後は、今や映画宣伝の要となっている【SNS】で記憶に残った宣伝施策をご紹介します。
上半期も作品ごとに趣向を凝らした投稿がされていましたね。中でも特にキャラクターが立っている作品はSNSとの相性もよく、業界人の記憶にも残ったようです。

 

M3GAN/ミーガン』は、劇中で披露される“ミーガンダンス”が全米で大バズりしましたが、日本でも、TikTokを中心に、宣伝活動のために結成された“ミーガンガールズ”の様子や、ユーザーの踊ってみた投稿等で盛り上がっていました。キャラクターの強さを上手く活かした宣伝ですね!

@anovamos 今日から公開デス★みなさまぜひ映画館へ足を運んでみてください(՞•֊•՞) #映画ミーガン #ミーガンダンス #PR ♬ オリジナル楽曲 – あの

@universal_eiga 【渋谷編】#ミーガンガールズ が東京にお友達を探しに来ました✨ 映画『#M3GAN/ミーガン』?.?(???) 公開? #渋谷マークシティ #渋谷ヒカリエ #渋谷 #映画ミーガン #死ヌマデ守ってあげる #ジェームズワン #ブラムハウス #映画 #おすすめ映画 #洋画 #スリラー映画 #サイコスリラー #fyp ♬ オリジナル楽曲 – ユニバーサル・ピクチャーズ公式

★「ミーガンに扮したダンサーたちが踊る姿をよくSNSで見かけ、その不気味さにインパクトがあり覚えています」(20代女性・宣伝)

★「ミーガンの「貞子」的売り方。踊るミーガンの動画が頻繁にSNSで流れてきて、普段、このジャンルの作品は観ないのですが、観てみようかなという気になりました。」(40代女性・宣伝)

★「一度目があったら忘れられないミーガンを、宣伝でもあらゆるところでみかけた記憶がある。インパクトの強さで通常の倍記憶に残った」(40代女性・WEB編集)

 

キャラクターを活かした施策といえば、『プー あくまのくまさん』もSNSでの活躍が印象的でした。

★「Twitterでプーさんがいろいろやっていたこと。ディズニーと何かあったのか、一度BANされたことも含めて…」(40代女性・パブリシティ)

 

そして、宣伝マンならではの視点で記憶に残った投稿が『ひみつのなっちゃん。』のこちらの投稿です!

★「偶然の産物だろうと思いますが、『ひみつのなっちゃん。』のドラァグクイーン3人の立て看板を電車で運ぶプロデューサーのお写真が公式Twitterで上がっていて、画力(えぢから)羨ましい!と思っていました」(30代女性・宣伝スタッフ)

 

後編では、2023年上半期、多くの業界人の記憶に残った“あの”作品が登場します!お楽しみに!

 

 

【業界人が選ぶ!記憶に残る宣伝クリエイティブ】

【ポスタービジュアル】
2021年下半期
2022年上半期
2022年下半期

【キャッチコピー】
2021年下半期
2022年上半期
2022年下半期

【予告編】
2021年下半期
2022年上半期
2022年下半期

 

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