プロが見たこの映画

【ジジイの時事エンタメ斬り!vol.43】YouTubeとマイケルNEW

2026-07-07更新

YouTubeって、思わぬところで人を知識の沼にはめてくれますよね。
まだ小学生のうちの娘がちょっと前に突然フィンガー5(70年代に活躍した5人組兄弟グループ)のファンになってしまったのもまさにYouTubeの影響で、何の絡みで出会ったのかわかりませんが、彼女は特に四男アキラのファンになってしまい、代表曲ばかりかメンバー全員の名前も諳んじていました
「リンリンリリーン♪」とか言って50年前の歌を唱う姿に家族ポカンてかんじで、不思議な空間だったことを覚えてます。

その娘が衝撃発言をしまして
「アキラは、女性ホルモンを注射されそうになったんだって」
(はぁ?女性ホルモンとか意味知ってんの??)

私恐る恐るそのYouTube観ました。昔のテレビのバラエティ番組で、確かにそんなことをいってました。高音ボイスが魅力のアキラの声変わりをおさえるために女性ホルモンを注射されそうになったらしい。なんという70年代の日本芸能界でしょう。

そのフィンガー5の元ネタがご存じ米国のジャクソン5で、その中心人物がマイケル・ジャクソン。
先日公開されメガヒットとなっている映画「Michael/マイケル」の主人公ですね。幼きマイケルも、女性ホルモンこそないものの、スパルタな父親のしごきに耐えて過酷な少年時代を過ごしたことがわかります。レコード会社の社長も事も無げに「年齢を聞かれたら8才と答えろ(ホントは10才)」というあたり、当時の芸能界の人権意識が伺えます。マイケル少年もよく頑張ったと思いますよ。彼が「友達が一人もいないからラマを友達にしたい」と母親にお願いするシーンは、ちょっと泣けますね。

ま、そんなわけで、YouTubeは過去のものと今のものが一緒に見れるから驚きと発見があります。突然娘が50年前の歌を謡い出したり、アキラとマイケルってなるほど境遇が似てるなとか、マイケルのMVって今観ても全然古くないなとか、昔の日本のテレビのマイケルのいじり方って酷すぎるなとか、動画でみるとよくわかります。

特に”マイケル全然古くないな”は、他はマドンナとかシンディ・ローパーとか80年代過ぎて恥ずかしい、共感性羞恥の嵐ですけど、彼だけは90年代も0年代も恥ずかしくない。いつの時代もマイケルだし、今でもマイケルの影響下にあるアーティストが多いからか、サウンドもパフォーマンスも再生産されて全然古びてないということがあるのかもしれません。

でもホントにマイケル・ジャクソンを感じようとするなら映画館に行ったほうがいい、YouTubeは閉じて。
「甥っ子でしょ?マイケル本人じゃないじゃん」
いえいえ、そうとも言えない。観てると途中で“本物”があなたの心に降りてきますから、安心してください。
共感シアターでは今後とも「マイケル」に注目していきたいと思います。YouTubeです。

たんす屋(共感シアタースタッフ)

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