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【ジジイの時事エンタメ斬り!vol.42】 寒さの恐怖NEW
寒いですね。
外出の際、北風の中歩くより、思わずタクシーに乗り込んでしまったり、クルマで移動しようということもあると思います。
でも、「最近のクルマは昔よりあったかくない?」そんな風に思ったことありませんか?以前はもう熱気がこもって気持ち悪くなるようなクルマもありましたが、最近はエアコンが発達して上手に暖めてくれる。ま、それもそうですが、実は最近のクルマはエンジンの効率が上がって余熱があんまりで出ないんですね。余熱がない分、電気のチカラで車内を暖めることになり、暴力的な熱風は出てこない。昔は高級車やオープンカーだけの装備だった「電熱シート」が最近は多くのクルマに搭載されているのもそのためです。電気を使うなら、エアコンより電熱シートの方がバッテリーを食わないというわけです。そして、電気のチカラしかないEV(電気自動車)なら、なおさらです。
ただこれが問題で、それこそ「暴力的な熱風」がほしい厳寒時、EVは肝であるリチウムイオンバッテリーの作動効率が10-40%下がってしまうので、急速に燃料(バッテリー残量)が減ってしまい、予定していた充電ステーションまで届かず、いわゆる”電欠”になり、寒い車内で毛布を被るしかないという状態に追い込まれる恐怖があります。
米国シカゴでは2024年の冬、充電ステーションの稼働が寒さのため鈍化し、渋滞の末多くのEVが極寒の中、動けなくなった事故例があり、日本でも2021年、東北自動車道での大雪で渋滞が発生、134台もの車が立ち往生した際、特にEVがどうにもならなくなった例があります。
EVってエンジン車と違って、タンクにガソリン入れれば動くというものではないので、もしもの時の生存能力に大きな欠点があります。
そのためかどうかわかりませんが、EU(欧州連合)は一旦、
「2035年にはエンジン車をやめてEVだけにする」
と決めたものの、つい最近その方針を撤回すると発表しました。
EVは環境にいいと思われがちですが、製造から実用、解体・リサイクルまでを含めたライフタイムのCO2排出量ではエンジン車に対してアドバンテージはありません(ハイブリッド車が一番いい)。それどころかEVは重いので道路への負担が大きく、総合的に考えると実は「EVの方が環境に悪い」のです。あとはリセールバリューの悪さですね、バッテリー寿命の問題があるので中古でも高く売れません。
そもそも、何でヨーロッパはEVで行くと決めたか?お題目は環境保護ですが、実は日本車排除だと言われています。日本のハイブリッド車の性能にもう追いつかないから、
「ルールを変えて、トヨタを締め出してしまえ」
となったわけです。でも、上記の事実が一般に知られることとなり、さらに安い中国製EVの進出を許してしまい、なによりヨーロッパはほとんどの国が緯度でいうと北海道の上あたりなので、寒さの恐怖は日本の比ではありません。
私が言っているのはEVの否定ではなく「行き過ぎた環境神話」には嘘があるということです。日本のメガソーラーも庶民から高い電気代巻き上げて大規模開発したあげく、釧路湿原などの環境破壊・景観破壊を進める結果になっていますし、政治主導の環境政策には嘘があると思ったほうがいいです。
実際、EVの販売台数は2023年を境にほとんどのヨーロッパの国々で減ってますので、さすがにヨーロッパの人々も気づいてきました。日本人も一周遅れでやってる環境トレンドの嘘に気づいた方がいいですね。
何より、年末年始クルマで出かける方は、いつ氷点下になったり、吹雪になるとも限りません。しっかり充電(給油も)して出かけることをお勧めします。
PS
トヨタはここ数年「いつまでエンジン車をやるつもりなんだ!」とヨーロッパの国々から非難を浴びながら、よく頑張りましたよね。結局トヨタが正しかった。ベンツやフォルクスワーゲンやアウディは今後、内燃機関やハイブリッドの開発をSTOPしていた代償を払うことになるでしょう。
たんす屋(共感シアタースタッフ)
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