調査レポート

《発表!》業界人が選ぶ! 記憶に残る【予告編】/2021年下半期

2021-12-24更新

完成した1本の映画をどう見せるか、興味を持たせるか、“映画の顔”となる宣伝クリエティブ(予告編・ポスター)が担う役割は非常に大きく、宣伝マンの腕の見せどころ。

そこでKIQ REPORTでは、宣伝プロデューサーやパブリシスト、グラフィックデザイナー、予告編ディレクターなど、映画業界で働く“映画業界人”25名に、2021年下半期(7月~12月)公開映画で1番記憶に残る【ポスタービジュアル】【キャッチコピー】【予告編】を聞いてみました。

前回の【ポスタービジュアル】【キャッチコピー】に続き、今回は2021年下半期、記憶に残った【予告編】を発表します!

《発表!》業界人が選ぶ! 記憶に残る【ポスタービジュアル】/2021年下半期
《発表!》業界人が選ぶ! 記憶に残る【キャッチコピー】/2021年下半期

 

タイトル連呼で忘れられない!〈頭から離れないで賞〉は『キャンディマン』

キャンディマン

 

2021年7月~12月劇場公開の映画で、1番記憶に残る【予告編】を聞いた結果、最も多い票を集めたのは、ジョーダン・ピール製作・脚本のホラー映画『キャンディマン』でした。

・「タイトル名自体を予告編で何度も繰り返すので、記憶に残りやすかった」(40代・デザイナー)
・「分かりやすくて観たくなった」(50代・宣伝プロデューサー)
・「アートとホラーが共存してて、意外ながらも納得の選曲だったため」(20代・映画ライター)

「鏡に向かって5回“キャンディマン”と唱えると、殺人鬼に殺される」という、本作で描かれる都市伝説を伝えるべく、まずは冒頭に5回、映画タイトルにもなっている「キャンディマン」が繰り返し唱えられる予告編。冒頭でしっかりタイトルが記憶されますね。ちなみに、2分20秒の中では合計14回「キャンディマン」というワードが出てきます。これは1度見たら忘れられません!タイトル=作品設定という利点を大いに活かした予告編です。ホラー映画特有の効果音もうまく利用し、緩急をつけながらわかりやすい内容になっています。

 

印象的な音楽で記憶に残る〈音楽賞〉

映像で魅せる予告編ですが、音楽を通して記憶に残る人も多かったようです。印象的な音楽は映画の魅力を倍増させますよね。音楽を理由に記憶に残った映画4作品をご紹介します。

竜とそばかすの姫

・「記憶に残る音楽とカラフルな画面が全面に出ていて良かったのと、本編を観た時に予告編で期待したものがちゃんと出てきたのが良かったです!」(20代・俳優)

 

サマーフィルムに乗って

・「はじける青春感とSFの組み合わせが耳に残る音楽と重なり合って、。予告を1回観ただけで一気に鑑賞意欲が湧いた」(20代・パブリシスト)

 

DUNE/デューン 砂の惑星

・「ハンス・ジマーの音楽に尽きる。大作感があり、予告編だけで圧倒されました」(40代・リサーチャー)

 

プロミシング・ヤング・ウーマン

・「毒々しい映画の雰囲気をしっかりと伝えている。「Toxic」のアレンジが痺れる」(20 代・パブリシスト)

 

予告編に欠かせない音楽は、それひとつでその映画の印象を大きく変える力を持っています。劇伴が素晴らしい作品も多くありますが、そこに注目するのはちょっとコアな映画ファンでしょうか…!? 幅広い訴求力を持つのはやはり印象的な主題歌(テーマ曲)の起用が有力そうです。

 

予告編でもわかりやすさが重要!?

今回のアンケートでは多彩な予告編が選ばれました。洋画大作は映像のインパクトが記憶に残る人が多かったようですが、他には、映画内容の「わかりやすさ」がポイントになった人もいるようです。

ゴジラvsコング

・「コングがゴジラを殴るシーンのインパクトがすごいから」(50代・リサーチャー)
・「編集の凄みは?ですが、ちゃんと怪獣バトルを伝えているから」(50代・宣伝プロデューサー)

 

オールド

・「予告編だけで設定がかなり分かるように作られていたので、実際に映画館でみて見たいという気持ちになりました」(20代・広告プランナー)

 

浜の朝日の嘘つきどもと

・「予告編を一回見ただけで映画のあらすじがすっと入ってきた。人物の紹介、物語の流れ、楽曲のタイミングなど、全体的にバランスが良い印象」(20代・映像ディレクター)

 

空白

・「個人的に古田新太さんが怖い(いい意味で)のですが、この予告編は終始古田新太さんが怖かったです」(30代・WEB制作)
・「前半のたたみかける展開、後半の緩やかな音楽がドラマチックだったので」(40代・SNS担当)

 

007ノー・タイム・トゥ・ダイ

・「最初から最後までとにかくかっこいい!」(30代・映画マーケティング)
・「飽きるほどみたので」(40代・映像ディレクター)

 

護られなかった者たちへ

・「予告を見て起承転結をふわっと雰囲気で感じた、切なさを感じた」(30代・印刷営業)

 

映画 えんとつ町のプペル』 (再上映スペシャル予告)

・「YouTubeで流れてくる予告とかCMは基本スキップするが、この予告編はずっと喋りっぱなしで続きを見てみたくなり結果最後まで追いかけてしまった」(40代・宣伝プロデューサー)

 

映画 真・三國無双

・「ゲームの肝である神話級まで誇張された武将たちの「無双」ぶりを前面に打ち出しているので予告だけで大満足。あとはゲームでも流れるあのダサいギター(褒めてます)のBGMも聞けてさらに映画見たくなりました」(40代・映画ライター)

 

スパゲティコード・ラブ

・「情報を押し付けてくることなく、かつなんか印象に残りました」(20代・予告編ディレクター)

 

ラストナイト・イン・ソーホー

・「オリジナルの雰囲気を損なわず、ナレーターさんのチョイスなど雰囲気作りが絶妙でした」(30代・予告編ディレクター)

 

マトリックス レザレクションズ

・「曲使いと懐かしさ」(40代・予告編ディレクター)

 

キングスマン:ファースト・エージェント

・「今回シックなトーンの映像に、いつものノリを入れ込んでお見事と思いました。「今年のクリスマスは、キングスマンの超過激な誕生秘話をプレゼント」のワードセンスが最高でした」(40代・宣伝プロデューサー)

 

 

3週にわたりお届けしてきた、映画業界人の記憶に残る【ポスタービジュアル】【キャッチコピー】【予告編】(2021年下半期編)はいかがでしたでしょうか?“シンプル”“わかりやすさ”がポイントになっている作品が多かったようです。
改めて振り返ると、どれも映画の魅力を存分に訴求するクリエイティブばかりですね!来年はどんな映画、そして宣伝クリエイティブが映画業界を彩ってくれるのでしょうか。楽しみでワクワクします! 次回、2022年上半期編のレポートもお楽しみに!

 

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