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【第96回アカデミー賞】『オッペンハイマー』が最多13部門ノミネート!『ゴジラ -1.0』『君たちはどう生きるか』『PERFECT DAYS』ら日本作品も候補入り!

2024-01-24更新

第96回アカデミー賞のノミネートが日本時間1月23日22時30分に発表された。日本作品も複数候補入りする可能性が有り、日本でも大きな注目を集めていたが、順当に候補入りを果たす結果となった。

まず最多13部門に候補入りしたのは『オッペンハイマー』。クリストファー・ノーラン監督作品で、原爆の父と言われるロバート・オッペンハイマーを描いた作品だ。作品賞の他に監督賞(クリストファー・ノーラン)、主演男優賞(キリアン・マーフィー)、助演男優賞(ロバート・ダウニーJr.)、助演女優賞(エミリー・ブラント)、脚色賞、撮影賞、編集賞、美術賞、衣装デザイン賞、メイキャップ&ヘアスタイリング賞、録音賞、作曲賞に候補入りした。

10部門以上に候補入りしたのはもう1本、『哀れなるものたち』だ。日本でも今週より公開される注目作品だが、作品賞、監督賞(ヨルゴス・ランティモス)、主演女優賞(エマ・ストーン)、助演男優賞(マーク・ラファロ)など11部門で候補入りした。次いで『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』が9部門、『バービー』が7部門8ノミネート、『マエストロ:その音楽と愛と』が7部門、『落下の解剖学』『The Holdovers』『American Fiction』が5部門、『関心領域』が4部門の候補入りとなった。

日本作品ではまず『ゴジラ -1.0』が視覚効果賞に候補入り。これは邦画史上初めての快挙となる。国際長編映画賞には『PERFECT DAYS』が候補入り。ヴィム・ヴェンダースが監督し、カンヌ国際映画祭で男優賞を受賞した話題作がオスカーの舞台にも名乗りを上げた。

そして長編アニメーション映画賞には『君たちはどう生きるか』が候補入り。宮崎駿がこの部門に候補入りするのは『千と千尋の神隠し』、『ハウルの動く城』、『風立ちぬ』に続いて4回目。監督作品としても『風立ちぬ』に続いて2作連続で同部門に候補入りとなった。

ちなみに個人的に注目したいのは助演女優賞に候補入りしたジョディ・フォスター。アカデミー賞の候補入りは第67回の『ネル』以来、実に29年ぶり。助演女優賞に候補入りするのは何と、第49回の『タクシードライバー』以来、47年ぶりとなる。賞レースは現在後半戦の真っ最中で、この後オスカーを占う上で最も重要な各種組合賞が発表される。そして第96回アカデミー賞授賞式は現地時間3月10日、日本時間3月11日に行われる。

第96回アカデミー賞のノミネート一覧は以下の通り(短編部門は省略)

◆作品賞
『American Fiction』
『落下の解剖学』
『バービー』
『The Holdovers』
『マエストロ:その音楽と愛と』
『オッペンハイマー』
『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』
『哀れなるものたち』
『関心領域』
『パスト ライブズ/再会』

◆監督賞
クリストファー・ノーラン 『オッペンハイマー』
マーティン・スコセッシ 『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』
ヨルゴス・ランティモス 『哀れなるものたち』
ジョナサン・グレイザー 『関心領域』
ジュスティーヌ・トリエ『落下の解剖学』

◆主演男優賞
キリアン・マーフィー 『オッペンハイマー』
ポール・ジアマッティ 『The Holdovers』
ブラッドリー・クーパー 『マエストロ:その音楽と愛と』
ジェフリー・ライト 『American Fiction』
コールマン・ドミンゴ『ラスティン:ワシントンの「あの日」を作った男』

◆主演女優賞
リリー・グラッドストーン 『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』
エマ・ストーン 『哀れなるものたち』
キャリー・マリガン 『マエストロ:その音楽と愛と』
サンドラ・ヒュラー 『落下の解剖学』
アネット・ベニング 『ナイアド その決意は海を越える』

◆助演男優賞
ロバート・ダウニー Jr. 『オッペンハイマー』
ロバート・デ・ニーロ 『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』
ライアン・ゴズリング 『バービー』
スターリング・K・ブラウン 『American Fiction』
マーク・ラファロ 『哀れなるものたち』

◆助演女優賞
ダヴァイン・ジョイ・ランドルフ 『The Holdovers』
エミリー・ブラント 『オッペンハイマー』
ダニエル・ブルックス 『カラーパープル』
アメリカ・フェレーラ 『バービー』
ジョディ・フォスター 『ナイアド その決意は海を越える』

◆脚本賞
『落下の解剖学』
『The Holdovers』
『パスト ライブズ/再会』
『マエストロ:その音楽と愛と』
『May December』

◆脚色賞
『オッペンハイマー』
『関心領域』
『哀れなるものたち』
『バービー』
『American Fiction』

◆撮影賞
『オッペンハイマー』
『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』
『哀れなるものたち』
『マエストロ:その音楽と愛と』
『伯爵』

◆編集賞
『オッペンハイマー』
『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』
『哀れなるものたち』
『落下の解剖学』
『The Holdovers』

◆美術賞
『バービー』
『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』
『オッペンハイマー』
『哀れなるものたち』
『ナポレオン』

◆衣装デザイン賞
『バービー』
『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』
『オッペンハイマー』
『哀れなるものたち』
『ナポレオン』

◆メイキャップ&ヘアスタイリング賞
『オッペンハイマー』
『哀れなるものたち』
『マエストロ:その音楽と愛と』
『Golda』
『雪山の絆』

◆視覚効果賞
『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3』
『ゴジラ -1.0』
『ザ・クリエイター 創造者』
『ナポレオン』
『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』

◆録音賞
『ザ・クリエイター 創造者』
『マエストロ:その音楽と愛と』
『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』
『オッペンハイマー』
『関心領域』

◆作曲賞
『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』
『哀れなるものたち』
『オッペンハイマー』
『American Fiction』
『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』

◆主題歌賞
「I’m Just Ken」(バービー)
「What Was I Made for?」(バービー)
「Wahzhazhe (A Song For My People)」(キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン)
「It Never Went Away」(ジョン・バティステ アメリカン・シンフォニー)
「The Fire Inside」(フレーミングホット! チートス物語)

◆国際長編映画賞
『The Zone of Interest』(イギリス)
『PERFECT DAYS』(日本)
『Io capitano』(イタリア)
『雪山の絆』(スペイン)
『The Teachers’ Lounge』(ドイツ)

◆長編アニメーション映画賞
『君たちはどう生きるか』
『マイ・エレメント』
『ニモーナ』
『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』
『ロボット・ドリームズ』

◆長編ドキュメンタリー映画賞
『マリウポリの20日間』
『Bobi Wine: The People’s President』
『To Kill a Tiger』
『The Eternal Memory』
『Four Daughters』

 

 

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