調査レポート

【映画祭・映画賞まとめ】Vol.2 ~日本の映画祭・映画賞~

2022-03-24更新

映画業界では、年間を通して世界中で多くの映画祭が開催され、また、多くの映画賞も発表されます。
KIQ REPORTの調査でも、映画賞・映画祭の受賞結果を参考にする人は57%、映画鑑賞頻度の高いヘビー層(月に1本以上劇場で映画鑑賞する人)では73%の人が参考にしていると回答しました。やはり映画業界人として避けて通ることはできない映画祭・映画賞の数々。

でも、世界各国にも日本国内にも多くの映画祭・映画賞があり、どれが何かわからなくなってしまうことはありませんか?
そこでKIQ REPORTでは、映画祭や映画賞についてまとめました。

第2回目は、日本の映画賞・映画祭を紹介します!

【映画祭・映画賞まとめ】Vol.1 ~各国のアカデミー賞・世界三大映画祭~
【映画祭・映画賞まとめ】Vol.3 ~ファンタ系・インディペンデント映画祭~
【映画祭・映画賞まとめ】Vol.4 ~アカデミー賞徹底解説~

 

日本の映画祭

KIQ RERORT調査では国内の映画祭は映画賞に比べて認知度が低い傾向がありましたが、日本には「映画祭」と名が付くイベントがたくさん存在します。

例えば、東京国際映画祭
毎年10月末から11月上旬にかけて開催される映画祭で、日本で開催される映画祭の中では最大規模です。近年はコロナ禍の煽りを受けて、上映される作品数がかなり減ってしまいましたが、それでも国際映画製作者連盟が公認する映画祭として、世界的にも知名度のある映画祭です。

他にもぴあフィルムフェスティバル東京フィルメックス沖縄国際映画祭山形国際ドキュメンタリー映画祭東京アニメアワードフェスティバルなど、大小様々な映画祭が日本では開催されています。

 

そもそも、映画祭と映画賞は下記のような違いがあります。

映画祭:映画の上映の他に、講演会などのイベント、さらにはマーケットなどが併設されることが多い。
映画賞:授賞式や表彰することがメイン。

もちろん全てが当てはまるわけではありませんが、平たくいうとこんな感じです。
ただ、映画祭に賞がないかと言われるとそうではなく、例えばカンヌやベルリン、ヴェネツィア、そして東京国際映画祭は、映画祭のプログラムの中に「コンペティション」が存在し、審査員数名が最高賞や監督賞などを決めています。例えば東京国際映画祭には監督や演技部門のほかに「東京グランプリ」と「観客賞」が存在し、観客賞は映画を観た人であれば、誰でも投票できるようになっています。

 

意外と知らない日本の映画賞

続いては、日本の「映画賞」についてです。
アメリカのアカデミー賞のように豪華絢爛な授賞式が行われるものは少なく、メディアのニュースで知る程度という人も多そうですが、日本アカデミー賞は映画ファンの認知度が81%あり、アメリカのアカデミー賞よりも高い認知度を誇っています。日本の映画賞をいくつかご紹介します。

 

 キネマ旬報ベスト・テン 

世界最古クラスの映画賞で、アメリカのアカデミー賞よりも前の1924年から始まっている。映画評論家、新聞記者、映画雑誌編集者、120名前後で決まる賞。日本アカデミー賞などと違い、興行的にヒットした作品と言うよりも、純粋に作品の質が結果に繋がることが多いため、単館・ミニシアターで上映された作品が頂点に輝くことも多い。

 毎日映画コンクール 

毎日新聞社やスポーツニッポン新聞社などが主催。1946年より始まり、毎年2月ごろに授賞式が行われる。通常の部門の他にTSUTAYAプレミアム映画ファン賞という部門が存在する。

 ブルーリボン賞 

東京のスポーツ7紙の映画担当者で構成された賞。毎年2月ごろに授賞式が行われる。1950年から始まっており日本アカデミー賞よりも歴史は長いが、立ち位置的には日本アカデミー賞の前哨戦という感じで見られることも。受賞者も日本アカデミー賞の優秀賞受賞者と被ることが多い。

 報知映画賞 

報知新聞社が主催する映画賞。スポーツ紙が単独で主催する映画賞で、1976年設立、毎年12月に開催される。各部門とも読者による投票の上位作品からノミネートが選ばれている、読者参加型である。日本の賞レースの中でも先陣を切って発表されるため、その年の映画賞を占う意味での注目度は高い。

 日本アカデミー賞 

1978年設立。毎年3月に授賞式が開催され、その模様が地上波放送されていることからも認知度が高い。基本的な考え方はアメリカのアカデミー賞と同じ。映連四社(松竹・東宝・東映・角川映画)の社員ほか、日本の映画事業に従事している会員の投票によって受賞が決まる。なお候補者は全員「優秀賞受賞」でその中から「最優秀賞受賞者」が決まるという形を取っている。

最高権威として位置づけられている日本アカデミー賞が最も後発というのも面白いポイントですね。

 

日本アカデミー賞の記録とトリビア

★日本アカデミー賞最多最優秀賞受賞者
主演のみでは高倉健、吉永小百合の4回が最多。
主演と助演の合計では佐藤浩市、役所広司、樹木希林が4回。
助演のみでは竹中直人、余貴美子、黒木華の3回が最多。
監督賞は山田洋次、深作欣二、今村昌平、是枝裕和の3回が最多となっている。

 

★アカデミー賞主要部門制覇
作品賞、監督賞、演技部門の6部門全てを制覇した作品は周防正行監督の『Shall we ダンス?』のみ。なお『Shall we ダンス?』は同年の外国語映画賞以外、全ての最優秀賞を受賞、最多13冠を獲得している。

 

★演技部門W受賞
同じ年に日本アカデミー賞の主演と助演部門の両方で最優秀賞を受賞したのは以下の俳優。
・大竹しのぶ 第 2回 主演:『事件』 助演:『聖職の碑』
・真木よう子 第37回 主演:『さよなら渓谷』 助演:『そして父になる』
・岡田准一  第38回 主演:『永遠の0』   助演:『蜩ノ記』

 

今回ご紹介したのは一部ですが、日本映画を代表する賞といえます。映画祭や映画賞によって特色があるのも面白いですね。

 

【関連リンク】
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映画祭・映画賞の受賞は鑑賞意欲を上げる?【海外編】
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映画賞の受賞・ノミネート情報の訴求力は?

 

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