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オンライン番組ディレクターが語る「アメコミ初心者必見! マーベルとDCコミックスの違い」
先日のKIQ REPORTで、アメコミ映画の両雄であるマーベルとDC作品に関する調査レポートが発表されました。
映画ファン(半年に1本以上映画館で映画を観る人)の7割弱がいずれかの鑑賞者に該当し、そのうち88%の人は両作品とも楽しんでいるそう。でも、マーベルとDCの違いが分かるか聞いてみると、認識しているのは半数以下の44%、はっきりと違いが分かる人は21%にとどまりました。
そこで今回は、マーベルとDCコミックスの違いについて、簡単に説明します!
★アメコミ映画の鑑賞状況、マーベルとDCの違いを認識しているのは・・?
子どもから大人まで人気のヒーロー映画。アメコミには、数多くのヒーローが存在していますが、皆さんが知っているヒーローのほとんどは、マーベルかDCコミックスに分けられます。
マーベルとDCコミックスは、わかりやすく言うと会社が違います。日本でいうところの集英社と講談社みたいなイメージで、出版社が異なるのです。
マーベルは、クロスオーバー作品(キャラクターはそのままで、別の作品に出演すること)が多いため、それらを映画化するためにマーベル・スタジオを作りました。クロスオーバーしたヒーローたちが活躍する世界は、”マーベル・シネマティック・ユニバース”の頭文字を取り「MCU」という呼び名で広く親しまれています。
一方、DCコミックスは、ディテクティブ・コミックスの略称で、マーベルのMCU同様に、「DCEU」なるものがあります。これは、”DCエクステンデッド・ユニバース”の略称で、DCコミックスに登場するヒーローたちをクロスオーバーさせるプロジェクトです。
マーベル映画とDC映画の作品群はこちらになります。
マーベル映画
「ハワード・ザ・ダック/暗黒魔王の陰謀」(1986)
「ブレイド」シリーズ(1998~)
「X-MEN」オリジナルシリーズ(2000~2006)
「スパイダーマン」サム・ライミ版シリーズ(2002~2007)
「デアデビル」(2003)
「ハルク」(2003)
「パニッシャー」(2004)
「エレクトラ」(2005)
「ファンタスティック・フォー」シリーズ(2005~)
「ゴーストライダー」シリーズ(2007~)
「アイアンマン」シリーズ(2008~)
「インクレディブル・ハルク」(2008)
「パニッシャー: ウォー・ゾーン」 (2008)
「ウルヴァリン」シリーズ (2009~20017)
「マイティ・ソー」シリーズ(2011~)
「キャプテン・アメリカ」シリーズ(2011~)
「アベンジャーズ」シリーズ(2012~)
「スパイダーマン」マーク・ウェブ版シリーズ(2012~2014)
「X-MEN」新シリーズ(2011~)
「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」シリーズ(2014~)
「アントマン」シリーズ(2015~)
「デッドプール」シリーズ(2016~)
「ドクター・ストレンジ」シリーズ(2016~)
「スパイダーマン」MCU版シリーズ(2017~)
「ブラックパンサー」(2018)
「ヴェノム」シリーズ(2018~)
「キャプテン・マーベル」(2019)
「ブラック・ウィドウ」(2021)
「シャン・チー/テン・リングスの伝説」(2021)
「エターナルズ」(2021)
DC映画
「スーパーマン」オリジナルシリーズ(1979~1987)
「バットマン」オリジナルシリーズ(1989~1997)
「キャットウーマン」(2004)
「コンスタンティン」(2005)
「バットマン」ダークナイト・トリロジー(2005~2012)
「スーパーマン リターンズ」(2006)
「ウォッチメン」(2009)
「グリーン・ランタン」(2011)
「マン・オブ・スティール」(2013)
「バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生」(2016)
「スーサイド・スクワッド」シリーズ(2016~)
「ワンダーウーマン」シリーズ(2017~)
「ジャスティス・リーグ」(2017)
「アクアマン」(2019)
「シャザム!」(2019)
「ジョーカー」(2019)
「ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY」(2020)
「ジャスティス・リーグ:ザック・スナイダーカット」(2021)
「THE BATMAN-ザ・バットマン-」(2022)
マーベルとDCコミックスの違いを説明する上で、この人の存在を忘れてはいけません。前述のマーベル・スタジオの社長であり、映画プロデューサーのケヴィン・ファイギ氏です。DCコミックスもマーベルと同様にクロスオーバーを計っていますが、マーベルのように広く一般化してないのは(あくまで筆者の印象ですが…)、彼のような絶対的なプロデューサーが不在なことも理由の一つかもしれません。ケヴィン・ファイギ氏は、アメコミの知識量はもちろん『アイアンマン』の監督であるジョン・ファブローや、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』『アベンジャーズ/エンドゲーム』のルッソ兄弟など、新たな才能を見抜くセンスがズバ抜けているのです。
その他、マーベルとDCコミックスの違いには、ドラマシリーズやグッズ展開など、一度、アメコミ沼にハマってしまうと抜け出せない底知れぬ魅力に溢れています。
いかがでしたか? 一度にすべてを理解するのは難しいですが、サブスクで気軽に観れる時代ですので、とりあえず、気になった作品から観ることをオススメします。気づいたらときには、アメコミ沼にハマっているかも。。
オンライン番組ディレクター 片山大輔
【関連リンク】
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