プロが見たこの映画

SNS担当者が語る「巻き込む力の大切さを実感させられた“私の物語”」

2022-06-16更新

「好きなことを仕事にする」「好きだけじゃ仕事は続かない」仕事に対して、いろいろなタイプの人がいますよね。私自身は、この作品が好きだから、この人が好きで一緒に仕事がしたいからなど、「好き」を基準に仕事をしています。

今回は、“これは私の物語だ!”と思った映画ハケンアニメ!(公開中)について書きたいと思います。

 

『ハケンアニメ!』は、国立大学を出て県庁で働いていたいわばエリートの主人公・瞳(吉岡里帆)が、「見ている人に魔法をかけるような作品」を作るためにアニメ業界に飛び込んで悪戦苦闘するお仕事ムービー。“恋人にしたい有名人ランキング”(※オリコン調べ)で1位を獲得する可愛い役柄の多かった吉岡里帆さんですが、本作で化粧や身なりに構わず孤軍奮闘する姿には「吉岡里帆さんってこんなすごい女優さんだっけ?」とイメージを塗り替えるほどの存在感を放っています。

主人公の瞳は、自分の作品への愛が強く、なんでも自分でやろうとしてしまうところがある超が付くほどのこだわり屋さん。こちらはスクリーンを通して瞳の姿をみているので、「もっと周りを巻き込んだ方がいいのになぁ」とか、「自分一人でやろうとしちゃだめだよ」なんて俯瞰した見方ができますが、きっと瞳の立場だったら同じことをしちゃうと思います。だって「好き」だから、その「好き」を一番わかっているのは自分だから。

そして、日々悩みながら奮闘続ける瞳は、仕事をしていく中で自分の「好き」だけでは進まないことを経験し、周りの仲間の力を借りてアニメを作り上げていくのですが、その姿がもう胸熱!まるで自分も映画の中にいて、一緒にアニメを作り上げたような気分になる高揚感を経験したのは初めてでした。

 

では、なぜSNS担当の私が『ハケンアニメ!』が “私の物語”と思えたかと言うと、瞳の周りを巻き込んで「好き」なアニメを作る姿が今の自分に必要なことだと思えたから。

私は映画もSNSで宣伝することも「好き」です。そして、今回の『ハケンアニメ!』宣伝チームは熱く、チーム一丸となっていて一緒に働けることが嬉しくなるチームでした。

しかし、「好き」だけでは宣伝チームの熱い想いは伝わらない。宣伝チームの想いを伝えるためには瞳のように周りの人を巻き込まないといけない!当たり前に思えることですが、周りを巻き込んだSNS宣伝って何があるのだろうと本編を観ながら自問自答を繰り返していました。

『ハケンアニメ!』の宣伝では、プレゼントキャンペーンはもちろんですが、「ハケンアニメ盛り上げ隊」として、TwitterのフォロワーさんにいいねやRTでたくさん応援いただきました。また、【胸アツ度100% 感想&ベストアニメ投稿キャンペーン】をはじめ、映画を観た方にたくさん感想を投稿いただき、それを拡散することで本作の熱量を伝えていく“巻き込み型”のSNSを展開していきました。公開前から公開後へと“巻き込み型”が浸透し、劇場に足を運んでいただけたり、「SNSで盛り上がってるね」などの声を多くいただけたとき、「これだ!」と瞳がアニメを作り上げたシーンを観た時と同じような高揚感を感じました。

 

KIQ REPORTの調査レポートでも、映画の宣伝にSNSは欠かせないツールであることがわかっています。SNSで情報を発信していくだけでなく、作品の色に合わせて“巻き込み型”へのシフトチェンジはこれから必ず行わなければならない方法だな、次はどんな作品に関われるのかな、と思いながらSNSをチェックする日々を過ごしています。

 

 

SNS宣伝担当:Y.H

 

 

『ハケンアニメ!』
大ヒット公開中
監督:吉野耕平
キャスト:吉岡里帆、中村倫也、柄本佑ほか
配給:東映
(C)2022 映画「ハケンアニメ!」製作委員会

 

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