業界人インタビュー

【ENDROLL】「父と夢を追ってー。」株式会社IMAGICAエンタテインメントメディアサービス 山田萌木さん ~後編~

2024-08-30更新

この業界、とにかく面白い人が多い。

そんな気づきから、映画・エンタメ業界で働く人とその成りに焦点を当てたインタビュー企画「ENDROLL エンドロール ~業界人に聞いてみた」。

 

今回も前回に引き続き、映画に限らず、ドラマ・アニメーション作品などの幅広い映像技術サービスを提供している、株式会社IMAGICAエンタテインメントメディアサービスにて、デジタルシネマ営業グループで活躍する山田萌木さんにインタビュー!

後編では、映画に携わる仕事をすることが長年の夢だったと語る山田さんに、そう思うようになったきっかけについて聞いた。山田さんの過去を掘り下げると、家族の存在が山田さんにとって非常に大きいことがわかってきたー。

 

【ENDROLL】「心地よい連携」株式会社IMAGICAエンタテインメントメディアサービス 山田萌木さん ~前編~

 

父と夢を追ってー。

現在の部署に異動するまでの約5年間、テレビの部署にいたという山田さん。映画とテレビの違いとは?また、学生時代に映画館でアルバイトを始めた理由が素敵すぎた…!

KIQ:今の営業の仕事は何年ぐらいされているのですか。

山田:2年半ほどです。それまでは、2017年に新卒で入社した時からずっとテレビの部署にいました。

KIQ:そうだったんですね!テレビの部署ではどんなことをされていたのですか。

山田:テレビの時は、営業ではなく、主にバラエティー番組の窓口業務を担当していました。具体的にはスケジュール管理とか制作進行的なことをしていました。

KIQ:テレビと映画では何か違いはありますか?

山田:全然違います!担当はレギュラー放送のバラエティ番組がほとんどだったので、一つの番組にADさんやディレクターさんが何人もいらっしゃり、他にも細かく分業化されていたのですが、映画の、特に予告編の制作の場合はディレクターさんがお1人でやられていることも多く、驚きました。あと、働いている方の雰囲気も違うように思います。

KIQ:結構違うのですね!ちなみに、映画の部署への異動はご自身で希望されて?

山田:実は、映画に携わりたい!と就職活動の面接の時からずっと言っていたんです。なので、正直一番初めにテレビの部署に配属された時は驚きましたが…(笑)、毎年のように異動したい!といろんな人に言い続けて、ようやくご縁があって異動できたという感じです。

KIQ:なぜそれほど映画に対して強い思い入れがあったのですか。

山田:映画のエンドロールに載りたかったんです! 

KIQ:なるほど!そう思うきっかけが何かあったのでしょうか。

山田:父が映像関係の仕事をしているので、実家にはDVDが溢れていて、小学生くらいまでは毎週末は父に連れられて映画館に行くのが習慣、といった家庭で育ったんです。でも、当時はそこまで映画にハマらなくて…(笑)大学に入って一人暮らしをするようになってから、父とのコミュニケーションが少なくなり、何を喋っていいかわからくなった時に、映画館でアルバイトをしてみよう!と思ったんです。そうしたら、父とのコミュニケーションも生まれるかなと。

KIQ:お父様がこれを聞いたら、絶対に喜ばれると思います!

山田:(笑)それで、映画館でのアルバイトを始めたことをきっかけに映画をたくさん観るようになり、今度はまんまとハマりまして(笑)いつしか映画のエンドロールに載りたい!と思うようになりました。

KIQ:アルバイトを始めた理由が素敵すぎます!映画業界を目指して就活をしていく中で、御社にたどり着いたんですね。

山田:父にいろいろ就職先を相談していく中で、映画関連の仕事をしていたら誰もが行き着く会社だから、そこに入って損はないと思う!と、うちを勧められたんです。父に教えてもらわなかったら、こんなニッチな会社は絶対に知らなかったと思います(笑)

KIQ:本当に仰る通り、業界にいたら製作側も宣伝側も、みんな御社に何かしらの形でお世話になりますよね。

山田:今なら当時父が言っていたことがよくわかります。

義理堅い体育会系!

映画のエンドロールに名前が載る夢を叶えた山田さんが、次なる目標や家族との深い絆について語ってくれた。

KIQ:ちなみに、エンドロールに名前が載る夢は叶えられたのでしょうか?

山田:叶いました!普段は宣伝系の営業をやらせていただいていますが、勉強になるからと本編の窓口アシスタントを何作品か担当させていただく機会があり、そのおかげで去年エンドロールに名前を載せていただいたんです!自分の名前を見た時はすごく嬉しかったです!

KIQ:すごい、夢を叶えられらたのですね!次なる目標はあったりするんですか。

山田:今はまだ、今のポジションでもっと自分だけの力で、あまり人を頼らずにできるように頑張りたいと思っています!まだ現場の方に質問しながら解決することが多いので、これからは私自身が技術的な知識をもっと身につけて、お客様には弊社に安心して全て任せていただけるようにしたいなと。先輩方からも今はまだまだ育てていただいている最中なので、恩返しができるように頑張りたいんです!

KIQ:山田さんって、もしかして体育会ですか?

山田:はい、めっちゃ体育会系です(笑)

KIQ:やっぱり!(笑)お話しを聞いていてすごく義理堅い感じがしたので。ちなみに何のスポーツをやられていたんですか。

山田:0歳から競泳をやっていて、中学は水球、高校では剣道をやっていました。

KIQ:0歳から競泳!?中学で水球も珍しい!

山田:通っていた中学が水球部しかなかったんです。水球がある中学校は関東に8校しかないのですが、そのうちの6校が全国大会に行けるんです。それを部活勧誘の時に聞いて、まんまと水球部に吸い込まれまして…(笑)確かに3年間、毎年全国大会に行きました!(笑)

KIQ:なるほど!(笑)

山田:なのでおっしゃる通り、体育会系で、年功序列とかも気にするタイプです(笑)

KIQ:今も休日には体を動かしたりされているんですか。

山田:時々プールに行って1時間泳ぎ続けたりとか、たまにゴルフにも行きます。

KIQ:へー!ゴルフはいつ始められたんですか。

山田:ゴルフは大学4年生の授業も就職活動も落ち着いたときに、両親がちょうどその頃にゴルフを始めたので、週一で一緒にゴルフの練習に行ったりしていました。今も時々行きますね。

KIQ:山田さんって本当にご両親思いで、ご家族仲良さそうですよね。

山田:仲いいです!本当に家族にはめちゃくちゃ影響を受けましたし、この業界にいる以上、仕事の話が父とできるのは大きいですね。

KIQ:本当に素敵なお話をありがとうございます!最後に一つだけ、業界に対してもっとこうなったらいいなと思うことはありますか。

山田:業界にいると世の中は映画好きの人ばかりだと勘違いしそうになるのですが、別の業界で働く同級生と話していると、映画館行く理由ある?高くない?みたいな子が結構いて、毎回傷つくんです…(苦笑)映画館という空間もすごく好きな、イチ映画館ファンの私としては、最新の設備を整えたり等々ご事情もあるとはわかりつつ、他のエンターテインメントと比べても、お得感のある料金体系になったら嬉しいなと思います。

KIQ:特に今、色々なものが値上げしている中で、映画の料金が高いと感じるのは無理もないですよね…。

 

【ENDROLL】「心地よい連携」株式会社IMAGICAエンタテインメントメディアサービス 山田萌木さん ~前編~

 

 

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