調査レポート
Xは?Threadsは? 最新!映画ファンのSNS事情
この10年で、映画の情報源においてSNSの影響力は急拡大し(調査記事:10年でどう変わった? 映画情報源のトレンド変化)、映画宣伝においてもSNS戦略が重要視されています。
そんな中、今年7月にはTwitterが「X(エックス)」となり、Meta社からは新たなSNSアプリ「Threads(スレッズ)」が立ち上がるなど、SNS業界の動きが話題になりました。
そこでKIQ REPORTでは、7月20日〜7月27日に、全国の15歳以上の男女30,428名を対象に「X」と「Threads」に関するアンケートを実施。映画ファン(半年に1本以上劇場で映画鑑賞をする人)への影響度を調査しました。
映画宣伝では、引き続きX(旧Twitter)が主力
まずは、映画ファンのSNS使用状況を見てみます。
映画鑑賞習慣の有無を問わず、世間一般では27.5%が「普段からSNSを積極的に活用している」のに対し、映画ファン(半年に1本以上劇場で映画鑑賞をする人)は43.3%が該当。映画ファンにとってSNSは身近な存在である様子が伺えます。
SNSの中でも利用率が高く情報の拡散性の高いTwitterは、映画宣伝との相性もよくもっとも重視されています。(調査記事:映画宣伝との相性は・・・? 主要SNSの特徴まとめ)
このTwitterが、昨年10月アメリカの起業家イーロン・マスク氏に買収されてからの変革は都度大きな話題となり、ついには名称もTwitterから「X(エックス)」に変わりました。
ユーザー離れが進むのでは?という懸念の声も時折聞かれますが、実際はどうでしょうか?
映画ファンに、以前と比べたX(Twitter)の使用頻度を聞くと、「以前より減った」と回答したのは12%、どちらかといえば減ったと回答した人を含めると27%になりました。全体では3割弱ですが、ヘビー層(月に1本以上劇場で映画鑑賞する人)では39%が使用頻度が減っているというのは、注視する必要がありそうです。
そして、今年7月、SNS業界で大きな話題になったのが、「Threads(スレッズ)」です。InstagramやFacebookを運営するMeta社が提供するテキスト共有アプリで、「X(旧Twitter)」に対抗するアプリとして注目されました。
当初は多くのSNSユーザーが登録し、ほかのSNSアプリにはない勢いを感じさせましたが、映画ファンの注目度はどうでしょうか。
映画ファンの注目度は29%で、若年層を中心に注目を集めています。ヘビー層(月に1本以上劇場で映画鑑賞する人)では45%が興味を持っている点も注目です。
しかしながら、これは立ち上がり当初(7月時点)のデータのため、その後の失速具合を見ると(※朝日新聞DIGITAL参照)、注力SNSとするにはもう少し様子を見ても良さそうです。
映画宣伝では、まだまだX(Twitter)が主力と言えるでしょう。
【調査概要】
調査時期:2023年7月20日〜2023年7月27日
調査対象:計30,428名 (15歳~69歳の男女)
調査手法 :インターネット調査(FastAsk利用)
調査定義:映画ヘビーファン=月に1本以上劇場で映画鑑賞する人/映画ミドル=2~3ヶ月に1本程度劇場で映画鑑賞する人/映画ライトファン=半年に1本程度劇場で映画鑑賞する人
※本調査に関するフルレポートおよびコンサルタントもご提供可能です。ご希望の方はこちらまでご連絡ください。
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