調査レポート
映画ファンのツートップはあのファン層!? 7タイプの映画ファン別コンテンツとの関わり方を分析【映画ファンのスタイル別分類⑤】
映画ファンの生態や動向を解明する調査分析レポート「KIQ REPORT」。
前回のレポートでは、「日本の総人口に占める“映画ファン7タイプの人口”」を算出しました。
今回もアンケート調査の結果から、 映画ファン7タイプをさらに知るために“映画以外のコンテンツとの関わり方”について見ていきたいと思います。
まずは改めて、ライフスタイルから分類した映画ファン7タイプの特徴は以下の図の通りです。
Point☛ 映画以外のコンテンツとの関わり方、映画ファンの7タイプ別の特徴は?
映画以外のコンテンツの関わり方について、まず趣味全般の広さを大まかに探ってみたいと思います。今回も映画ファンの人物像をより詳細に掴むために、7タイプ区分のグラフと合わせて《性別》《性年代別》《鑑賞頻度別》の数値もご用意しました。
【1】映画ファンの中で最も多趣味なのは…
最初の質問は、自身を「多趣味な方である」と感じているかについてです。
全体的に、若年層ほど多趣味だと回答する人の割合が高い結果となりました。また、映画鑑賞頻度との相関も強く、「映画をよく見る人は多趣味である」という当然の結論となりました。
7タイプの区分でみると、エンタメリテラシーが高く行動派の【エンタメエリート層】が85%、流行を見逃さない【高感度リア充層】が53%となり他の層を大きく上回りました。
【エンタメエリート層】と【高感度リア充層】は共に社交性の高さに特徴があるため、社交性が趣味の広さにつながっていると言えるのではないでしょうか。
【2】「テレビドラマ」を見るのは流行を知るため?
では、ここからは具体的なコンテンツをピックアップし、その関わり方について見ていきましょう。1問目は「テレビドラマをよく見るか」という質問です。
「テレビドラマをよく見る」と回答した人は女性が多く、全年代で50%を上回っています。
映画ファンの区分別で見ると、多趣味である【エンタメエリート層】が84%、【高感度リア充層】が68%とリード。世間で話題になれば乗る【ゆるふわ層】や【洋画派実写ファン層】も50%超を占めますが、流行には流されず独自の基準を持つ【こだわりマニア層】は41%にとどまり、テレビドラマへの興味の薄さが見て取れます。
【3】アニメファン以上に「テレビアニメ」を見ているのは?
次の質問は「テレビアニメをよく見るか」について聞いてみました。
「テレビアニメ」への関心がもっとも高かったのは男性10~20代で、「アニメをよく見る」との回答が63%に到達しており、3人に2人がアニメファンという結果になりました。
7タイプの区分別では、【アニメファン層】が83%と高いのはもちろん、ここでも【エンタメエリート層】が86%、【高感度リア充層】が74%と高い数値を叩き出しました。
その他の層では、【こだわりマニア層】の49%、【ゆるふわ層】の32%が「テレビアニメをよく見る」と回答。テレビドラマの回答傾向と比較すると【こだわりマニア層】はドラマよりアニメを、【ゆるふわ層】はアニメよりドラマをやや好む傾向があると言えそうです。
【4】動画配信サービスを支えているのは…
最後の質問は、「動画配信にハマっているか」についてです。
動画利用の状況について、男女10~20代の利用率は約6割に達しており、動画配信サービスを支えているのが若年層だと言うことが改めてわかりました。
7タイプの区分別では、【エンタメエリート層】が85%とほとんどの人がハマっており、続いて【高感度リア充層】も63%を占めています。その他の層ではそれほど差がなく、【低関心層】以外はいずれも30%前後となり、全体値と近い水準になっています。
【調査概要】
調査 時期:2021年4月9日(金)~2021年4月16日(金)
調査 手法 :インターネット調査(FastAsk利用 )
調査対象:計28,545名 (15歳~69歳 以上男女)
調査定義:映画ヘビーファン=月に1本以上劇場で映画鑑賞する人/映画ミドル=2~3ヶ月に1本程度劇場で映画鑑賞する人/映画ライトファン=半年に1本程度劇場で映画鑑賞する人
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