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KITT RADIO#35|【後編】映画業界への殴り込み!?BREAKING DOWNの映画『BLUE FIGHT』がヒットすると思う理由NEW

2024-12-03更新

マーケティング目線で世の中を見ると、見えるものが変わってくる!

映画の宣伝プロデューサーが日々考えていることをあれこれ雑談する
KITT RADIO|マーケティングあれこれ雑談」。
 
出演:木村徳永さん(KICCORIT)、ターニャ(KIQ REPORT)、ダビデ(KIQ REPORT)

#35は前回に引き続き、ブレイキングダウンの映画
『BLUE FIGHT 〜蒼き若者たちのブレイキングダウン〜』について。
前編はこちら→https://kiq-report.com/Item/1051

「見れなかった人の熱量」を活用する逆転の発想で、PPV配信と劇場を組み合わせた未来の映画興行モデルを提示しているのでは?エンタメ業界に新たな一石を投じる予感!

【主なトピックス】
1. PPVの限定戦略が生む「見逃し効果」
日時を限定したPPVは、「見たくても見れない人」を生み出し、その熱量が劇場版への注目を高める狙い?
2. 「配信で知る劇場で体感」の流れを強化
配信で興味を持たせ、劇場での没入体験を最終的なゴールに設定している?
3. ライブ感が映画に新しい価値をプラス!
劇場での鑑賞を「ライブ体験」として位置づけ、配信では味わえない感動を提供していきたい
4. エンタメ業界の成功モデルを応用
音楽ライブやK-1・PRIDEのような「特別なステータス感」を映画興行に取り入れる新しい挑戦とは。
5. 次世代映画ビジネスの鍵
映画業界の固定概念を破り、配信と劇場体験の融合でエンタメの新たな可能性を切り開く。

★映画BLUE FIGHT ~蒼き若者たちのブレイキングダウン~』オンライン特別上映(PPV)はこちら

気になるキーワードがあったら、本編ご視聴くださいー!

 Spotify

番組ではご感想やご意見、その他宣伝プロデューサーに聞きたいことなど、リスナーの皆様からの質問も募集中!
こちらまで<info@kitt-marketing.com>お寄せください。

 

YouTubeやテキストでご覧になりたい方は下記よりどうぞ。

YouTube

TEXT】(文字起こし)
キコリ木村:
あとは、これ面白いなと思うのが、PPVって、いつでも見れるはずのものが、日にち限定だからその日じゃないと見れないっていう状況じゃないですか。そうすると、PPVにも関わらず、その日に見れない人って結構いると思うんだよね。 

ターニャ:
そうですね。 

木村:
そこが実はすごいんじゃないかって思ってて。 

ターニャ:
はい、はい、はい。 

木村:
見れた人は当然面白いって思ってるわけですよ。つまらないって人がいたとしても、それはもう想定内だと思うから。面白いっていう人はいるかいないかは問題じゃなくて、見れた人の他にこのタイミングで見れなかった人っていうのがもう大量に生まれてくるわけですよ。 

ターニャ:
はい、そうですね。 

木村:
そう。そうするとPPVで見れるんだ、こんな気軽に、見てみよう、あれ?終わっちゃったんだ、残念、、っていうその見逃した人をどんどんどんどん量産をしているっていうのが宣伝としては非常に新しいんだよね。 

ターニャ:
あー確かに。そうですよね、見せよう見せようとして、なるべく取りこぼさないようにしますもんね、宣伝って。 

木村:
そう、これもう取りこぼしていいんだもん。だって本番が1月31日に120分版があるから。 

ターニャ:
はい。 

木村:
見逃した人はそっちで取り込もうとすることができるのと。
だからもうこれ90分の予告編と同じポジションなんですよね。 

ターニャ:
なるほどー。 

木村:
そう。だから見逃した人が増えれば増えるほど劇場の可能性が上がってくるっていうところで。 

ターニャ:
はい、はい。 

木村:
これK1が非常に盛り上がった時期って知ってます?アンディ・フグとかがいた頃? 

ターニャ:
分からない、大晦日にやってたみたいな? 

木村:
そうそう。 

ターニャ:
大晦日にやってましたよねっていうような印象はあります! 

木村:
アーネスト・ホーストとか、もう一大ブームで。ダビデとか知ってるでしょ? 

ダビデ:
そうっすね。非常に。あとPRIDEですよね。PRIDEとK-1が二つ、二大巨頭としてやってましたね。 

木村:
そう。 

ダビデ:
僕見に行きましたもん。 

木村:
そうだよね、もう本当格闘技ってよりも、エンタメだよね。 

ダビデ:
エンタメ、お祭り、お祭り感がすごいっていう。 

木村:
そう、あれK-1が大ブームになった理由で、とにかくチケットが取れなかったんですよね、あれ。人気があって。 

ダビデ:
確かに、確かに。大変でしたね。 

木村:
とにかくチケットが取れなくて。だから取れた人は取れたよっていう自慢になるのと、あとね最近ダフ屋ってもういないけど、ダフ屋が非常に高額で数十万で取引してるわけですよね。そうするとね、チケットを持っている人のバリューが非常に上がるんですよ。 

ターニャ:
へぇ。 

木村:
でもチケットがなくて、ダフ屋も高値で取引しているにもかかわらず、フジテレビが協賛だから、フジテレビはチケット発売中みたいな情報が、買えないのにどんどんどんどん流れてるから、もうチケットを買えない人たちが非常に大量に生産されたんですよ、あのとき。 

ダビデ:
なるほど、確かに、そういうことか。 

木村:
そうなの。そうするとどうなるかっていうと、取れた人はもうステータスだし、取れなかった人はもうテレビでも見たいわけですよ。もうチケットを買うっていう行動をしちゃった人は、もう見るって決めてるから。 

ターニャ:
うん。うん。 

木村:
あとは見れる手段を探すっていうところになるから。それでK-1って大ヒットしたらしいんだよね。 

ターニャ:
ふーん。 

木村:
だからちょっとこの『BLUE FIGHT』のこのPPVの7日間限定の仕掛けを見たときに、これは何人見るのかなって思ったんだけど、これ見なくてもいいんじゃないかと。 

ターニャ:
はい。 

木村:
そもそも、だってここで大量にお金を儲けようとするんだったら7日間にする必要ないじゃん。 

ターニャ:
ないですね。 

木村:
そう。わざわざ7日間にして、わざわざ時間を決めて、見れない人が出るっていうのを想定しながら仕掛けてるんだと思うんだよね。 

ターニャ:
すごい。 

木村:
すごくないですか。 

ターニャ:
面白い! 

ダビデ:
これって、考え方として映画の宣伝でもよくありますけど、完成披露試写会とか、試写会っていうのがあるじゃないですか。これ(『BLUE FIGHT』)はPPVだからオンラインで見れますっていう状況だから、もっと広く見せられてるんだけど、試写会とかも当選とかっていう行為が、当たりませんでしたっていう人が大量に発生するけど、なんかちょっと違いますよね?だからあえてそういう状況をオンラインだけど作ってるってことなんですかね。 

木村:
そうだと思うよ。 

ダビデ:
なんかそのさっきのPRIDE、K-1の話もそうですけど、試写会って同じようだけど・・・。でも目的がそれじゃないのか、試写会ってちょっとそういう目的じゃない感じになってますもんね。 

木村:
そう、似てるけどちょっと違うよね。
でもとにかく新しい発想なのは、見たい人を増やすっていうだけじゃなくて、見れなかったっていう人も増やしてるっていうところが仕掛けとしては新しいわけ。 

ダビデ:
確かに、目的っていうかちょっと狙いが違いますね。 

木村:
そう。

ダビデ:
面白い。 

木村:
非常に頭いいよね。 

ダビデ:
非常に頭いいですね。 

木村:
そう、だからただの不良が戦ってるだけでしょっていうことだけでは、こんなに成功はしないわけですよ。 

ダビデ:
確かに。
いやー、実は僕、ブレイキングダウンは見たことないんですよ。本編は、本編の戦いは。でも凄く知ってて。キャラクター?キャラクターっていうか、選手。選手のことは知ってるんですよ。とにかく切り抜きがすごいから。さっき木村さんが言ってた、本ちゃんの前のオーディション、喧嘩。オーディションの喧嘩の部分の切り抜きにとにかく触れるから、だから煽られるわけですけど、なんかその先は見せないじゃないですか。本当に戦ってる部分の切り抜きはほぼ触れたことないんで。 

ターニャ:
だからそう、私も切り抜きっていつも場外で乱闘みたいなのをやってるのしか知らなかったので。 

ダビデ:
そうだよね。 

ターニャ:
多分本番の試合の様子は一切出してないんでしょうね。 

木村:
だからこれがもうYouTubeを完全に支配してるっていうか、もう朝倉未来のフォロワーだけで300万人超えてるから。 

ダビデ:
確かに。 

木村:
そう、そこでオーディションが流れてるわけだから。毎回毎回300万人に刷り込むんだけど、興味ないですって言ってても、毎回接触してると、やっぱ興味出てくるよね。 

ダビデ:
出てきますね。 

木村:
だってダビデなんて、見てないのに選手の名前知ってるわけでしょ? 

ダビデ:
そうだし、そこの本ちゃんじゃないところで、例えば「街録チャンネル」に選手の人が出てきたりとか、二次コンテンツ的にまた触れる機会があるから、その人たちのことは何か知ってるみたいな。それこそ朝倉未来も含めてですけど、何か知ってるって感じなんだけど、本当は本番を見るためにそういう仕掛けになってると思うんですけど。だから映画も全く同じことやってますよね。本番は映画の本当の劇場公開だとしたら、その前でどれだけなんか、仕掛けを盛り上げていくかみたいな。でも本番は見せませんみたいな状況とか、ちょっともう面白いっすね。裏側がもうエンターテイメントになってる感じで。 

木村:
そうなの。だからこれに気づいちゃうと、もう映画業界中が当たらないって思ってるんだけど、もう唯一俺だけが気づいて当たるって思ってるのが勿体なくて。みんなにもシェアしなくちゃと思って。 

ダビデ:
それでKIQ REPORTに書いてくれたんですね? 

木村:
そうそう! 

ダビデ:
笑 

木村:
これは当たるよと。だってこれが成功するともう成功例になるわけだから、一気に業界の見方が変わるから、PART2があったとしたら、やりたいっていうところもいっぱい出てくると思うし。やっぱ映画業界って、ずっと同じ流れで来てるわけじゃないですか、基本的には。 

ターニャ:
はい。 

木村:
フィルムを上映するっていう。椅子が動いたりとか、音響が良くなったりとか、見やすい環境になったっていうのは当然あるんだけど。 

ダビデ:
確かに。 

木村:
やっぱり映画業界もアップデートしていかなきゃ駄目だと思うんですよね。そのきっかけを作ってくれている気がして。音楽業界のことを考えると、元々レコードだったものがCDになって、そこはうまく移行したけど、一気に配信になったときに、日本ってちょっと出遅れたじゃないですか。 

ターニャ:
うん。 

木村:
出遅れたけど結局全部配信になったじゃない。 

ターニャ:
はい。 

木村:
それで何が起こったかって言ったら、ライブの価値が非常に上がったじゃん。 

ターニャ:
確かに。 

木村:
そう。同じ曲を聞くんだけど、配信で自分のiPhoneで聞くのと、ライブで聞くのっていうのは全く価値が違う。それをどっちを先に聞きましたかっていうのは関係なくて、逆に配信の方を先に聞いてるからライブに行ったときに知ってる曲が流れて感動するわけじゃないですか。 

ターニャ:
そうですね。 

木村:
映画も配信と劇場があるとしたら、劇場ってポジショニングとしてはライブなんですよね。だからライブを先にやんなきゃいけないっていうルールが、今映画業界の中にはあるんだけど、別に配信が先にあって、そこで好きになった人たちがライブで見る気持ちで劇場に来るぐらいの価値が劇場にあれば、いいわけじゃないですか。 

ダビデ:
確かに! 

ターニャ:
そうですね。 

木村:
だからこの『BLUE FIGHT』みたいなものは、すごく僕は注目してるんですよ。 

ターニャ:
うん。めちゃくちゃいい話でした。 

木村:
見たくなりました? 

ターニャ:
なりました! 

END

前編はこちら→  

【作品情報】

BLUE FIGHT ~蒼き若者たちのブレイキングダウン~』
公式サイト https://bluefight.jp/
オンライン特別上映(PPV):https://yoake-f.jp/bluefight
監督:三池崇史
脚本:樹林伸
エグゼクティブプロデューサー:朝倉未来 溝口勇児
(C)2024 YOAKE FILM / BACKSTAGE
#BLUEFIGHT #BreakingDown

 

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