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魔窟夜話【譲国の#30】ドラマチック古事記⑤ オオクニヌシ VS. アマテラス ~戦いの深層NEW
こんばんは!歴史はぜんぶミステリー!妖しくも愉しい歴史の裏側に迫る「魔窟夜話」です。
この番組は、神社好きの中年YouTuberたんす屋と、ある界隈で有名な立花の二人がお贈りする暗黒のひととき。
歴史ミステリーから、政治社会の陰謀論、スポーツ、映画まで、妖しい話題めんどくさいネタを愉しく語っていきます!
この時代の日本は様々な民族、文化の人たちが流入しており、時に争い発展しました。オオクニヌシ(大国主)はこの時代に相応しい多様性と寛容さを示し、日本列島をより豊かにする事で日本をまとめ上げた。まさに古代史最大のリーダーだったと思います。オオクニヌシ政権は農業、医療、呪術に秀でていたのでした。
古事記が天皇の王権の正当性を示す書だとすれば、これほどの大国主からアマテラスはどのようにして、国を譲り受けたのか?奪ったのか?
このエピソードこそ古事記を書いた大きな目的であると言えます。
【それが『国譲り』です。】
この国譲り。
中国の歴史書だったら、大国主を完全に悪者に描いて、正当な血筋である天皇家が王権を奪還した!と描くところでしょう、しかし古事記ではそうなっていない。
ここに日本の歴史の特殊性があります。
ひとつは古事記成立段階でも大国主を神とする豪族の勢力が多数いたこと。それほど大きい大国主の名声、その支持勢力の抑えとして出雲国国造アメノホヒが特別な地位を与えられた事は想像に難くありません。
後もうひとつは日本人のメンタリティの問題です。
立花さんも言ってましたが、大国主は何も悪いことをしていないのに閉じ込められ殺されたかもしれない。となると【大きな祟りを及ぼす怨霊】になると考えるのが日本人なのです。コレを怨霊信仰といいます。
それ故、勝者であるヤマト王権側は大国主に巨大な宮殿を与え、彼を無理に悪者に描くとこともしていません。
歴史とは勝者の歴史であるという世界の常識からすれば異例ですが、日本の歴史は勝者だけの歴史ではないのです。
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