Podcast

【KITT RADIO #31】宣伝プロデューサーに向いてる人 後編

2024-10-07更新

マーケティング目線で世の中を見ると、見えるものが変わってくる!

映画の宣伝プロデューサーが日々考えていることをあれこれ雑談す
「KITT RADIO|マーケティングあれこれ雑談」

出演:木村徳永さん(KICCORIT)、ターニャ(KIQ REPORT)、ダビデ(KIQ REPORT)

 <#31のキーワード>
・聞く力がある人は宣プロ向き?
・ここが難しい!推進力と傾聴力のバランス
・情報収集を楽しめるか?オタク的要素も重要
・今すぐできる!宣伝プロデューサーになるための勉強方法

気になるキーワードがあったら下記をチェック!

★宣伝プロデューサーに向いてる人 前編 https://kiq-report.com/Item/988

【Spotify】

番組では宣伝プロデューサーに聞きたいことなど、リスナーの皆様からの質問も募集中!
その他、ご意見・ご感想は<info@kitt-marketing.comまでお寄せください。

 

YouTubeやテキストでご覧になりたい方は下記よりどうぞ。

【YouTube】

【Text】(文字起こし)

キコリ 木村
あとは、思い込みが激しい人って向いてるのか向いてないのかってちょっと微妙なんだけど。

ターニャ
はい。

キコリ 木村
思い込みが激しくて、人の話を聞かない人は多分向いてないと思うんですよ。

ターニャ
あーはい。

キコリ 木村
そう。自分の主張を周りに伝えていくのが主なのか、それとも周りの意見を聞くのが主なのかっていうその2択だとしたら、もうとにかく周りの意見を聞くっていう能力が高い方が宣プロに向いてると思うんですよね。

ターニャ
なるほど。

キコリ 木村
自分はこう思うっていう強い思いが出ちゃう人は、僕が思う宣伝プロデューサーっていうイメージとしてはちょっと違うような気がしますね

ターニャ
うーん。

キコリ 木村
でもこだわりがなかったらできないと思ってて。映画の制作もそうだけど、自分はこの映画が面白いと思ってるから映画を作り続けるわけじゃないすか。

ターニャ
そうですね。

キコリ 木村
設計図があって、そのロジック通りにやったら面白いかって言ったら、できてみないとわかんないですよね。

ターニャ
うん、うん。

キコリ 木村
でも監督がそこに1ミリでも迷いがあったら演じる側も大丈夫かなってなっちゃうわけで。

ターニャ
うん。

キコリ 木村
それを毎回、毎カットごとにOKを出していくっていうのは監督の仕事だから、そこには迷いなく正解がないものに正解を出していくっていうのが、監督の仕事だと思うんですよね。

ターニャ
うん、うん。

キコリ 木村
映画の宣伝も同じで、こういうふうに宣伝をやったら絶対に当たるっていう決まりってどこにもないんですよ。

ターニャ
はい、そうですね。

キコリ 木村
この映画はこういうふうに売った方がいいに違いないっていう、確信を持ってそれを皆さんにお伝えし、皆さんの意見も聞きながら、進めていくわけじゃないすか。

ターニャ
はい。

キコリ 木村
だからやっぱり正解がないものに正解を見つけ出して推し進める力っていうところでいくと、何かこだわりというか、思いの深さというか、そういう気持ちはないと難しいかもしれないですよね。
「どう思いますか?どう思いますか?」だけだったら、人の話を聞くのは大事だけど、人の話を聞いているだけでは前に進まないっていう。

ターニャ
はい。なるほど。

キコリ 木村
だって時にはもうどっちでもいいよ。任せるよっていうときもあるから。

ターニャ
そうですよね、確かに。

キコリ 木村
常に僕はこっちであるっていう気持ちは持ちながら、でも人の意見も聞く余白を持ちながらっていうそういう難しさがあるかもね。

ターニャ
確かに、そうですよね。

キコリ 木村
映画の宣伝だけじゃなくてこういうね、マーケティングの仕事っていうのは特にあるかもしれないすね。

ターニャ
そうですね。

ダビデ
結構難しいですよね。(笑)

ターニャ
めちゃくちゃ難しいですよね。

ダビデ
正解を見つけて推し進めるこだわりとか力を持ちつつ、人の意見もちゃんと聞けるっていう、イコールでもない気がするので、その辺のバランスみたいなところは意外と難しい気がしますね。

キコリ 木村
難しいよね。ターニャは気軽に「宣伝プロデューサーってズバリどんな人が向いているでしょう?」とか、聞いてくるけど、ズバリはないよね(笑) こだわりがなきゃ駄目だし、こだわりすぎても駄目だし。

ターニャ
はい。

キコリ 木村
やっぱりバランス感覚。人の話を聞くバランス感覚もなきゃいけないけど、オタク的な要素も必要だと思うんですよ。その世界に没頭して、担当してる作品のテーマになってるその周辺情報とか、もう徹底的に調べる。原作はもちろん読む、その関連書籍も読む、関連のコミックも読む、同じ作者が書いたものも読む。その監督が過去に撮った作品も見る。みたいなことを何かオタク的に追求していく気持ちも必要だと思うんですよね。

ターニャ
うん、うん。

キコリ 木村
だからそれを頭で考えてやっていると結構辛いと思うんですよ。だって情報収集なんて永遠に終わらないから。

ターニャ
いや、そうですよね。

キコリ 木村
こんなに映画見なきゃいけないのとか、こんなに本読まなきゃいけないのって思った瞬間にもう面倒くさいじゃないすか、仕事なんて。

ターニャ
うん、うん。

キコリ 木村
でもそれをオタクって、面白いからやってるっていうことでしかないから。

ターニャ
なるほど。

キコリ 木村
やっぱりバランス感覚も大事だけど、そういうちょっと病的な思いの深さみたいな(笑)

ターニャ
はい。

キコリ 木村
僕は病気なんじゃないかって時々思いますけど。

ターニャ
ガーって情報入れてくってことですよね?

キコリ 木村
そう。もうね、止まらなくなっちゃうというか、知れば知るほど面白い。だってその映画を担当しなかったら、絶対に触れることがなかった世界だから、もう面白くてしょうがないっていうか。元々僕あんまり勉強してこなかったし、世の中のことを知らないで社会人になっちゃったから、全てが新しいんだよね、情報が。そうだからもう面白くて面白くてしょうがない。そのきっかけを与えてくれるのが担当の作品っていう。

ターニャ
いや、超素敵ですね。なるほど、でもやっぱりそうですね、それを面白く感じてるからいいんですよね。それがストレスになる人はもうちょっとできないですね。

キコリ 木村
できない、そうー。

ターニャ
確かに。

キコリ 木村
じゃあ、今話したことをズバリ一言でまとめてくださいよ。

ターニャ
いや(笑)私は今話を聞いていて、やっぱり誰でもなれるわけではないなって思いますね。そこは、もちろんその意識すればできることもあるとは思うんですけど、やっぱり合う合わないっていうのは何かすごくある仕事なのかなっていうのはすごい感じましたので、結局ズバリの一つはないんだなって思います。

キコリ 木村
うん。向き不向きはありそうだよね。

ダビデターニャ
ありそう。

ダビデ
でもまずは映画を見て、いいところを10個出すみたいな練習なのかな。そういうのをやっていけばいいのかもしれないですよね。

ターニャ
確かに!

キコリ 木村
それめちゃくちゃいいですよ!僕は練習してるからね。

ターニャ
あー、そうなんですね。

キコリ 木村
過去に映画の宣伝プロデューサーを目指したときに、やっぱり練習したよ。

ターニャ
そうなんですね!

キコリ 木村
だって何が面白かったのかって語るのってめちゃくちゃ難しいよ。どうだっだって言って、面白かったっていうのは簡単なんだけど。

ターニャ
はい。

キコリ 木村
どこがっていうとなんかね、変に理屈っぽくなっちゃうし。無理矢理言葉にして出してるから。なんか嘘っぽくなっちゃうんですよ。

ターニャ
はいはいはい。すごいわかります・・・(笑)

キコリ 木村
だからそれをちゃんと自分の言語にするようにするには、やっぱりトレーニングは必要だと思いますけどね。
あとあらすじとかストーリーを書く、2時間の映画見て300文字でまとめてくださいみたいな仕事もあるわけじゃないですか。あれもね、ひたすら練習するしかないなって僕は思いますね。元々書ける人もいるかもしれないけど、僕はそこはセンスとか才能じゃなくて、練習な気がします。

ダビデ
なるほど。

キコリ 木村
100回200回やってれば、誰でも上手くなるんじゃないかと思うけど。時々私文章苦手なんですよって決めつけちゃう人とか時々いるんだけど。

ターニャ
はい。

キコリ 木村
まず100本書いてみた方がいいよね。100本というとちょっと果てしないかもしれないけど、まず10本書いてみたらいいよね。あとは自分が映画を見ました、その公式サイトに行って自分が見た映画がどういう風なあらすじとストーリーで書かれているのか、を確認することも大事だし、それを読んだときに、その通りだ、うまくまとまってるって思うのか、えっなんか自分が心が動いたポイントとちょっと違うなとか。そこで違いを見つけられたらなぜその文字を書いた人はそこに着目したんだろうっていうところを見ていった方がいいと思うし、自分だったら、どう書くかなっていうのを書いてみるべきだと思うし、やっぱりそういう地道な努力は必要だよね。

ターニャ
そうですね。

キコリ 木村
だって宣伝プロデューサーがストーリー書いて面白いか面白くないかで決まっちゃうんだもん。

ダビデ
確かに。

キコリ 木村
練習して上手な人がやった方がいいよね。

ターニャ
そうですね。

キコリ 木村
だから、映画が好きっていうことだけでは難しいかもしれないね。

ターニャ
そうですね。

キコリ 木村
だからそれと映画が好きっていうのと同じぐらい、その宣伝が好きっていう。

ターニャ
うん、うん。確かに宣伝に熱意を持って向き合えるかっていうのが大事ですね。あーでもなんかこれってすごい、これから宣伝やる人にとってもなんかめちゃくちゃ勉強になる話、参考になる話だと思いました。なんか私も聞きたかったかもしれない、働く前に。

キコリ 木村
本当ですか、ぜひやってみてください。

ダビデ
でも冒頭にテクニックいらないって言ってた気もするんですけど、特殊能力はいらないって言ってた気がするんですけど、やっぱり努力は必要ですね。良いところを見つける、1本映画見て良いとこ10個見つけるとか、例えば好きな女の子がいて、その子の良いところを10個見つけるって結構言うの難しいじゃないですか。「私のどこが好きなの?」とか言われても、結構難しいじゃないですか。言語化するのって。

キコリ 木村
そこでさ、なんか顔が好きとかつまらないこと言うと終わっちゃうしな。

ダビデ
終わっちゃいますよ(笑)

キコリ 木村
言い方もあるよな。

ダビデ
これを10個言うっていうのは、あえて言うとテクニックが必要な気がするので、これを練習するのは今すぐできるじゃないですか。

ターニャ
できる!

ダビデ
全然知らない映画を見て、10個いいとこ見つけようってやる。そこの努力、勉強は誰にでもできるかもしれないですね。何も教材がなくてもできるから。

ターニャ
本当ですね。

ダビデ
はい。でもこれは結構難しいな、でも、そこからやればいいんだとしたら、すぐ始められる。

ターニャ
本当そうですね。

キコリ 木村
でも難しいんだよ。自分が見た映画に対して、自分は何を思って、どこが面白いと思ったのかっていうのを自分で整理するのって結構難しいよ。

ダビデ
難しそうですねー。

キコリ 木村
そう。それは何で難しいかっていうと、なんかねかっこつけちゃうんだよね、まとめようとしちゃうっていうか。もう思った通りでいいんだっていうそのままを出すことの難しさ。なんかちょっと恥ずかしいぐらい生な気持ちを自分で受け止めるっていう。

ターニャ
はい。

キコリ 木村
全く言葉としては整理されてないんだけど、それをきちんと自分で受け止めて、それを最終的に整理をしていくっていう段階もある。僕は何となくそういう感じですね。だから僕は映画を見終わった後は、とにかく文章になってなくてもいいから、思ったことをどんどん書いていくのと、あとは本編完成する前に宣伝プランを考えなきゃいけないから。もう1回しか見れないんですよ。何回も何回も見直すことができないから。だから必ずメモ帳を持って入って、暗闇の中で見ながら思ったことは、必ずメモしてる。ぐちゃぐちゃで読めなくなっちゃうんだけど、でもその時思った感情を大事にしようと思ってメモを取りますね。

ターニャ
なるほどですね。めちゃくちゃ大切ですね。

キコリ 木村
とかね、メモとか全然見ないときもあるけどね。

ターニャ
ありがとうございます。はい、本日はここまでとさせていただきます。
そしてKITTラジオではリスナーの皆様からのご意見・ご質問を募集中です。概要欄に記載のメールアドレスに日々の生活に役立てたい、こんな話を聞きたいなどぜひぜひお送りください。本日もありがとうございました!

キコリ 木村ダビデ
ありがとうございました。

<END>

映画宣伝 映画宣伝プロデューサー キコリ 木村


映画の宣伝プロデューサーが日々考えていることをあれこれ雑談!
宣伝プロデューサーに向いてる人 前編
「エンタメ」と「インバウンド」
〈番外編〉激推しの「ルックバック」を見てみた。

宣伝ターゲットの決め方は?
商品の宣伝と、映画宣伝の違いは?

 

不明なエラーが発生しました

映画ファンってどんな人? ~ライフスタイルで映画ファンを7分析~
閉じる

ログイン

アカウントをお持ちでない方は新規登録

パスワードを忘れた方はこちら

閉じる