調査レポート
映画館のチラシと売店、利用している?
今回は、映画館のロビーに注目してみます。形態は変わっても、昔からずっと映画館のロビーにある、チラシラックと売店。今の映画ファンはどれくらい利用しているのでしょうか?
KIQ REPORTでは、全国の15歳以上の男女9,483名の映画ファン(半年に1本以上劇場で映画鑑賞をする人)を対象に、映画館の【チラシ】と【売店】の利用状況に関する調査を行いました。
ヘビー層の約3人に2人がチラシを参考に。売店利用が多いのは、若年層。
まずはチラシの利用状況です。作品選びの参考にするとの回答は、映画ファン全体の46%となりました。女性の利用率がやや高い傾向がありますが、男女ともに年代による差はほとんどありません。
また、映画鑑賞頻度によって差があり、ヘビー層(月に1本以上劇場で映画鑑賞する人)では64%が参考にすると回答しています。インターネットの普及以前に比べると、チラシの情報価値は低下しているように思われますが、ヘビー映画ファンのおよそ3人に2人は映画鑑賞の参考として活用しているようです。
続いて、映画館の売店(コンセッション)についての質問です。よく利用する人は44%となりました。男女差はほとんどありませんが、男女ともに年齢が若い人ほど利用率が高く、50代以上になると利用率が大きく低下しています。過去の調査より、若年層は映画は誰かと一緒に見る人が多く、売店を利用する人も多いようです。
また、映画鑑賞頻度別に見ると、ヘビー層~ライト層の利用率による差が小さい結果となりました。ベースとなる映画館の利用頻度に明確な差があることを考え合わせると、むしろライト層(半年に1本程度劇場で映画鑑賞する人)の方がよく利用しているといえそうです。
近年では、映画情報もインターネットで入手することが多くなりました。それに伴い、チラシのニーズが低くなっているのでは?との思いで調査をしてみましたが、杞憂だったようです。映画ヘビーファンは、3人に2人が参考にしているとのこと。引き続き、重要な映画情報発信ツールとして活用していきたいですね。
一方で、最近では「デジタルチラシ」というものも登場しています。劇場のチラシラックにQRコードが設置され、それを読み込むと作品情報が閲覧・ダウンロードできるというもの。紙のチラシとは掲載できる情報量に圧倒的な差が出るため、より鑑賞意欲を高められそうです。今後はチラシもデジタル化が進むのでしょうか・・・?
調査対象:計9,483名 (15歳以上 男女)
調査定義:映画ヘビーファン=月に1本以上劇場で映画鑑賞する人/映画ミドル=2~3ヶ月に1本程度劇場で映画鑑賞する人/映画ライトファン=半年に1本程度劇場で映画鑑賞する人/映画ノン=年1回程度劇場で映画鑑賞する人
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