プロが見たこの映画

宣伝担当が語る『映画 えんとつ町のプペル』がヒットすると思う理由①

2020-12-14更新

第一回:毎日が決断、最高のリーダーシップが生み出す奇跡

2019年秋に製作総指揮・脚本・原作を担当された西野亮廣氏と打ち合わせをし、それから2週間に一回のペースで打ち合わせを実施している。長いこと映画の宣伝をやっているが、驚きと発見の連続で、これを伝えずに終われないということで、このコーナーに数回に渡って投稿させていただくことにした。

西野亮廣のスピードについていけるか?

まず第一回目は、1年間見続けてきた、西野亮廣という人物についてお話させていただきたい。
宣伝という立場上、今までもいろんな人に会ってきたが、毎回最初は緊張する。しかし、初対面で感じたのは「何のストレスも感じさせない人」ということだった。何を提案しても「確かに!なるほど!」と賛同してくれ、そして必ず何かしらのアイデアを追加してくれる。1年間一度もダメ出しをされた記憶がない。そして、ものすごくストレートに自分の感情を表現するので、納得感が半端ない。
さらに凄いのは、仕事以外の話で雑談をしているのを一度も見たことがない事。無駄が1ミリも無いからこちらにも良い緊張感が伝わってくる。打ち合わせが終わると、すぐにスマホを取り出し、何やら仕事を始める。出会ってまず驚いたのは世の中にこんなに働く人っているんだって事と、恐ろしくフットワークが軽い事だ。例えば「〇〇というところでタイアップができそう」という話を聞くと、「僕、行きます」とどんどんアポを入れて決めて来ちちゃう。先方もまさか本人がくると思ってないから「検討します」とか濁せずに、即決で決まってしまうのだ。
本人が一番面白いアイデアを産み出し、そして自ら動く、となってくると、もう誰も敵わない。

そして、西野さんの生み出す仕事の量が半端ない。何しろどんどん思いついて、どんどん決まっていくのだから、普段の宣伝の量と比べても業務量が大変な事に当然なってくるのだ。
当初は自分も「宣伝担当として西野さんを唸らせるグッドアイデアを思いつかなくちゃ。」と思い悩んだ時期もある。でも、この期間を通して学んだ西野さんとの向き合い方がある。
西野さんの走るスピードはメチャクチャ早くて、簡単には追いつけず、「一緒に仕事をする=このスピードで走らないといけない」と思って死に物狂いで並走すると、息切れして結局ついていけなくなってしまうが、求められているのは「死に物狂いでついていくこと」ではないことにある日気づいた。
その後、僕がとった戦略は、必死でついていくのではなく、並走している時間をなるべく長くすること。遅れたら迷わず歩く。すると後ろから物凄いスピードで周回遅れにするべく追いついてくる。そこがチャンスで、「やばい抜かれる」と思うのではなく、「待ってましたよー」と全速力でそこから並走すれば良いのだ。自分の能力を見極め、置いていかれることへの恐怖を捨て、最前を尽くす。これがベストなのだ。
するとそもそも「ついて来い」なんて言われてないことに気づくことになり、そこから僕の悩みは消えた。

最高のリーダーは最高の決断をし、スパッと寝返る。

西野さんがずっと言っていたことがある。それは「オンラインで本編全部見せたい」ということ。これは絵本をオンラインで無料公開した成功体験からのアイデアだったが、ある日突然方針を変えるのだ。「劇場に一人でも多くのお客さんを動員しましょう。」という真逆の戦略。
「え?必死で調整してたのに、何で?」と思うのだが、コロナの影響で続々と公開延期になる映画業界の状況を見て、「劇場を何とかしなくては」という気持ちになったのだという。そして、コロナ感染が酷くなり『映画 えんとつ町のプペル』も公開延期するかどうか?の話になるのだが、「あえて12月にやりましょう」と即決するのだ。8年間手塩にかけて育ててきた、絶対に失敗できない大切な作品を、自分の利益だけを考えて判断するのではなく、あえて劇場を救うために決断をする。もしかしたら、自分の利益だけを考えて決めようとしていたら、即決できなかったのではないだろうか?とも思った。他人を勝たせることを常に考えているから決断が早いのだ。そして、その恩恵は大きかった。それは、10月に予告編やポスターを映画館に投入するかどうかに影響するからだ。「もう少し様子見て決めましょう」という判断をしていたら、10月には絶対に間に合ってない。この決断が「鬼滅合わせの立ち上げ」を実現させることになるのだ。『鬼滅の刃』の公開に合わせるために何かをしたのではなく、結果ここに宣材を投入できる流れを手に入れたということ。これは本プロジェクトにとってプラスどころではなく、奇跡が起きたとさえ思えてくる。そして心配していた認知が一気に上がるのだ。

人の話をよく聞き、意見を受け止め、そして決断をし、さらに、自分も動く。
それが生み出す結果は、良いに決まっている。だからこの映画は当たると思う。

映画 えんとつ町のプペル』宣伝担当

【関連リンク】
★KIQ REPORT記事/宣伝担当が語る『映画 えんとつ町のプペル』がヒットすると思う理由【記事】
① 毎日が決断、最高のリーダーシップが生み出す奇跡
② フライングから始まるポジティブ思考
③ 一人一人を大切に、みんなで当てるこだわり 
④ 宣伝プロモーションは一方通行なのか?
⑤『映画 えんとつ町のプペル』宣伝担当が語るシリーズ<最終回>

★「映画 えんとつ町のプペル」大ヒットの鍵を握る13のキーワードを直接聞いてみた【動画】
①生配信番組ノーカット版映像
②生配信番組見どころ凝縮ダイジェスト版映像
③アフタートーク【前編】映像
④アフタートーク【後編】映像

■関連リンク
・映画公式ホームページはこちら
 
© 西野亮廣/「映画えんとつ町のプペル」製作委員会

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