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【KITT RADIO #18】質問に全回答!
マーケティング目線で世の中を見ると、見えるものが変わってくる!
映画の宣伝プロデューサーが日々考えていることをあれこれ雑談す
「KITT RADIO|マーケティングあれこれ雑談」
出演:木村徳永さん(KICCORIT)、ターニャ(KIQ REPORT編集部)
<#18のキーワード>
・SNSで映画宣伝は変わった?
・アニメ映画ヒットの理由?実写映画をヒットするには?
・映画宣伝に活かせるルーティーン!?
気になるキーワードがあったら下記をチェック!
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【Text】(文字起こし)
ターニャ
木村さん今日はですね、質問が三つ届いていまして!
木 村
三つも!
ターニャ
はい、そうなんです。
たくさん皆様から質問をいただいてとても嬉しいなというところであるんですけど、それぞれ今日は質問を読ませていただいて、木村さんにお答えいただきたいなというふうに思っておりますが。
木 村
はい
ターニャ
よろしくお願いします。
まず一つ目がですね「今、アニメ映画がすごくヒットしていますが。そのヒットしてる理由を知りたいです。また実写作品がヒットするためには、どんな要素が必要ですか?」というところが一つ目の質問です。
二つ目がですね「今SNSが普及してますが普及前と普及後って、映画宣伝で何か大きな違いはありますでしょうか?また普及前ならではの映画宣伝って何かありましたか?」ていうのが二つ目の質問です。
三つ目はすごく面白いなと思うんですけど、「木村さんは毎日何を考えてますか?毎日決めているルーティンはありますか?」というところで、はい、3つそれぞれ質問いただいておりますが。
木 村
わかりました。
これ、順番じゃなくていいですか。答えやすいところからで。
ターニャ
はい、大丈夫です!
木 村
まずはSNSが普及する前と普及した後で何が変わったのかっていうところからお答えしたいと思うんですけれども。
ターニャ
ありがとうございます、はい。
木 村
もう全然変わりましたよね。皆さんも気づいてると思いますが、映画の宣伝的には、天地逆転っていうか、裏と表が変わったっていう感じぐらい変わったということがリアルなところかなと思うんですけれども。
ターニャ
はい。
木 村
具体的に何が起こったかっていうと、SNSが普及する前は、発信者側と受信者側がいて、だから発信する側と受け取る側が存在してたっていうのが、昔のコミュニケーションだと思うんですけれども、SNSがここまで来るともう全員が発信者側になったっていうところだと思います。
ターニャ
なるほど、はい。
木 村
そう、それが一番大きな違いなので、だから、SNSがここまで来る前の宣伝のやり方っていうのは、そもそも情報が一方通行っていうところもあるので、情報を受け取る人たちが同じ情報を受け取るわけですよね。
ターニャ
うん、はい。
木 村
そう、だから一つのものとか、一つの出来事に対して、大衆がみんなで熱狂してた時代っていうのがSNS発展する前だと思うんですけれども。
ターニャ
なるほど、はい。
木 村
それ以降っていうのはその1次発信者が発信した情報を受け取った人が、さらにそこにコメントを付けて発信するだったりとか、それをもう一度同じ内容だったとしても、フォロワーがたくさんいる人が、それをリツイートしたりとかしながら発信をしていくっていうことで、どんどん広がっていくっていう形になってると思うんですよね。
だからそうなると、映画の宣伝としてのアプローチの仕方がだいぶ違っていて、SNSが普及する前っていうのは、やっぱり情報が一方通行の時代なので、1次情報を発信する人たちに、コンセプトをわかりやすく整理してお伝えして、その決められたコンセプトがぶれないように、しっかりとコントロールしながら、大衆に向けて発信していただくっていうコミュニケーションが、以前の宣伝だと思うんですけれども。
ターニャ
はい。
木 村
それ以降SNSが普及した後っていうのは、もう今度は1次情報発信者だけじゃないので、2次発信者、3次発信者まで考えていかなきゃいけないから、その1次発信者が発信した情報を受け取って、それをさらにネタにしたくなるような情報を作っていかなきゃいけないわけですよね。さらには、発信するプラットフォームによって内容を変えていく。
だから大きなコンセプトは、一つかもしれないんですけれども、いろいろ形を変えながら、このプラットフォームに合った内容でアプローチをしていくっていうやり方に変わったかと思うんですね。
ターニャ
なるほど。
木 村
だから、やることも増えたし、今までは大衆心理みたいなところを理解していくっていうのが一番大事なポイントだったんですが、そこじゃなくて、個々のマインドっていうのを理解しないと、コミュニケーションが取れない時代に変わったっていうところかもしれないね。
ターニャ
そうですね、確かに。SNSも一つじゃないですからね。
木 村
そうそうそう。もうちょっと整理してほしいですよね。
ターニャ
(笑)
本当ですよねー、色々ありますからね。XからインスタグラムからTikTokから。
木 村
みんな何使ってんですかね?インスタですかね?
ターニャ
インスタですかね!それぞれやっぱ特性がありますよね。
木 村
全然違うよね
ターニャ
全く違いますよね。TikTokも意外と私はアツイなと思ってるんですよね。
木 村
そう、だからXに出す情報とTikTokに出す情報はもう全然違いますよね。
ターニャ
うん、そうですね。
木 村
それで今の話にも繋がるんですけど、一番最初の質問でアニメがなんでこんなにヒットしまくるのかみたいな質問があったかと思うんですけど、やっぱりこのSNSの普及っていうのが大きいなと思ってるんですよね。
ターニャ
はい。
木 村
それ以前っていうのはやっぱり大衆側とそれ以外っていう分け方があったと思うんですよ。やっぱりそれ以外っていうのがマイナーになっちゃうっていう時代があったので、その少数な活動者たちのことを大衆側の人たちは「オタク」って呼んでた時期があるじゃないですか。
ターニャ
なるほど、はいそうですね。
木 村
今なんてオタクなんて言葉は使わないですよね?そっちがもうマジョリティーだから。
ターニャ
はい。
木 村
そう、だからそういうSNSが普及することによって大衆がなくなり、今まで「オタク」と呼ばれていた、それ以外の大衆ではない人たちがコミュニティを形成し、自ら情報を発信する。大衆=マスを相手にしている側の情報発信というのは、本当に老若男女全ての人たちが対象だから、誰かに特化した濃い情報っていうふうにはならないわけですよね。角が丸い、誰でも楽しめる一般的な薄い情報というのがメインになるじゃないですか。
ターニャ
はい、そうですね。
木 村
でもそのコアな人たちっていうのは本当に濃い話がしたいわけで、そういう人たちが発信力を持ってきてるから、ものすごい愛の深い濃い情報っていうのがどんどんどんどんコミュニティの中で大きくなって、それ自体が文化を作って、っていうか元々文化はあったんだけど、それが市民権を得て大きくなっていったっていうのが、このアニメの大ヒットの裏側にある大きな流れの一つなんじゃないかなっていうふうに思うんですよね。
ターニャ
うん。
木 村
そうすると何が起こるかっていうと、ものすごいアニメが大好きなコアな人がいて、さらにライトユーザーもいると思うんですよね。アニメ好きだけど、実写も好きみたいな人もいると思うんだけど、なんかそういうライトな人たちが今まで入りにくかった部分が排除されて、そういうライトな人たちもすごいハードルが下がって入りやすくなった。そういう世界観を作り上げていったっていう流れがあって、なので大ヒットが続いてるんじゃないかなっていう気はしますよね。
ターニャ
なるほどなるほど。
木 村
もう一つ実写をどうすればいいんですか?みたいな話もあったじゃないすか。
ターニャ
はい。
木 村
やっぱりアニメって、原作のコミックがあって、それがテレビアニメ化されて映画化されるパターンっていうのが結構、流れとしては多いじゃないですか。だからそこで事前にファンコミュニティを形成してるわけですよね。
ターニャ
うん。なるほど。
木 村
でも映画っていうのは原作はあるとはいえ、コミックだったものが、いきなり実写になるので、そこでそのコミックの大ファンだった人が、いや実写はいいやって離れちゃう人もいると思うし、キャラクターに対する愛情が深かった人が、実写の俳優さんに同じ愛情を持って接することができるのかっていうと、そういうことじゃないじゃないですか。
ターニャ
そうですね、確かに。
木 村
そう、だからそういう意味で実写っていうのはまたアニメーションとは別の立ち位置で。新たなファンを作っていかなきゃいけないポジションになってると思うんですよね。だからアニメと同じような当たり方をしているのは、最近でいうとテレビドラマシリーズで大ヒットしたテレビを映画化するみたいな流れあるじゃないですか。そういった作品は比較的大ヒットしてますよね、50億100億いくような作品も結構出てると思うので。やっぱりファンコミュニティを、作れるかどうかっていうところが、実写の宣伝の方も一つのポイントになるんじゃないかなというふうに思いますね。
ターニャ
なるほどなるほど。確かにそうですね。本当に別の立ち位置で新しく作ってくのは、ちょっと違うものとしてやっぱ見ちゃいますもんね。どうしても。
木 村
そうだよね。
ターニャ
そうですね、なるほど。ありがとうございます、はい。
最後三つ目、毎日何を考えていますか?ルーティーンなどあれば、教えていただければです。
木 村
あります?ターニャは逆に?
僕のそんなの聞いても面白くないじゃない。ターニャはどうですか?
ターニャ
いやーターニャは、叶えたいルーティンっていうのは本当にたくさんあるんですよね、私。
木 村
妄想的なね!
僕も妄想的にはいっぱいあるよ。
ターニャ
本当に。何時に起きるか、本当に細かいところなんすけど、何時に起きてとか。
木 村
そこからですか?(笑)
ターニャ
乗れると結構1、2週間続くタイプなんですよ。
でも、1、2週間やると今度が疲れてできなくなってきて、っていうのを繰り返して、2週間ぐらい駄目な期間みたいなのを結構繰り返してるので、私はルーティンがまだ成り立ってないんですよね。
木 村
なるほど、アドバイスしていい?
ターニャ
本当ですか、はい。
木 村
同じテンションのままルーティン化してずっとテンション高く行こうとするから駄目なんですよ。今言ったじゃないですか、2週間高く行って、その後2週間ダメになっちゃうんですっていうところまで含めてルーティンにするんですよ。
ターニャ
あー、なるほどですね。
木 村
頑張る2週間と、抜く2週間。明日から抜く2週間が始まる、じゃー今日頑張ろうって言って抜く2週間をしっかり抜くんですよ。2週間経ったたら明日からまた気合いを入れる2週間が始まるって言ってやってくと、もう2週間2週間のルーティンになりますから。
ターニャ
なるほどですね。
木 村
はい。僕もそうやってやってますよ、ずっとテンション高くするって、無理ですよ。疲れちゃうから。
ターニャ
そうなんですね。
木 村
そうそう、僕は1週間毎だったり、内容によっては1日おきっていうものもあるし、1週間おきもあるし1ヶ月っていうのもあるし、やる内容によって、違いますけど、やっぱりルーティン化するといいですよね。余計なこと考えないでできるし。
ターニャ
そうなんですよ!何となく流れもできるし、やることはやったっていう自分の中の自己肯定力も上がって。でも今その駄目な2週間は今度自己肯定力が下がってなかなかメンタルが戻ってこないんですよ。でもそれを認めるってことが大事ってことですね。
木 村
認めるもそうだし、意図的にやってるって自分で思ってやるのが大事です。
ターニャ
なるほどですね。
木 村
はい、ぜひやってみてください。ありがとうございます。
僕は日々思ってることとルーティンってのが同じなんだけど、いつも思うのは同じものを見てても、人によって見え方が違うなっていうのが本当に思うんですよ。
ターニャ
なるほど。
木 村
僕がすごくいいなと思っても全然良くないじゃんっていうパターンもあるし、あとは僕が気づけなかった良い部分を気づく人とかすごくいるわけですよ。だから僕の理想としては自分も気づけるようになりたいっていう気持ちが非常にあるので日々勉強みたいな気持ちになっちゃうんですけど、だいぶ普通ですけど、「心をオープンに、聞く耳を持ち、見る目を持って生活しよう」っていうふうに思ってて。
ターニャ
なるほどー!
木 村
それって忘れちゃうじゃないですか、そんな緩いマインドって。心をオープンに生きようって、じゃーどうやってやるんだって感じしない?
ターニャ
確かに、ふわっとしてますね。わかります、それ。
木 村
だからそれをね具体化してるのは、子供の気持ちを忘れないようにしようと思ってるんですよ。子供って、味噌汁に入ってる大根がつながってるだけで、うわー繋がってるって大事件なわけですよ。大人になるとそんなことで騒がないでしょ。
ターニャ
うん、騒がない。
木 村
あと空を見てて、雲が動いてるのを見てたら、子供のときって、30分でも1時間でもずっと見れたじゃないですか。
ターニャ
確かに。
木 村
それ何かっていうとやっぱり想像力があるのと、やっぱり心の受け止め方が違うんだろうなっていう気がしてるので、その気持ちを忘れないように僕は、日々、同じような生活になっちゃうじゃないですか。同じ道を通って会社に行ってみたいになるんだけど、道を変えるってことじゃなくて、同じ道を通るんだけどその日常の中で、新しさを発見するみたいな気持ちでいつも暮らしてますね。
ターニャ
へえー。
木 村
そう、だからそういう気持ちで歩いてると全く同じ道なんだけど、通る時間によって光と影の強さが違ったりとか、陽がが傾いてくると、影の形がすごい面白かったりとか、電線って、街を汚く見せるような気がしちゃうんだけど、地面に映る影になるとすごく不思議な形になってたりとか、なんかそういう日常の中で面白いことを気づける、オープンなマインドでいようっていうのがルーティンっていうか、日々そういう気持ちで、暮らしてるって感じですかね。
ターニャ
なるほどー。確かに小さい頃純粋でしたもんね。
何も追われず、目の前のことをじっと考えれてた時間ってたくさんありましたもんね。それを今、意識してるんだ、なるほど。でもたまーに私もありますね、今思ったら。この道こんな綺麗だったんだとか、この木こんな綺麗に生えてたんだみたいなのは、同じ道でも違う風景に見えることってなんかすごい幸せですよね、それは。幸せだし、大事ですよね。
木 村
それを意識的にやってると、毎日発見がありますよ、本当に。すごくたくさん発見があるっていうのを気づいて、そこからずっとそういう目線で暮らしてます。
ターニャ
なるほどなるほど、すごい大事ですね。それは自分の豊かさにも繋がりますね、仕事にもですし。
木 村
はい。
ターニャ
はい、ありがとうございました。では、本日はここまでとさせていただければと思います。今回もリスナーの皆様からのご質問をご紹介させていただきましたが、KITTラジオではリスナーの皆様からのご質問を募集中です。どんなことでも結構ですので、リスナーの皆様のご質問やご意見をお待ちしております。概要欄のメールアドレスにぜひお送りください。本日もありがとうございました。
木 村
ありがとうございます。
<END>
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