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【KITT RADIO #13】ステマ規制の影響は?
マーケティング目線で世の中を見ると、見えるものが変わってくる!
映画の宣伝プロデューサーが日々考えていることをあれこれ雑談す
「KITT RADIO|マーケティングあれこれ雑談」
出演:木村徳永さん(KICCORIT)、ターニャ(KIQ REPORT編集部)
<#13のキーワード>
・ステマ規制法ってなに?
・ステマ規制法でロマンが減少!?
・#PR記事にこそ作品の魅力が詰まっている
気になるキーワードがあったら下記をチェック!
【Spotify】
番組では宣伝プロデューサーに聞きたいことなど、リスナーの皆様からの質問も募集中!
その他、ご意見・ご感想はこちらまでお寄せください。
YouTubeやテキストでご覧になりたい方は下記よりどうぞ。
【YouTube】
【Text】(文字起こし)
ターニャ
映画業界お役立ち情報満載のリサーチメディアKIQ REPORT編集部のターニャです。よろしくお願いします。この番組は、映画の宣伝プロデューサーが日々考えていることを話す番組です。マーケティング目線で世の中を見ると見えるものが変わってくるということで、キコリの木村さんをお招きして放送しております。木村さんよろしくお願いします。
木 村
よろしくお願いします。
ターニャ
木村さん、今日はお話をお伺いしたいなと思ってるんですけど。
木 村
はい。どうしましょう?
ターニャ
去年、ステマ規制が制定されましたよね。
木 村
あー、ステルスマーケティングの 規制ね。
ターニャ
ステルスマーケティング法規制ですかね。
木 村
うん。
ターニャ
それが決まったと思うんですけど、
あの辺の影響って、何か映画宣伝にあったりとかするのかなっていうのがちょっと気になってるんですけど、どうですか?
木 村
はい。そうですねステルスマーケティングしちゃいけませんよっていうのはどういうことかっていうところから1回整理すると。
ターニャ
ありがとうございます!
木 村
お客さんが誰かがおすすめしている宣伝をインターネットで見ましたと。それを購入しました。でも、実はそのおすすめしていた人は、本当はその商品使ってなくて、お金をもらって、実は宣伝でお話をしていただけでした、みたいなことが、結構ね、何件かトラブルになったのか?なってないのか僕はよくわからないけど、宣伝なのか?本当に紹介してるのか?ちょっとグレーなところがわかりにくいから、整理した方がいいんじゃない?みたいなことでこの規制ができたんじゃないかなっていうふうに理解はしてるんですけど、そんな感じですよね。
ターニャ
そうですね、まさにそうだと思います!
木 村
だから僕らのポイントとしては、お仕事として、著名人に映画を見てもらって、褒めてもらいたいっていうのがベースにあるじゃないですか?
ターニャ
はい、そうですね。
木 村
やっぱりね、インフルエンサーに広げてもらえたら、嬉しいなっていう気持ちでやってるから、いろんな人に試写状を送ったりして、見てくれたら、つぶやいてくれないかな?みたいなことをいつもやってますけど、それが引っかかるのかどうかってところは気になりますよね。
ターニャ
そうですねー。
木 村
どうなんですか?これ、調べました?詳しいですか?
ターニャ
私はごめんなさい、結局詳しくないから、また木村さん木村さんていう感じで質問させて頂いちゃいました。
木 村
これは、あれこれ雑談だから、本当に雑談のレベルで、正しいかどうかわかんないですけど僕の理解で話して大丈夫ですか?
ターニャ
大丈夫です、ぜひお伺いしたいです!
木 村
これね、結構グレーなゾーンが幅が広いと思ってて。例えば、僕が宣伝担当している作品を、僕の個人のブログで、動員に繋がるような投稿をするとしたら、これ引っかかるらしいんですよ。
ターニャ
ふーん、なるほど!
木 村
そう。だから「僕はこの映画の宣伝をやっているスタッフです」って名乗ってから、作品の魅力を話す分にはいいんだけど、あたかも一般人かのように、映画を見たらこんな気持ちになってすごい面白かったですっていうのはちょっと引っかかる可能性があるって聞いたことありますね。
ターニャ
なるほどですね。なんか結構際どい感じがしますよね。
木 村
際どいよね。だって映画を観てもらうためにいろいろお話をしたり、記事を書くのが仕事なのに。それをステマって言われちゃうのは結構きついですよね。
ターニャ
そう。なんか多分、やっている仕事全部がステマになりえそうなぐらいちょっと何か境界線がすごい微妙だから、結構悩むんじゃないかなっていうふうには思うんですよね。
木 村
でもこれ何が基準かっていうと、映画を見た人が、自らの意思で投稿するっていうのはこれはOKらしいんですよ。
ターニャ
なるほど。
木 村
だから試写会に来てくださいって呼びました。この映画はこういうふうに面白いのでこういうふうに書いてもらえませんか?って交渉したものが書かれちゃうと、多分駄目なんですよね、それはね。
ターニャ
なるほどなるほど。
木 村
でも面白いって思ってくれたら、つぶやいていただけると嬉しいですっていうのはOKかどうかというと多分、その段階ではグレーだと思うんですよ。
ターニャ
なるほど、なるほど。
木 村
でもつぶやいていただくときに、「今日はこの映画の試写会に行ってきました」っていう前置きがあって、何かコメントを書いてくれたりとか、何かそういうわかりやすく自分と、主催者の関係性がわかるものが書いてあれば、大丈夫みたいですね。
ターニャ
なるほど。だからーそうですよね。
だからもちろん何かを意図的に操作はできないし、その見た人たちも、試写を見たら事実を述べよということですかね。
木 村
そう、そういうことなんですよ。でもなんかこれって、興ざめというか、ロマンがなくないですか(笑)
ターニャ
そうですよね(笑)
木 村
だってこれって、もうグレーゾーンを外れて、真っ白でやってくださいって言うとしたら、「今日は映画の宣伝の何々さんにお誘いを受けたので映画を見てきました。面白かったから、記事を書いてくれと言われて、謝礼をいただいたので、今日は投稿させていただきますが、頼まれたから面白いって言ってるわけじゃなくて、頼まれて見たけれども、本当に面白かったって思ったんです」っていうことを言わなきゃいけないわけじゃないですか。
ターニャ
そうですね。それを伝えなきゃ駄目になっちゃうってことですもんね。入ってこないですね。
木 村
ここまででお腹いっぱいですよね、もう。
ターニャ
そうですね。感想まで行かなくなっちゃいますよね。
木 村
そう。
ターニャ
確かに。
木 村
普段僕が映画の、いろんなコメントとか見てて、これは記事だなっていうのは#PRとか、提供どこどこ、みたいなのが書いてあるから、それはわかりやすくそういうのを見ますけど、やっぱりそういうのが書いてあって作品が褒められていると、見る側の気持ちとして感じるのは、これは本音じゃなくてお金をもらってるから褒めてるんだなみたいなフィルターがちょっとかかっちゃうんですよね。
ターニャ
かかりますね。やっぱその#PRとかそういうのだけで、あっ広告かっていう、なんかちょっと広告に対する嫌悪感って、多分今の人って結構強いと思うので、なんかそういうのは、なんだろうブロック、感想を知る前にちょっとブロックしちゃうところはありそうですよね。
木 村
でも本当は広告だから、その作品をちゃんと担当している人が作っている記事だから、この記事は正しいはずであるって思って見てくれるのが本当なのに、広告って書いてあると逆にちょっと騙されてるような気持ちになるのは、ちょっと悲しいですよね。
ターニャ
悲しいです、確かに!
ちょっと今そんなこと考えたら確かに悲しいことが今起きてますね。
木 村
そう、逆ですよね。
ターニャ
そうですね。
木 村
だって本当はねMLBの帽子だって公式のものが欲しいわけじゃないすか。
ターニャ
はいはいはい、そうですね!
木 村
僕らは公式の情報発信してるのに、#PRってつけるよりも、ついていない投稿の方がバズるっていうね。
ターニャ
確かにー、悲しいですね。
木 村
悲しいですよね。まーでも皆さんがそういうふうに見てるわけじゃないと思いますけど、僕らがね、よく映画サイトさんにご相談するのは、映画の魅力を100%伝えるために、実は予告編では描ききれない面白さがたくさんあるので、それを映画ファンに伝えるためにはどういうふうに伝えたらいいかっていうのを、ライターさんとかに相談しながら、じゃーこのライターさんにはAっていう方向性から、このライターさんにはBという方向性から、色々な方向性から感想を書いてもらいましょうかっていう相談しながら記事を作ってもらうことってありますけど。
ターニャ
はいはい。
木 村
これって別に捏造してるわけじゃないし作品の魅力をね、十分伝えたいっていう気持ちの特集の作り方だから。
ターニャ
はい、そうですね。
木 村
一番わかりやすくて面白さが詰まってるっていう記事になってるはずなので、うん。#PRって書いてある特集記事があったら、ちょっと気合入れて読んでもらうと嬉しいですよね、僕らとしたら。
ターニャ
そうですね、おっしゃる通りですね!そこに逆にこちら側としては一番、詰めてますからね、読んでほしいことを。
木 村
そうそう。
ターニャ
なるほど!
では本日はここまでとさせて頂ければと思います。次回もステマ規制法についてお話しをお伺いしたいと思います。そしてKITTラジオでは、リスナーの皆様からの質問を募集中です。概要欄のメールアドレスに日々の生活に役立てたい、こんな話を聞きたいなど、ぜひお送りください。ありがとうございました。
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