調査レポート
年代による特徴を発見! MCUの視聴者&作品イメージ
今回KIQ RERORTでは、洋画実写市場を席巻する大ヒットシリーズ「マーベル・シネマティック・ユニバース(以下、MCU)」について調べてみました。
同シリーズは、マーベル・コミックの人気キャラクターが登場する作品群です。2008年の「アイアンマン」を皮切りに次々と作品が作られ、2012年公開の「アベンジャーズ」のヒーロー集結で、マーベル・シネマティック・ユニバースの概念が誕生しました。2023年7月現在、40作品以上が公開される巨大シリーズです。
男女とも30-40代が視聴者ボリュームゾーン
MCUの視聴層を見てみましょう。
ヒーローアクションといえば、男性ファンというイメージがありますが、本シリーズは女性視聴者も決して少なくありません。むしろ年代による特徴がはっきりと現れ、男女ともに30-40代の視聴割合がもっとも高い結果となりました。半数以上見ている熱心なファンも前後の年代を大きく上回っています。
10-20代は熱心なファンは50-60代を上回るものの、1作品以上見た人の割合では下回っている点も見逃せません。今後も長く洋画業界をけん引することが期待されるMCUとしては、10-20代鑑賞者の新規開拓も課題になってくるかもしれません。
“ヒーローアクション大作”のイメージ。年代別の特徴は?
次に、シリーズにどんなイメージを抱いているか、性・年代別に比較してみましょう。
もっとも強いイメージは「スケール感」であり、「かっこいい」「派手な」が続き、“ヒーローアクション大作”として捉えられているようです。
次の散布図は各年代と作品イメージの関係を相対化したものです。
ワード間の距離が関係性の強さを示していますが、年代によって作品イメージが微妙に異なるようです。
男女50-60代はやや異なるポジションに位置し、「スケール感がある」「エンタメ色が強い」と捉え、男女10-20代は「女性も楽しめる」「ダークな」「かっこいい」と感じる人が多いようです。もっともファンの多い男女30-40代は両者の中間に位置し、「明るい」「手に汗握る」作品と捉えているようです。
シリーズ誕生から15年、ファンも年齢を重ね、視聴層は確実に広がっているようです。
従来の “ど派手なヒーローアクション”だけでなく、今後はさまざまな年代をターゲットにバラエティ豊かな作品が楽しめるかもしれません。
【調査概要】
調査時期:①2022年6月24日(金)〜2022年7月1日(金)②2023年5月11日(木)〜2023年5月18日(木)
調査対象:①781名 ②757名(15〜69歳 男女)
調査手法 :インターネット調査(FastAsk利用)
調査定義:映画ヘビーファン=月に1本以上劇場で映画鑑賞する人/映画ライトファン=半年に1~3本程度劇場で映画鑑賞する人
※本調査に関するフルレポートおよびコンサルタントもご提供可能です。ご希望の方はこちらまでご連絡ください。
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