今週末に公開する作品をピックアップし、過去の関連作品の成績データを踏まえてヒットを予測する、“データで週末ヒット予報”。今回はこちら！

かがみの孤城　2022年12月23日公開

監督：原 恵一
声の出演：當真あみ、北村匠海、吉柳咲良、板垣李光人　ほか
配給：松竹
原作：辻村深月

2018年の本屋大賞にて史上最多得票数を受賞し、販売部数は160万部を超えた、辻村深月のベストセラー小説「かがみの孤城」を劇場アニメ化。主人公のこころは、ある日突然、光る鏡の中に吸い込まれる。そして、そこにいた男女6人と共に、“かがみの中の城”に隠された鍵を見つけるというミッションを行うことになり…。最後に起こる奇跡に、感動必至のファンタジーミステリーです。

かがみの孤城　関連作品の興収は？

原作者の辻村深月さんの作品は、過去にも複数映画化されています。さっそく成績をみてみましょう。

今年公開された『ハケンアニメ！』は、口コミやSNSで徐々に話題が広がり、公開されてから上映館数が増えていくなど異例の盛り上がりを見せました。『ツナグ』では興収16億円を超える大ヒットを記録しています。デビュー以来、多くの賞にノミネート、受賞されているため、辻村さんの名前は読書好きでなくても知っている方が多そうです。そのため、辻村さんの知名度も、動員への貢献が期待されます。

また、原作は本屋大賞をはじめ、これまで数々の賞を受賞するなど多くの評価を得ています。たとえば、 「このミステリーがすごい！(国内編）」では、2018年度の8位にランクインしました。そのため、今回は、過去に同じように「このミステリーがすごい！(国内編）」のTOP10 にランクインした映画化作品の成績をみてみます。

比較的に興行収入は安定しており、15億円を超えている作品も複数あることからも、今回もヒット作となる可能性は十分にあり得そうです。過去作品はどれも実写映画なのに対して、今回はアニメ作品なので、その点がどのように興行収入に影響を与えるのかに注目です！

次に、本作の監督は、『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ!オトナ帝国の逆襲』で大きな話題を集め、これまで国内外で数々の賞を受賞してきた、原恵一監督が務めます。監督の過去作品をみてみましょう。

自身が手掛けた「クレヨンしんちゃん」シリーズは、キャラクターの知名度もあり全て10億円越えとなるヒット作となっています。一方で、興行収入はそこまで振るわなかったものの、『河童のクゥと夏休み』と『カラフル』では、共に日本アカデミー賞優秀アニメーション賞を含め、多くの賞を受賞しています。いずれも感動作として評価されていることからも、原監督と言えば、心が揺り動かされる感動ストーリーが得意という印象をお持ちの方も多いのではないでしょうか。本作も、感動的な青春ストーリーのため、作品のクオリティには相当期待できそうですね。

最後に、類似作品として、過去の主な感動的なアニメ映画の成績をチェック！

本作の制作を担うA-1 Picturesが手掛けた『心が叫びたがっているんだ。』『劇場版　あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』は、10億円を超えるヒット作となっており、感動的な青春アニメ映画の代表作となりました。そんなA-1 Picturesと原監督が今回タッグを組んだということになれば、涙せずにはいられない名作となることが期待できるのではないでしょうか。また、近年は『劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン』が20億円を超えるなど、感動系のアニメ映画は口コミが広がると20億円越えの大ヒットになる傾向があるので、今回もその可能性に期待したいですね！
最近は『すずめの戸締り』『THE FIRST SLAM DUNK』とアニメ作品が好調のため、本作もその波に乗れるかに注目です！

映画は、今週公開です。

※興行収入は一部、推定値を含む
※情報提供：プレコグ

(C)2022「かがみの孤城」製作委員会

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