今週末に公開する作品をピックアップし、過去の関連作品の成績データを踏まえてヒットを予測する、“データで週末ヒット予報”。今回はこちら！

イチケイのカラス　2023年1月13日公開

監督：田中亮
出演：竹野内豊、黒木華、斎藤工、向井理、ほか
配給：東宝

浅見理都の同名コミックを原作とし、平均世帯視聴率12.6％という高視聴率を記録した月９ドラマ「イチケイのカラス」の劇場版。日本の民放連続ドラマ史上初めて“刑事裁判官”を主人公とし、自由奔放な裁判官・入間みちお（竹野内豊）と、エリート裁判官・坂間千鶴（黒木華）をはじめ、東京地方裁判所第3支部第1刑事部（通称“イチケイ”）のメンバーたちが事件の真相に立ち向かうリーガルエンタテインメントです。

イチケイのカラス　関連作品の興収は？

早速、主人公を務める竹野内豊さんの過去の出演作をみてみます。

話題作への出演が続いていますが、意外にも主演作は久しぶりです。比較的キャラが濃い役を演じられることが多い印象のある竹野内さんですが、本作でも自由奔放で風変りな裁判官を演じられています。その印象的なキャラクターに惹かれて、ドラマのファンとなった方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。そんな主人公・入間みちおを含む”イチケイ”メンバーたちが恋しくなり、劇場に足を運ぶ観客が多くいそうですね。

次に、黒木華さんの過去の主な出演作をみてみます。

歴史ものからサスペンスまで様々なジャンルに出演されています。安定した演技力に定評があり、老若男女問わず、幅広い年齢層から実力派女優として認知されています。本作では、普段のおっとりしたイメージとは異なり、かっこいい黒木さんが見られます。竹野内さん演じる主人公との掛け合いにも注目です！

2021年に放送されたドラマは、全話通して２ケタ代を記録し、平均視聴率は12.6％、最高視聴率は13.9％という令和の月9史上最も高い視聴率を記録した大ヒット作となりました！個性溢れる登場人物たちの絶妙な掛け合いや、心揺さぶられる人間ドラマが評判を呼び、一定数のファンを獲得したようです。テレビドラマの映画化作品には、ドラマファンをどれだけ動員できるかが大きなポイントになります。本作は、安定的な興収を得られることが期待できそうです。

参考までに、本作と同様に過去の月９ドラマの映画化作品の成績をみてみます。

月９ドラマは、ヒット作を中心に定期的に映画化されています。ヒット作も非常に多く、やはり人気ドラマの劇場版というのは知名度も高いため、大ヒットとなる確率がとても高いと言えそうです。本作も興収10億円突破が狙えそうです！

最後に、本作はリーガルエンタテインメントであるため、過去の法廷を舞台とした映画の成績をチェック！

法廷がテーマとなっている映画は意外と少ないようですが、どれも興収10億円を超えるヒットとなっています。2021年に公開され29億円の興収を収めた『99.9－刑事専門弁護士－THE MOVIE』は、テレビドラマの映画化、魅力的なキャラクターがそろっているという点においても本作との共通点が多いですね。大ヒットも期待できるかもしれません！ドラマは見ていなくとも“法廷もの”に惹かれて足を運ぶ人がどれだけいるかも、興収に大きく影響しそうです。

映画は、今週公開です。

※興行収入は一部、推定値を含む
※情報提供：プレコグ

©浅見理都/講談社
©2023 フジテレビジョン 東宝 研音 講談社 FNS27社