調査レポート
YOASOBIにサザン・・映画ファンが選ぶ!最強主題歌アーティスト ~青春作品・サラリーマンドラマ作品編~
KIQ REPORTでは、全国の15〜69歳の男女787名の映画ファン(半年に1本以上劇場で映画鑑賞をする人)を対象に、【作品と音楽】に関するアンケートを実施。ドラマや映画において欠かせない存在である“音楽”との関係について調査をしています。
これまでに、映画ファンの7割もの人が作品の観賞意欲に音楽が影響していることが判明し、さらに前回のレポートでは、映画ファンが選ぶ「恋愛ドラマ・映画」と「家族ドラマ・映画」に合うと思うアーティストを発表しました。
★音楽・主題歌は、作品鑑賞意欲に影響する・・!?
★映画ファンが選ぶ!最強主題歌アーティスト ~恋愛作品・家族ドラマ作品編~
今回は、映画ファンが選ぶ「青春ドラマ・映画」と「サラリーマンドラマ・映画」に合うと思うアーティストを発表します!
青春作品では、ターゲットの年代層に合ったアーティスト起用が重要!
今回リストアップしたのは、カラオケJOYSOUNDが発表している「もっとも歌われたアーティストランキング」から平成と令和それぞれ上位にランクインしているアーティスト17組です(※)。
「青春ドラマ・映画」に合うと思うアーティストを聞いてみると、YOASOBI、Mr.Children、Official髭男dismがトップ3にランクインしました。
首位のYOASOBIは、選択理由として2020年にリリースされた「群青」を挙げる人が散見されました。青春漫画にインスパイアされて制作された本楽曲は、日本テレビ系情報番組「スッキリ」内の全国高校生ダンス部応援企画のテーマ曲や、今春開催された第94回選抜高等学校野球大会の入場行進曲に起用されており、まさに青春を代表する一曲ですね。
Mr.ChildrenやOfficial髭男dismも過去にリリースされた青春ソングの印象から、青春ドラマ・映画に合うアーティストとして挙げる人が多くいました。
続いて、自由回答でも聞いてみると、年代層により違いが出る結果となりました。
10-20代のトップは、学生を中心に今大人気のロックバンドMrs. GREEN APPLE。学生目線の歌詞が多く若年層から高い支持を得ました。30-40代はMr.Children、50-60代はサザンオールスターズがトップに。50-60代では「青春といえばサザン!」と断言するコメントも多く、2位以下に大差をつけての首位獲得となりました。
自身が青春時代に聞いていたアーティストの印象が強いようです。他のジャンルと比べて青春ドラマ・映画では、ターゲットの年代層に合ったアーティストの起用が重要であると考えられます。
サラリーマンドラマ作品にはメッセージ性のある楽曲がぴったり!
続いて、「サラリーマンドラマ・映画」に合うと思うアーティストを聞いてみると、サザンオールスターズとB‘zが約3割の支持を得る結果となりました。どちらも “元気が出る”“熱い” という楽曲イメージがあるようで、社会で戦うサラリーマンの応援歌にぴったりのようです。
ちなみに、自由回答でもサザンオールスターズが首位にランクイン。各年代で選ばれるアーティストに差がある中、サザンオールスターズだけは10~60代すべての年代で支持されていました。
上記のアーティストも含め、多くのアーティストの選択理由として“楽曲にメッセージ性がある”という点が挙げられていたのは、サラリーマン作品ならではの特徴です。
2週にわたり、映画ファンが選んだ「恋愛」「家族ドラマ」「青春」「サラリーマンドラマ」に合うと思うアーティストをお届けしてきましたが、いかがでしたでしょうか?
主題歌は作品に大きな印象を与えるだけでなく、起用アーティストの話題性は映画宣伝でも重視されるポイントです。そんな中、調査結果を見てみると、話題性の高い“今旬”のアーティストで選ばれるというより、ジャンルによってマッチするアーティストイメージがそれぞれ明確にあることがわかりました。今後の映画製作、映画宣伝の参考に少しでもなれば幸いです!
(※)カラオケJOY SOUND発表の 平成で最も歌われた曲・アーティスト上位10組のアーティストと、令和(元年・2年・3年)各年間アーティストランキング上位5組のアーティストの中から、現在も活動しているアーティスト計17組をリストアップしました。
【調査概要】
調査時期:2022年7月19日(火)〜2022年7月26日(火)
調査手法 :インターネット調査(FastAsk利用)
調査対象:計787名 (15〜69歳 男女)
調査定義:映画ヘビーファン=月に1本以上劇場で映画鑑賞する人/映画ミドル=2~3ヶ月に1本程度劇場で映画鑑賞する人/映画ライトファン=半年に1本程度劇場で映画鑑賞する人/映画ノン=年1回程度劇場で映画鑑賞する人
COMMENT
コメントをするにはログインが必要です。不明なエラーが発生しました