プロが見たこの映画

オンライン番組ディレクターが語る「映画予告編で聴く映画」

2022-02-16更新

「プロが見たこの映画」第二弾ということで、何の作品をチョイスするか少しばかり悩むと思ったのですが、案外サクッと決まりました。その作品は、韓国で大ヒットを記録したゾンビ映画『新感染 ファイナル・エクスプレス』の続編新感染半島 ファイナル・ステージです。

謎のウイルスのパンデミックが半島を襲ってから4年後。亡命先の香港で生き延びていた元軍人のジョンソク(カン・ドンウォン)は、ある任務を遂行するため、変わり果てた半島に戻ってくる。任務とは、ソウルに乗り捨てられたトラックにある2000万ドルを3日以内に持ち帰り半島を脱出すること。ジョンソクと彼のチームは依頼を引き受けるが、降り立った半島では、ゾンビと危険な民兵集団の両方を敵に回す事態に・・・。

 

前作ではなく、なぜ、続編を選んだかと聞かれると、その答えは本作の予告編にあります。厳密に言えば予告編のBGMです。実は、予告編の音楽を専門に扱うレーベルが存在し、本作の予告編で流れるBGMは、「X-Ray Dog」というレーベルが出している「XRCD070-MASTER」アルバムの「To The Victor」という曲になります。この2分8秒が最高にカッコいい!そのカッコよさ故に、ジャッキー・チェン映画の集大成プロジェクトVやドラゴンボールシリーズの最新作ドラゴンボール超 スーパーヒーローにも同曲が使われています。これらの予告編を初めて観たときは、作品の内容など一切頭に入らず、頭の中はずっと「To The Victor」してました。

 

予告編は、短い時間のなかに幾つものおもしろさが隠れています。ミスリードを誘った予告編や本編には無いシーンが登場する予告編、本編では流れない楽曲が使われている予告編など。また、作品の主題歌が初めて解禁される場所でもあり、最近では、楽曲部分のみを切り取り・繋げて、作業用動画にする傾向もネットでよく見かけます。余談ですが、学生のときは映画館で本編を観た後に、同作の予告編を必ず観るのがお決まりの流れでした。鑑賞後に予告編で答え合わせをするかのように、どこのシーンが予告編に使われていたか、どことどこの会話を繋げて、それっぽいシーンに見立てていたのかなどに予告編を勉強に使ったりもしていました。

日本の映画予告編は素晴らしいものが本当に多いと思います。予告編のみを繰り返し見たくなるし、予告編だけで涙するときもあります。この記事を読まれたのも何かのご縁。これを機に予告編で聴く音にハマってみてはいかがでしょうか。映画をさらに楽しく観るための気づきや発見があるかもしれません。

 

最後に本編では流れない楽曲が使われている予告編でおすすめの曲を置いておきます。
映画『恋は雨上がりのように』から「Rest of My Life」です。どうぞ!

 

オンライン番組ディレクター 片山大輔

 

 


新感染半島 ファイナル・ステージ
2021年1月1日公開
監督:ヨン・サンホ
出演:カン・ドンウォン、イ・ジョンヒョンほか

 

【このプロの記事をもっと読む】
オンライン番組ディレクターが語る「映画タイトルで観る映画」

【ほかのプロの記事も読む】
WEBパブリシストが語る「あらゆる意味で“涙なし”では見られない映画」
ガチな「バイオハザード」ゲーマーが語る『バイオハザード:ウェルカム・トゥ・ラクーンシティ』
宣伝のプロが語る「嫌いじゃないも、好きのうち」

不明なエラーが発生しました

映画ファンってどんな人? ~ライフスタイルで映画ファンを7分析~
閉じる

ログイン

アカウントをお持ちでない方は新規登録

パスワードを忘れた方はこちら

閉じる