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【ジジイの時事エンタメ斬り!vol.14】 カタチかわれど

2023-03-09更新

少し前、ネットニュースを賑わせた話題として、世界の伝統料理ランキングにおいて、世界の名だたる伝統料理を押しのけて、“日本のカレーライスが1位をとった”というのがありました。
(日本の?)
そう、このランキングを発表した体験型旅行サイト「Taste Atlas(テイスト アトラス)」は「Curry」ではなく「日本のKarē(カレー)」を1位としています。
おかげでカレーの本場・インドの方々は「どうなっとんじゃ!」と怒り心頭、という事でした。
カレーはもちろん「0」と同じくインド人の発明で(発明というか彼の国では煮物は大体カレーみたいなかんじです)、それがイギリスの植民地となった時にイギリスに渡り欧風カレーとなり、文明開化を急ぐ明治期の日本に当時最強の英国艦隊と一緒に入ってきて、独自の進化を遂げたというわけです。今でも海上自衛隊は金曜日にカレーライスを食べてるそうですが、確かに日本のカレーは小麦粉がはいってとろみがあったり、福神漬がついたり、インドのカレーとは一線を画している感じがします。

事実、我々はカレーといえばインド人の前に西城秀樹を思い浮かべます。「リンゴと蜂蜜トロ~リ溶けてる」全然辛くないカレーが日本ではファミリーに受け、バカ売れしました。さらに年配の方はカレーといえば千葉真一、野際陽子でしょうか。ギラギラ汗のチバちゃんに涼しい顔の野際陽子、理想の夫婦ってやつです。
(ちょっと古い話題で恐縮ですが、)つまりカレーは高度成長期の日本の家族のシンボル的な食べ物として進化してきたわけで、もはやインドの真似とかではない。
ハンバーガーだって同じくらいの歴史だけど、アメリカ人は堂々と自国の伝統料理と言うでしょう。日本人も誇りに思っていいんだと思います。
例えば柔道なんかは逆でフランス,オランダ、ロシアなど欧州で日本とは違う独自の進化を遂げ、どうも違うんだが、“世界のジュードー”として拡がった事は、それはそれで喜ぶべきでしょう。

2023年、共感シアターも変わる事を恐れてはいけないと思います。これまでWEBページから参加してもらう事による一体感、盛り上がり、Twitter連動による拡散力を重視して、YouTubeの登録者数などあまり省みてなかったのですが、今年は共感シアターの多様な可能性を示す意味でも、YouTubeライブの方も併せて活動をしていきたいと思いますし、新しいフィールドにチャレンジをしていきたいと考えています。
本質的な強みがある限り、カタチは変わってもいいのだとカレーが教えてくれてます。カレーライスは子供の好物になって日本の国民食になった。辛くなくてもヒデキ感激!なのです。

だからインドの皆さんも怒らずにカレーの伝播と進化を共に喜びましょう。
https://news.mynavi.jp/article/20230131-2580501/
それに、こういうランキングものって国連の“なんとかランキング”とかもそうですが、本来適当だったりします(鮭の握りずしが46位とか??)。
単純化の魔法にかかってはいけません。つまり本気にしないで大丈夫です(笑)
2023年度の共感シアターもよろしくお願いします。是非様々なご意見を頂戴できればと思います。

たんす屋(共感シアタースタッフ)

 

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