プロが見たこの映画
【ジジイの時事エンタメ斬り!vol.28】 秘めたる才能
秘めたる才能とか特殊能力というのは魅力がありますよね。
「X-MEN」などアメコミヒーロー映画の世界では珍しくもなんともないのですが、普段の生活でそれを目の当たりにすると、ちっちゃい特殊能力でも結構びっくりするんですよね。
私の住んでいる武蔵小山という町は、自分でいうのもなんですが凄くいい町で、なぜかと言えばユニクロとかがない。「パルム」というアーケード街がとっても活気があって、ちょっと寂しげなお店もシャッターにならないように頑張ってお店を開けている。「パルム」は個人商店を殺す大規模チェーン店を明らかに制限している。ぎりぎり100円ショップはあるけど、ハンズはない。無印良品はお店の規模が小さく、くら寿司やニトリはアーケードの奥の方にあってむしろ人を流入させる効果が大きい。
注目なのは、7日間限定ショップみたいのがよく現れることで、これもシャッター街にさせないための取り組みでしょう。(武蔵小山には品川区の創業支援センターもあります)
というわけで、この「パルム」を運営しているプロデューサーの方のバランス感覚は素晴らしいと思います。どんな方なのか?この敏腕ぶりなので余程キレキレのマーケティング系ビジネスマンかと想像してましたが、聞くと
「どうも、あの古い雑貨屋の親父らしい、、」「ええー!」
たまに話すので、意外過ぎてずっこけましたが、人は見かけによらず、意外な力を持っているものです。
(すいません、諸説あり笑)
もうひとつ、武蔵小山の特徴は驚異の団結力です。きっと、「パルム」の力の源もそこでしょうが、例えば娘の通う小学校の同級生の多くはお父さんも同じ小学校、つまり三世代がそこに住んできたということで、やたらに“地域”がある。30代、40代の若い世代が率先して町内のイベントをやっている。どうも、私はこのご近所づきあいがうざったいんですが、反面、子供目線でいえばこれこそMAX安全な環境なわけで、父親ごときが感情を挟む余地はありません。
さて、ここからは私の奥さんの話ですが、彼女も地域になじもうと頑張っていまして、PTAのレクリエーション部門の担当で、なんだかよくわかりませんが先日は学校で親子を集めて「百人一首大会」なるものをやってました。スマホのアプリが上の句を詠み上げて、下の句の札を参加者がバシッと取るみたいなかんじで、そんなのわかる子供がいるのか?と思いましたが、結構な人数が参加して、盛況のうちに決勝ラウンドとなりました。とそこでこの怪しげな百人一首アプリの調子がわるくなった。
(あれ、あれれ??)
盛り上がっている分、早くしなきゃ、と焦りますが、いっこうにスマホは上の句を詠いません。
(困った。。どうしよう)
と、そこに現れたのが、◯◯君のお母さん。
「アタシ、やるよ。」
と言うや否や、朗々と上の句から詠い上げるではありませんか、
あさぼらけ〜♪
有明(ありあけ)の月と見るまでに、吉野の里に降れる白雪
(ええー!!!)
みんなびっくり。呆気にとられてます。
声も大きいので、競技参加者も札を取るのを忘れて、聞き惚れる始末。
「アタシ、ちょっとだけやってたんだwwてへ」
聞けば、このお母さん、声楽家で百人一首も何回も詠んでいるとのこと。
いや、プロは違う。
これぞ秘めたる才能、特殊能力。
PTA百人一首大会はリアル歌詠みプロの出現で本格感マシマシ、やる方も応援する方も熱が入り、大盛り上がりとなりましたとさ。
なんだかいい話。武蔵小山の団結力、素晴らしいです。
しかし考えてみればお母さんて、普段「誰かのお母さん」て見方しかしてないけど、「実は!」っていう方の宝庫ですよね。勉強になりました。
いつか共感シアターに力を貸してくれないだろうか?
その秘めたる才能・特殊能力を持つ“お母さんX-MEN”(?)を発掘するために、私も自分の気持ちは我慢して、地域に貢献しようと思います。
たんす屋(共感シアタースタッフ)
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