調査レポート
〈アクティブ・アニメエンジョイヤー〉ってどんな人?~ライフスタイル別映画ファンの人物イメージ
KIQ REPORTでは独自調査をもとに、映画ファンをライフスタイルで7つのタイプに分類。このたび3年ぶりに刷新した新しい7タイプの映画ファンを紹介しています。
>>>映画ファンをライフスタイル別に分類! 〈新〉ライフスタイル別映画ファンの基本データ
前回は〈エンタメマスター〉の特徴・人物像に迫りました。
今週はアクティブ・アニメエンジョイヤーの実態を探りたいと思います。
映画ファンに占める割合は9%にとどまりますが、3年前に分類した際には出現しなかった新たなグループです。一言でいえば、アクティブなアニメファンですが、多くの際立った特徴を有しています。
アクティブ・アニメエンジョイヤーの出現率と構成比
まず性・年代のバランスを見てみましょう。
最大の特徴は10代に集中している点です。女性10代における出現率はきわめて高く、5人に1人がこの層に該当します。全体の構成比で見ても男女10-20代だけで約7割を占め、年代の偏りが大きい層となりました。
アクティブ・アニメエンジョイヤーの映画鑑賞頻度
映画ファンとしては、年に2~6本程度鑑賞するミドル~ライト層の厚さに特徴があります。映画館にはわりと足を運ぶけれども、映画ファンという意識を持つ人は33%にとどまりました。
一方、推し活にはきわめて熱心であり、映画館を推し活の場として活用している人が少なくなさそうです。作品ジャンルの嗜好にも偏りがあり、アニメ映画をよく見ると答えた人は84%と当然高いのですが、洋画実写を見る人は45%にとどまりました。洋画実写の45%は7タイプ中の最低値であり、洋画を好まない点も際立っています。
アクティブ・アニメエンジョイヤーの人物像
最後に趣味・嗜好やライフスタイルを見てみましょう。
世間で話題になったものをチェックし、SNSを積極活用し、友人や友だちが多く、ファッションにもこだわりがある。そんな特徴が浮かび上がりました。“陰キャ”か“陽キャ”でいえば完全に後者であり、多趣味で社会情勢やアートへの関心を持つなど〈エンタメマスター〉と共通した傾向が見られます。ただ、〈エンタメマスター〉とは性・年代と映画鑑賞への感覚が大きく異なり、旧来の映画ファンとは一線を画す存在です。
現状、アクティブ・アニメエンジョイヤー層はZ世代といわれる若年層に集中していますが、いずれは主流になるかもしれません。次世代型の映画ファン層として、注目すべき存在といえるでしょう。
【関連記事】
★映画ファンをライフスタイル別に分類! 〈新〉ライフスタイル別映画ファンの基本データ
★3年でどう変わった? ライフスタイル別にみる映画ファンの変化
★〈新〉ライフスタイル別映画ファン ~性年代別の特徴~
【ほかのタイプも見る】
★〈エンタメマスター〉の人物イメージ
★〈オールラウンド・シネマセレクター〉の人物イメージ
★〈実写派シネマ知識人〉の人物イメージ
★〈インドア・アニメラバー〉の人物イメージ
★〈リア充トレンドキャッチャー〉の人物イメージ
★〈受動型エンタメフォロワー〉の人物イメージ
【調査概要】
調査時期:2024年4月25日〜2024年5月1日
調査手法:インターネット調査(FastAsk利用 )
調査対象:計30428名 (15歳以上の男女)
© 2024 KITT All Rights Reserved.
COMMENT
コメントをするにはログインが必要です。不明なエラーが発生しました