調査レポート

効果的な宣伝タイミングを発見!? 鑑賞意欲UP&鑑賞作品選定のタイミングから考察!

2024-05-24更新

映画宣伝の期間は作品により様々ですが、長いものでは一番最初の情報解禁から映画公開まで1年以上空くものもあります。
その間に様々な素材(映像や写真など)や情報を提供していきますが、映画ファンは果たしてどのタイミングで「この映画を見たい」と思っているのか気になりますね。

そこで、今回KIQ REPORTでは、全国15歳以上の男女779名の映画ファン(半年に1本以上劇場で映画鑑賞をする人)に鑑賞意欲が上がるタイミングについて聞いてみました。

 

結果は「予告編を見たとき」が54%でトップ。当然とも言える納得の結果です。予告編解禁は、もっとも重要な宣伝タイミングと捉えて良いでしょう。また、公開までの間に、映画館やメディアなどで予告編に接触する機会を増やすことの重要さも改めて実感します。

続く2位以下にランクインしたのは「好きな書籍・アニメ・テレビドラマが映画化されると知ったとき」「好きな俳優が出演するのを知ったとき」です。自分の好みにあっているコンテンツの映画化は、ときに賛否はありつつも大きな作品保証になりますね。俳優の出演情報の影響は男女差が非常に大きく、男性36%に対し、女性では49%が該当しました。

原作コンテンツ、出演者、映画監督といった映画の内容ではない、いわゆる“外側”の情報は、映画宣伝の中でも1、2番目に解禁される情報です。製作発表を行う場合は映画公開の1年以上前に解禁されることもありますね。このタイミングで鑑賞意欲が高まる映画ファンが多いのは興味深い数字です。

 

ここでもうひとつ、映画ファンが実際に「映画館で見る映画を決めるのはいつか」調べた結果も見てみます。

「2〜3日前」が24%でもっとも多く、これは映画館の座席予約のスケジュールによるものでしょう。

そして、注目すべきは8割の人が2週間前~当日の間に鑑賞作品を決めているという点です。

宣伝担当はまずは映画のことを知ってもらい(「認知」を上げる)、さらに知ってもらった人が映画館で観たくする(「意欲」を上げる)作業を何カ月もかけて仕掛けていきます。その上で、お客さんの最終的な意思決定タイミングとなる公開2週間前からが最終の詰めとなりそうです。
ただ注意して欲しいのは、おそらくはほとんどの作品で、公開直前に露出のピークを持ってきていると思います。ニワトリが先か卵が先かの議論になりますが、結果的に映画宣伝がそこにピークを持ってきているから、お客さんの意思決定も直前になっているとも言えます。

いずれにしても、お客さんの意思決定のタイミングはより短い期間となっているようにも感じられるので、そこにとにかく効果的な施策を持って来れるかどうか、重要な2週間となりそうです。

 

【調査概要】
調査時期:2024年3月11日〜2024年3月18日
調査対象:計779名 (15歳~69歳の男女)
調査手法 :インターネット調査(FastAsk利用)

※本調査に関するフルレポートおよびコンサルタントもご提供可能です。ご希望の方はこちらまでご連絡ください。

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