調査レポート
【映画ファン人口を探る:PART3】映画ファンはどんなタイプの映画をみている?人口統計
映画興行を支える映画ファン<映画館に足を運ぶ習慣のある人>を知れば、 映画宣伝におけるヒントが見えてくる!
KIQ REPORTでは、“映画館に行く”というライフスタイルを持つ人を【映画ファン】と定義付け、その生態を徹底解明!
調査から導き出された出現率と総務省による人口推計を元に、映画コアファン(半年に2本以上劇場で映画鑑賞する人)と映画”超”コアファン(1ヶ月に1本以上劇場で映画鑑賞する人)の日本人口を導き出す本企画。5/12には、日本における映画コアファンと映画“超”コアファンの人口、そして5/19にはそれぞれの年代別人口を導き出しましたが、映画と一言に言っても、邦画、洋画、実写、アニメなどのタイプがあります。
今回はこの「映画タイプ」に基づく映画コアファン、映画“超”コアファンの人口を導き出します。
なお、本記事ではKIQ REPORTが4月16日〜4月23日に15歳〜の男女、計8,793人を対象に映画館での映画鑑賞頻度を調査した結果をもとに、10代、20代、30代、40代、50代、60歳以上という6クラスター毎に導き出し、それぞれの日本人人口(総務省統計局 調べ)に掛け合わせた数字となっています。
まず本調査における「映画コア」と「映画“超”コア」のタイプ別出現率は下記の通りです。
これはそれぞれのクラスターに、「どのタイプの映画を映画館でよく見るか?」を多い順にお答えいただき、一番目に選ばれたタイプの出現率を並べたものです。もちろん多くの人が各タイプを重複して鑑賞しているので、あくまで参考値(最低値)ということは、予めご了承ください。
その上で、「映画コアファン」と「映画“超”コアファン」ともに全体の60%の人が【邦画】を一番見ていると答えていました。そして、「映画コア」と「映画“超”コア」を対比すると、【洋画・実写】【洋画・アニメ】での差ははなかったものの、【邦画・実写】の出現率が「映画“超”コアファン」で上がっていて、その代わり【邦画・アニメ】が数値を落としている状況です。
続いて上記の出現率を、総務省統計局が出している人口推計で対象者の人口を抽出し、その人口にそれぞれ今回の調査で導き出された、「映画コアファン」(出現率19.4%)と「映画“超”コアファン」(出現率7.3%)を掛け合わせたそれぞれの数字に掛け合わせて「人口」を導き出したのが下記の表です。
*15〜60代の日本国人口=83,210,000人 (総務省統計局 人口推計-2020年(令和2年)4月報より抽出)繰り返しとなりますが、上記映画タイプの選出は、多い順で選んでもらったものの中から、一番目に選んでもらったタイプのみを抽出しているので、重複分を考えると、実際はもっと多くなることから、あくまで参考値となりますが、例えば<月に1本以上劇場鑑賞する人=映画“超”コアファン>で【邦画・実写】を好んでいる人の日本国内の人口は約300万人という風に考えることができます。今後の映画マーケティングを考える上での数値として、是非参考にしてもらえればと思います。<調査概要>
調査時期 2020年4月16日(木)〜2020年4月23日(木)
調査手法 インターネット調査
対象者 15〜19歳、20代、30代、40代、50代、60歳以上 男女
サンプル数 8793s
調査名称 KITT調査(FastAsk利用)
総務省統計局 人口推計-2020年(令和2年)4月報-(令和2年4月20日)
https://www.stat.go.jp/data/jinsui/pdf/202004.pdf
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