データでヒット予報
【データで週末ヒット予報!】スタジオジブリ作品・冒険活劇ファンタジー作品の興収は?
今週公開する作品をピックアップし、過去の関連作品の成績データを踏まえてヒットを予測する、“データで週末ヒット予報”。今回はこちら!
君たちはどう生きるか 2023年7月14日全国公開
監督・原作・脚本:宮崎駿
音楽:久石譲
配給:東宝
本作は、宮崎駿監督が2013年公開の『風立ちぬ』以来10年ぶりに手がける長編アニメーション作品です。スタジオジブリ代表取締役でプロデューサーの鈴木敏夫氏は、本作は一切宣伝をはしないことを断言されていますね。今回は、現在出ている情報からヒット予報してみたいと思います!
君たちはどう生きるか 関連作品の興収は?
まずは、2000年以降に公開されたスタジオジブリ作品の成績をみてみましょう。
さすがジブリ作品、半数以上の作品が興収50億円を突破しています。その中でも、宮崎駿監督作品はどれも一桁抜けており、興収100億円を超える作品が並びます。一昨年『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』が記録更新するまでの約20年間、国内の歴代興収ランキング1位に君臨した『千と千尋の神隠し』(興収316.8億円/現在2位)を筆頭に、『ハウルの動く城』(興収196億円)も歴代興収ランキング9位、宮崎監督が一度は引退表明した前作『風立ちぬ』も興収120.2億円を記録しています。
KIQ REPORTで過去に行った調査(【調査】人気のアニメ制作会社は?)でも、映画ファンのスタジオジブリ作品への期待度の高さは圧倒的でしたが、改めて数字で振り返ってみてもその強さを感じさせられます。本作も100億円突破は十分に期待できそうです。
スタジオジブリ×宮崎駿監督作品という映画の“側”だけでも、十分なヒットが予想されますが、やはり“内容”によって鑑賞意欲は大きく変わります。本作は内容に関する情報が一切ありませんが、過去に鈴木プロデューサーは本作は「冒険活劇ファンタジー」であると発表しています。(「野中くん発 ジブリだより」2018年1月号より)
ということで、冒険活劇ファンタジーを描くオリジナルアニメ映画をみてみましょう。
オリジナルの冒険活劇ファンタジー映画はあまり多くはなさそうですが、昨年公開された『すずめの戸締まり』も興収147.9億円を記録するなど、大ヒット作品が多いことからも人気の高いジャンルであるといえそうです。
また、本作の作画監督は本田雄さんであることも判明しています。(「野中くん発 ジブリだより」2019年2月号より)
本田さんといえば、アニメファンをはじめアニメ業界内外からその才能を認められているアニメーターです。
スタジオカラー所属時代に手掛けた「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」シリーズは、興収でも成功を収めていますね。
『崖の上のポニョ』(2008)で宮崎駿監督作品に初参加し、監督からも高い評価を受けています。
過去のジブリ作品で冒険活劇ファンタジーである『ゲド戦記』(2006)、『ハウルの動く城』(2004)、『千と千尋の神隠し』(2001)は子供から大人まで楽しめる作品であった点と、作画監督に本田さんが起用されている点において、本作も子どもだけでなく大人も楽しめる作品になっている可能性が高そうです。
今年もアニメ作品の快進撃は続いており、昨年末に公開され、同じように“宣伝をしない宣伝”で147億円(7月2日時点)の大ヒットとなった『THE FIRST SLAM DUNK』、興収120億円を突破し、国内で公開された洋画アニメ作品の興行成績で3位にランクインしている『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』、シリーズ初の興収100億円を突破した『名探偵コナン 黒鉄の魚影(サブマリン)』と、乗りに乗っているアニメ映画。
まずは、初週の動員がどこまで伸びるのか、そこから見た人によるインターネットやSNSへの口コミがどのように広がっていくのか、どれほどのリピーターを呼び込む内容になっているのか・・・公開後まもなく夏休みが始まるのも大きなポイントですね。 しばらく本作から目が離せません!
映画は来週(7月14日)公開です。
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※興行収入は一部、推定値を含む
※情報提供:プレコグ
※赤字=興収10億円以上
(C)2023 Studio Ghibli
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