プロが見たこの映画
【ジジイの時事エンタメ斬り!vol.15】 ギリシャ式ゴールデンウィークの過ごし方
ゴールデンウィークですね。
近年おとなしくしてた分、今年こそはどこかに出かけたい!という方もいらっしゃるかもしれませんね。
一方、ゴールデンウィークは映画のかき入れ時。「仕事で遊びどころじゃないわい!」とお怒りの方も多いでしょう。遊びに、仕事に、なんでこう日本のゴールデンウィークは忙しいのか?
(※ちなみにゴールデンウィークは元々映画の宣伝文句が一般化した言葉らしいです。うらやましいです)
いきなり、大昔の話になりますが、紀元前3世紀にエジプトの地中海沿いのアレキサンドリアに住んでいたギリシャ人の男がいました。
彼は眼前にそそり立つオベリスクをじーっと見て、おかしいなと思った。
彼が思い出したのは「ナイル上流の都市シエナでは、6月21日の正午となると、そこにあるオベリスクは全く影が出来ない」という以前読んだ書物の記述でした。
6月21日の正午。アレキサンドリアのオベリスクには影がある。
シエナでは影ができず、アレキサンドリアでは影ができる。
「なんでだろう」彼はおもむろにその影の長さを測ってみました。暇だったのでしょう。そうすると太陽の光は真上から7度ズレた方向から照らされていることがわかりました。この不思議を説明できる手段をつらつら考えるに「地球の表面は丸いんじゃないだろか?」ということに彼は思い至りました。
さて、この男のえらいところは、そこから人を雇ってアレキサンドリアからシエナまで歩かせたことで、距離を歩幅で測ったら800キロもあった。(東京~岡山とかそのくらい。遠い!)
「7度というのは360度の約50分の1、それが800キロということは地球の円周は800×50=約4万キロに違いない。」
地球の大きさというのは、もうこの時点で発見されてたんですね。驚くべきことです。
しかも、それは高度な計算でもなんでもない。小学生レベルの算数の応用でした。
小学生レベルながら、多分同じ状況に現代人がなっても、発見できないでしょうね。我々は自然に対する「眼」もなければ、そんな壮大な思考にも慣れてない。
何より「暇」がない。
School(学校)の語源はギリシア語のskhole(スコレー)、つまり「余暇・ひま」です。
ギリシャ人は「暇」の価値に気づいて英知を手に入れた民族だったんじゃないでしょうか。
ゴールデンウィーク。海外に行かなくても、ご近所でとんでもない発見があなたを待ってるかもしれません。仕事に明け暮れる方もぼーっと散歩してたら何かアイデアが閃くことがあるかもしれません。
この“ギリシャ式ゴールデンウィーク”では見慣れた映画を観たり、あっさり人と話すのもいいですよね、
たんす屋(共感シアタースタッフ)
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