調査レポート
TV?ネット?映画館の予告? 映画を知ったきっかけは??
KIQ REPORTでは、年1回以上映画館で映画を見る全国の15~69歳、1,757名にアンケ―トを実施し、2023年正月映画の鑑賞者分析を行っています。
第3回目となる今回は、正月映画の大ヒット5作品(『すずめの戸締まり』『THE FIRST SLAM DUNK』『ラーゲリより愛を込めて』『Dr.コトー診療所』『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』)の劇場鑑賞者の“情報源”を探って見たいと思います。
★第1回:正月ヒット映画を観たのはどのタイプ??
★第2回:『THE FIRST SLAM DUNK』超大ヒットの3つの秘密
まずは、映画鑑賞頻度の高いヘビー層(月に1本以上劇場で映画鑑賞する人)と鑑賞頻度の低いライト層(半年に1本程度劇場で映画鑑賞する人)の情報源を比べました。
ヘビー層は映画館の予告編、YouTube、ネットニュースを通じた認知が多く、ライト層は知人・家族等との会話や、TVCMが多い点が特徴です。メディアに限れば、ヘビー層はネットニュース、ライト層はTVCMがそれぞれトップ。かつてはTVCMが圧倒的な存在感を誇っていましたが、近年はネットやSNSの重要性が増しているのは間違いありません。
そこでネットニュースとTVCMを比較をしてみます。
作品別に見てみると、『すずめの戸締まり』『ラーゲリより愛を込めて』ではTVCM、『THE FIRST SLAM DUNK』ではネットニュースによる認知が上回りました。若者が多い『すずめの戸締まり』がTVCM、比較的中高年の多い『Dr.コトー診療所』でわずかにネットニュースが上回っています。TVCMの投下量による違いもありますが、ネット=若者、TV=中高年という単純な図式でもないようです。
次に、5作品の情報源の平均を取り、性・年代別に比べてみました。
性別による違いが見られ、男性はネットニュース、女性はTVCMが上回りました。男性30代以上はネットニュースへの依存度が高く、TVCMを10ポイント近く上回っています。また、別の角度から見ると、男女ともに20代以下はTVCMから情報を得ている人が少なくない点は注目かもしれません。
【調査概要】
調査時期:2023年1月24日(火)〜2023年1月31日(火)
調査対象:計1,757名 (15歳~69歳の男女)
調査手法 :インターネット調査(FastAsk利用)
調査定義:映画ヘビーファン=月に1本以上劇場で映画鑑賞する人/映画ミドル=2~3ヶ月に1本程度劇場で映画鑑賞する人/映画ライトファン=半年に1本程度劇場で映画鑑賞する人/映画ノン=年1回程度劇場で映画鑑賞する人
【関連リンク】
★正月ヒット映画を観たのはどのタイプ??
★『THE FIRST SLAM DUNK』超大ヒットの3つの秘密
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