調査レポート

訴求力のある「キャッチコピー」は? 男女による違いも明らかに!

2021-10-28更新

映画宣伝においてひとつの訴求ポイントとなる、映画祭や映画賞に関する情報。

KIQ REPORTでは全国の15歳以上の男女772名の半年に1本以上劇場で映画鑑賞をする”映画ファン”を対象にインターネット調査を実施。その結果から、これまで【映画祭・映画賞】はどの程度映画ファンの鑑賞意欲に影響を与えているのか紹介してきました。

前回のレポートでは、映画賞の受賞・ノミネート情報による訴求力を考察。では、映画賞以外でも訴求力のある情報は何でしょうか?続いては、映画宣伝でよく使われる【キャッチコピー】について、その訴求力を考察します。全映画宣伝マン、必見です!!
女性は“ヒット感”、男性は“スケール感”が刺さる!

調査では、映画宣伝における常套句を14個作成し、鑑賞意欲が高まるものを最大3個まで選んでもらいました。

トップに輝いたのは、「本年度No.1大ヒット」となり、「全米No.1」が続きます。全体的にヒット感を煽るキャッチコピーが好評です。“動員○○万人”や“○○億円”という具体的な表現のないコピーの方が票を集めた点が興味深いです。

また、ヒット感を煽るコピーは、女性で高いスコアを獲得し、女性はヒット感や話題性に敏感な様子が伝わります。同様に、「豪華キャスト集結」が女性を中心に高いスコアを獲得しました。女性は、一般的に作品選びの際にキャストを重視する傾向があり、その傾向がダイレクトに反映されています。

一方、男性は全体的にスコアが低めとなりましたが、「映画史に残る」は女性と遜色のない反応を示し、「製作費○○億円」「全世界同時公開」等では女性を上回りました男性は公開規模や製作面でのスケール感を感じさせるコピーが“刺さる”傾向があるようです。

 

誰でも一度は目にしたことが、そして映画宣伝マンなら何度も使ったことがあるキャッチコピーがあったのでは?今回の考察と重ねてみるといかがだったでしょうか?男女で傾向に違いがでるのは非常に興味深いですね。ぜひ「女性は“ヒット感”、男性は“スケール感”」を意識してキャチコピーをつけてみてください!

 

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【調査概要】
調査時期:2021年8月27日(金)~2021年9月3日(金)
調査手法 :インターネット調査(FastAsk利用 )
調査対象:計772名 (15歳以上 男女)
調査定義:映画ヘビーファン=月に1本以上劇場で映画鑑賞する人/映画ミドル=2~3ヶ月に1本程度劇場で映画鑑賞する人/映画ライトファン=半年に1本程度劇場で映画鑑賞する人/映画ノン=年1回程度劇場で映画鑑賞する人

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