調査レポート
『ホーム・アローン』『となりのトトロ』そして『男はつらいよ』!?。あなたが思い浮かべるファミリー映画は?
映画業界ではターゲットの指標として、“ファミリー映画”という言葉がよく用いられます。しかしひとえに「ファミリー映画」といっても、どんな映画なのか人それぞれでイメージも違いそう。
そこで今回、映画ファンの生態や動向を解明する調査分析レポート「KIQ REPORT」では、【ファミリー映画について】インターネット調査を実施。対象は全国の15歳以上の男女801名の半年に1本以上劇場で映画鑑賞をする”映画ファン”です。前回のレポートでは、今年の夏公開作品の中からファミリー映画だと思うものを選んでもらった結果を紹介しました。今回は“ファミリー映画のイメージ”について具体的なワードを交え、さらに掘り下げていきたいと思います!
Point☛ ファミリー映画のキーワードは“楽しさ”“笑い”“感動”
まず初めにファミリー映画にどんなイメージを抱いているのか、子どもがいる人といない人にそれぞれ質問しました。
結果は、「楽しい」が子どもの有無に関わらず首位となり、“明るく胸躍る”要素がイメージされているようです。次に子供がいる人に限ると「感動する」「笑える」が約40%で続き、“泣いたり笑ったり”できる作品がイメージされています。全体的に、子どもの有無による差はあまりありませんが、「ほのぼの」は子どもがいる人では若干数値が下がりました。
続いて「ファミリー映画と聞いて思い浮かぶ作品は?」という質問をしました。結果は『ホーム・アローン』が35票で首位に。“楽しさ”“笑い”“感動”を詰め込んだ名作映画が各世代から“ファミリー映画”のイメージを持たれていました。
そのほか、上位は『となりのトトロ』『ドラえもん』『トイ・ストーリー』『クレヨンしんちゃん』等のアニメが上位を席巻し、上位16作品中11作品がアニメに。一方、実写は5作品にとどまり、うち4作品が洋画となりました。邦画実写は少し趣きの異なる『男はつらいよ』のみとなり、ファミリー映画として想起される作品がほとんどありませんでした。『男はつらいよ』は主人公と家族が中心のシリーズものとして浮上したと思われます。 “ファミリー映画”といっても思い浮かべる概念の違いがあることがわかります。
また、トップの『ホーム・アローン』『となりのトトロ』など、地上波の映画枠で放送される定番作品が多い点もポイントと言えそうです。
次回の記事では、“物語の分かりやすさ”や“吹き替えタレント”など、「観客がファミリー映画に求めているもの」からファミリー映画を分析します!
【関連リンク:ファミリー映画徹底調査!】
★今夏公開作品で、ファミリー映画と認識されているのは・・・!?https://kiq-report.com/Item/338
★ファミリー映画が求められているものとは?https://kiq-report.com/Item/344
★ファミリー映画の対象年齢って?https://kiq-report.com/Item/347
【調査概要】
調査時期:2021年6月17日(木)~2021年6月22日(火)
調査手法 :インターネット調査(FastAsk利用 )
調査対象:計801名 (20歳~59歳 男女)
調査定義:映画ヘビーファン=月に1本以上劇場で映画鑑賞する人/映画ミドル=2~3ヶ月に1本程度劇場で映画鑑賞する人/映画ライトファン=半年に1本程度劇場で映画鑑賞する人/映画ノン=年1回程度劇場で映画鑑賞する人
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