調査レポート
【徹底調査】コロナ禍で変化したことは?
映画ファンの生態や動向を解明する調査分析レポート「KIQ REPORT」。
10代〜60代の男女754名の映画ファンを対象に、「コロナ禍の映画生活」についての調査を3月中旬に実施。新型コロナの感染拡大によって、大きく変わった「エンタメを取り巻く環境」について見ていきたいと思います。
Point☛ コロナ禍の映画生活はオンラインがキーワード。その一方で「映画館に行く機会が増えた」という人も。
まず、コロナ渦の映画生活を質問したところ下記の図の通り、変化があったと答えた映画ファンは67%に達しました。
項目ごとにみると、トップは「配信サービスで映画を観る機会が増えた」の35%。続く2位の「登録している配信サービスが増えた」も含めて動画配信関連が上位を占めています。新作の上映延期が相次ぎ、新作映画がダイレクトに動画配信されるケースも増えており、映画ファンの欠かせないサービスとなっているようです。
その他、「オンラインイベントを観る」「オンライン企画に参加する」などを含め、上位の項目はいずれもネット上のアクティビティです。コロナ禍の映画生活のキーワードは“オンライン”といえるでしょう。
しかし、その一方で「映画館に行く機会が増えた」と答えた映画ファンが13%いたという、意外な結果も出ました。
Point☛「映画館に行く機会が増えた」の回答から見えてくるライフスタイルの変化
2020年、映画の興行収入は1432億8500万円にとどまり、前年の55%という厳しい状況でした。しかし、上記の通り「映画館に行く機会が増えた」と回答する人は全体の13%を占め、男性10-20代では25%に達しています。
この結果と符合するように、興行収入の上位は『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』を筆頭に『今日から俺は!!劇場版』など若年層向けの作品が多くランクインしました。
また、本来であれば忙しくて映画館に来づらいビジネスパーソン層である男女30代-40代は共に17%の人が「映画館に行く機会が増えた」と回答しています。これはリモートワークの導入が進み、自分の時間を持てるようになった、などの変化が現れていると思われます。
学校や会社に行く機会が減り、浮いた時間に映画鑑賞という行動を取る人が増えているのかもしれません。
【調査概要】
調査時期:2021年3月12日(金)~2021年3月19日(金)
調査手法:インターネット調査(FastAsk利用)
調査対象:計754名 (15歳~69歳以上男女/映画ヘビー・映画ライト)
調査定義:映画ヘビーファン=月に1本以上劇場で映画鑑賞する人/映画ライトファン=半年に1本程度劇場で映画鑑賞する人
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