調査レポート

コロナだろうが映画ファンが劇場で観たいと思っている新作映画はコレ!!

2020-05-30更新

今回は映画ファンが「コロナウイルス感染拡大下でも映画館で観たい作品」について調査した結果をお届けします。

映画ファンを劇場鑑賞頻度で大きく2つに分け、半年に2本以上劇場鑑賞する観客を「映画コアファン」、年に1〜3本の観客を「映画ライトファン」とし、それぞれ10代〜60代以上の男女、計738名に聞きました。

なお、これは緊急事態宣言が発令された2020年4月7日(火)直前=3月30日(月)〜4月6日(月)に行った調査で、同時点で5月公開/6月公開と発表されていた作品を編集部がチョイスし、選択式で複数回答してもらった結果です。

このようなりました。

大ヒットシリーズはコロナでも強し!!

1位は『コンフィデンスマンJP -プリンセス編-』(14.3%)。フジテレビ系「月9」枠で放送されていたTVドラマ『コンフィデンスマンJP』、そして興行収入29.7億円を記録した映画『コンフィデンスマンJP -ロマンス編-』に続く、シリーズ最新作です。

次いで『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』(10.2%)。1995年にオリジナルTVアニメとして誕生し、続く劇場版5作品では興行収入累計156億円を超える、『新世紀エヴァンゲリオン』シリーズの最新作にして、完結編ですね。

最多回答の「観たい映画はない」をどう考えるか?

ただ、今回もっとも多くの回答を得たのは、「観たい映画はない」でした (54.1%) 。コロナ下においてまで、映画館へ行って観たいほどの映画はないという事ですね。これはKIQ REPORTにおける過去記事の内容とも符号します。

映画業界人にとっては不安になる数字かもしれませんが、とはいえ、例えば『コンフィデンスマンJP -プリンセス編-』で言えば、映画コアファンの20.6%=約5人に一人が、観たいと答えています。KIQ FINDINGSの過去記事で算出したように、映画コアファンの総人口は1600万人超。その5人に一人ということは、約320万人もの人々が、コロナ下であろうと劇場で観たいと思っていることになります。

という視点で各数値を見てみると、そして、調査当時のコロナに対する世の中の雰囲気も併せ鑑みると、今回の結果は一概にネガティブとは言い切れないですし、むしろポジティブなのかもしれません。

作品に話を戻します。

それぞれを性別・年代別で見てみると、こうなります。

男性の支持作品にはややバラつき

先述の2作品、及び「観たい映画はない」は、各クラスターともまんべんなくいますが、女性より男性の方が、支持作品にバラつきがありますね。

男性の10代〜30代は『町の上で』と『透明人間』、40代〜60代以上は『ランボー ラスト・ブラッド』、それと同率で60代以上は『燃えよ剣』の支持が高いようでした。

そして緊急事態宣言解除〜映画館再開へ

そんな中、5月25日(月)に緊急事態宣言が解除され、5月29日(金)には東京都による解除後の「新型コロナウイルス感染症を乗り越えるためのロードマップ」が“ステップ”2へ移行=映画館への休業要請も緩和され、全国的にも映画館再開の動きを見せています。

ここからまた、映画ファンの動向がどのように変化していくのか、注目です。

※KITT調べ(Fastask利用)

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【調査概要】
調査時期:2020年3月30日(月)~2020年4月6日(月)
調査手法:インターネット調査
調査対象:計738名 (15歳~60歳以上男女/映画コア・映画ライト)
調査定義:映画コア=半年に2回以上、劇場で映画鑑賞する人/映画ライト=年に1~3回、劇場で映画鑑賞する人

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