プロが見たこの映画

宣伝のプロが語る「映画業界への殴り込み BreakingDownの映画『BLUE FIGHT』 」

2024-11-14更新

『BLUE FIGHT ~蒼き若者たちのブレイキングダウン~』

映画は来年の1月に公開するのだが、先行して短縮版がPPVで公開されるという掟破りの作品。しかもPPVの金額は2,980円(前日までに購入すると2,480円)で、映画館より高い設定なのだ。
映画関係者としては、この型破りな映画の行方が気になるのだが、それ以前に、僕は第一回のBreakingDownから欠かさず見ているBDコアファンなので、色んな意味で興味がある。

BreakingDownはもう13まできていて、毎回もう今回は見なくて良いかな?と思うのだが、直前になると新たな企画が発表され、結局見たくなってしまうのだ。自分が単純なのか?やり方がうますぎるのかはわからないが、完全に乗せられてしまっている。
映画はどうか?自分は一発勝負をかけて本気で戦うBreakingDownが好きで見ているので、映画はさすがにフィクションなので、ちょっと学芸会感というか偽物感を感じてしまい、映画はさすがに見なくて良いなと早々に決めていた。

PPVの公開日が近づいてくるとYouTubeでどんどん宣伝に接触する。予告編やメイキング、ドッキリまで見てしまい、だんだん映画に興味は出てくるものの、そのコンテンツだけで十分満足できてしまうので、今回はさすがに見ないことになりそうだなと思っていた。
そのはずだったのだが、昨日朝倉未来チャンネルで「PPVなんかで先に見せたら劇場に人が来なくなる」というクレームを溝口CEOに言う動画が流れており、ついつい最後まで見てしまった。結果、映画が気になってしまい、PPVで見るのもありかなと思うようになってしまい、うっかり予約してしまった。ここまできたら、溝口CEOと朝倉未来の戦略にまんまとはまっていく方が良さそうだ。

そして、今日PPVで鑑賞した。上映前と上映後に舞台挨拶があり、ちょっとしたイベント感があったことも気分を高揚させてくれ楽しめた。
肝心の映画の方はというと、かなり面白かった!そもそも三池監督なので面白くないはずもないのだが、期待以上に楽しめた。怒りの表現がわかりやすく、自分の感情も煽られたし、一緒にムカつき、一緒に怒りそしてスッキリする。まさにエンターテイメント。

特に若手の演技が素晴らしく、ほんとに新人か?と思うほどの迫力があった。オーディションで選ばれたキャストとのことなので、BreakingDown同様、本作にかける情熱が半端ないというのが画面から伝わってくる。さらには、脇に豪華なキャストがたくさん出ていて、主役が無名で脇が豪華という逆転現象は結構新鮮。え?あの人も出てるの?という楽しみもあるので、前情報無しで見るのも良いかもしれない。

BreakingDownファン目線で見ても、いつも見ている見慣れたひな壇の人たちがいる会場に、物語の流れを通してオーディションを受けにくる主人公たち。その流れがフィクションなのに妙なリアリティがあり不思議な感覚になる。
アクションシーンも素晴らしいのだが、よく考えたら当たり前で、監督は「クローズ」の三池崇史だし、出ている人は格闘家と不良なのだから迫力がないはずがない。

格闘界に新たな風を吹かせたBreakingDownが、映画業界に仕掛けた新たな挑戦。ちょっと斜めに見てしまっていたが、素晴らしい企画だった。普段映画館に来ない層もPPVで作品を楽しんで、来年是非映画館にも来てほしい!

自分は劇場版を見にいくか?と聞かれたら、うーんPPVで十分楽しめたし行かないかなー。と思うのだが、結局直前には煽られて劇場に行く気分にさせられてしまっているのだと思う。
PPV購入で僕のアドレスも知られてしまっているし、これからどんな仕掛けが待っているのか、無防備に体験してみたいと思う。
「BLUE FIGHT」気になっている人は、迷わずこの企画に参加した方が良い。

宣伝プロデューサーK

 

『BLUE FIGHT ~蒼き若者たちのブレイキングダウン~』
オンライン特別上映 https://yoake-f.jp/bluefight

監督:三池崇史
脚本:樹林伸
エグゼクティブプロデューサー:朝倉未来 溝口勇児
公式サイト https://bluefight.jp/
(C)2024 YOAKE FILM / BACKSTAGE

#BLUEFIGHT #BreakingDown

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