プロが見たこの映画
【ジジイの時事エンタメ斬り!vol.12】 カタチの意味を理解する。
つい最近まで、半袖で十分な暑さだったのに、このところ急に気温も下がって、気が付けば目いっぱい冬。
夜も長くなり、特に映画にはいい時期。また、もの思いにふけるのもいいですね。
そんな時、私はつい考えてしまうのです。古墳のことを。。
仁徳天皇陵として知られる世界最大のお墓、大山古墳。
「何でこんなに大きいんだ?」「何だこのカタチは?」と、思いますね。
この前方後円墳とよばれるお墓の分布と天皇家の古代の支配地域が連動しているので非常に興味深いのですが、上空から見た鍵穴みたいな形は宇宙人を呼び寄せるサインじゃないか、とかいろいろ言う人がいます。
そういう想像も楽しいのですが、埼玉古墳群辺りの手頃な大きさの古墳に行って実際に上ってみると、あれは鍵穴型として作ったのではなく、「円墳」が墓としての本体で、手前の少し低い四角の「方墳」は祭壇なのだとわかります。だから呼び名も「前方後円墳」なんですね。
ただそれも大型化するにつれて、方墳の方まで高くなっている古墳もでてきます。その場合は方墳よりさらに手前に祭壇を設け、祈りを捧げたのでしょう。
実はこれは、構造としては神社にそっくりで、一定以上の規模の神社は手前から拝殿・幣殿・本殿となっており、神様は一番奥の本殿にいますが、多くの人は手前の拝殿だけ見てそこにお参りしています。
(皆さんも、初詣などで行く事があれば神社を横から見てみてください)
だから、神社というのはきっと古墳の延長線上にある存在なのです。実際、古墳の上に建てられている神社もたくさんあります。
ただ、「清め・祓い」ということで神社は清浄な場所でなくてはならないはずなのに、一番の穢(けが)れと考えられていた「死穢(しえ)」を伴うお墓がベースというのはどういうことなのか?という疑問が出てきます。
謎は深まるばかり、このあたりが年末年始にはぴったりです。
穢れを拡散させないため清浄化の装置・フタとして、墓の上に神社を置いたのかもしれません。
大きい古墳の周りを囲っている「水濠」も城のお堀のように外敵から墓を守るためではなく、中の穢れを外に出さないための封印だと言う専門家もいます。
エヴァンゲリオンの装甲が実は攻撃から守るためのものではなく、中身の暴発を抑える拘束具みたいなものだというのと話は一緒で、それほど古代日本の人々は穢れの存在を怖がっていたのでしょう。それも天皇の死の穢れはケタ違いだと、、、じゃなきゃ、あんなにバカでかいお墓つくったりしない。
カタチには意味があるという話でした。
すみません。これは私の仮説です。
皆様のお考えを聞かせてください。
何故か、最後は映画とあまり関係ない話をしてしまいましたが、2022年、共感シアターをご愛顧ありがとうございました。現在、来年に向けて共感シアターのいいカタチを模索中です。
たんす屋(共感シアタースタッフ)
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