プロが見たこの映画

【ジジイの時事エンタメ斬り!vol.16】 人生の大切な瞬間

2023-05-19更新

人生の大切な瞬間っていくつあるのかな、と思いますね。
私なんかは何年も生きてるけど数えるくらいしかないような…
ともかく、考えてもそんなに多くなさそうです。

 そういう瞬間には、思わずスマホ(カメラ)を構えたいけど、どうなのか?
「大好きな有名人にばったり遭ったのに、自分の目で見ないでスマホ探してるんですよ。もったいなー、と思いますよね」
と、ある俳優のスタイリストの方が言ってましたが、頷けます。
写真に残したい気持ちもわかりますが、「瞬間」は自分の目に焼き付けるのを優先させたいものです。

 そういう意味では、米国人のスポーツファンというのは、大切な「瞬間」の達人だと思いますね。
彼らはYouTubeやテレビ番組で自慢げに語ります。
俺は野茂の1995年9月17日クアーズフィールでのノーノー(ノーヒットノーラン)の試合をこの目で見たよ!」
「俺は、1998年のスーパーボウル、第3Qサードダウン残り5ヤードでのエルウェイのファーストダウンをこの目で見たんだよ!」
見たと言ってもテレビで見たのがほとんどでしょうが、とにかく記憶が克明で具体的なのが特徴です。こういうことを誇らしげに語る文化がスポーツ王国アメリカにはあります。

 AIR/エア』という見事な映画がありまして、昨年末の『THE FIRST SLAM DUNK』も相まって、私の中でNBA(全米プロバスケットボール)熱が再燃しているのですが、バスケでいうとー。
「俺は、1986年4月20日ボストンとの試合でシカゴ・ブルスのマイケル・ジョーダンが63点取った試合をこの目で見たんだ!」
NBAのプレーオフ歴代記録誕生の試合です。これ以降彼は「神」と呼ばれるようになります。
「俺は、1982年のNCAAファイナル、ノースカロライナ大学のマイケル・ジョーダンのあのシュートを見た!」
映画にも出てきますね。“あのシュート“はまさに“THE SHOT”と呼ばれて、チャンスをものにする男、持ってる男・ジョーダンの代名詞になりました。もっとも、活躍しすぎてその後、「あのシュート」も増えてしまい、会話の中でも「どの、あのシュート?」「1989年のあのシュート?それとも1998年?」とややこしい様相を呈するほどで、マイケル・ジョーダンという選手が如何に不世出のスターであったかという話ですね。

 多くの情報や娯楽がオンデマンドで手に入る時代。
「その時、そこにいた。」「自分は、歴史的瞬間の目撃者のひとりである。」の価値はもっと上がると思います。
もっと現代風に双方向じゃなくていいのか?という声もあると思いますが、歴史的瞬間の目撃者の地位が与えられるなら、必要ない程でしょう。その空気感を共有することこそ、本当の参加感であり、もしかしたら「人生の大切な瞬間」なわけです。

 「映画館で『THE FIRST SLAM DUNK』を観た」
だけでも、もちろんいいのですが、
「◯月◯◯日に井上雄彦先生と一緒に『THE FIRST SLAM DUNK』を観た」
「◯月◯◯日に八村塁の感想を聞きながら『THE FIRST SLAM DUNK』を観た」
だとしたら、どれほど素敵なことでしょう。

 今、日本人NBAプレーヤー八村塁さんが所属するロサンゼルス・レイカーズはファイナルに向けて進撃中!実はNBAめっちゃ盛り上がってます。
彼は王者のリングを手にすることができるのか?そっちも見逃せないところですね!

たんす屋(共感シアタースタッフ)

 

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