KIQ REPORTでは、1月4日～11日、全国の15歳以上の男女775名の映画ファン（半年に1本以上劇場で映画鑑賞をする人）を対象に、2022年公開の期待映画に関するインターネット調査を実施。自由回答方式で、有効票数は384票でした。

公開日の近い作品への期待はもちろんのこと、公開延期を経ていよいよ公開される作品から、人気シリーズの最新作まで注目作品をさっそく見てみましょう！

春公開の『名探偵コナン』と『トップガン』に期待大！

１＆２位にランクインしたのは、『スパイダーマン：ノー・ウェイ・ホーム』（1/7公開）との『コンフィデンスマンJP　英雄篇』（１/14公開）。
アンケートの実施時期と映画公開日が近いため当然の結果とも言えますが、作品への期待が高い映画ファンの安定した動員も両作品のヒットにつながったと推測されます。

続いてランクインしたのは、大人気アニメの劇場版最新作『名探偵コナン　ハロウィンの花嫁』（4/15公開）とトム・クルーズ主演の世界的大ヒット映画の続編『トップガン マーヴェリック』（5/27公開）です。毎年の恒例行事として楽しみにしているコナンファンと、度重なる公開延期で公開が待ちきれないトップガンファンの姿が浮かびます。

映画公開日が近くになるにつれてプロモーション活動も盛んになるため、映画の情報量が増える＝映画の期待値が上がるのは当然のこと。そこで、公開まで3カ月以上ある作品に注目してみます。（※表内黄色マーカー）

洋画大作シリーズ『ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密』（4/8公開）、『ドクター・ストレンジ　マルチバース・オブ・マッドネス』（5/4公開）や、国民的人気アニメの劇場版『ONE PIECE FILM RED』（8/6公開）、『SLAM DUNK スラムダンク』（秋公開）、そして庵野秀明が企画・脚本を手がける話題作『シン・ウルトラマン』（5/13公開）などが名を連ねています。ベースの認知がある分、映画情報の有無にかかわらず、映画を楽しみにしている映画ファンが多いようですね。

これらの作品に肩を並べてランクインしていたのが、映画『五等分の花嫁』（5/20公開）。人気アニメの劇場版ですが、放送時間帯が深夜アニメ、ジャンルはラブコメということで支持層が気になります。アニメファンの熱量が高いのかと思いきやそうでもないようで・・・この辺りは次回ライフスタイル別に分析します！

『名探偵コナン』は10～40代男女、『トップガン』は50～60代男性

男女別に見てみると、男性は『トップガン マーヴェリック』や『シン・ウルトラマン』に期待する人が多く、女性は『ウエスト・サイド・ストーリー』や『ハウス・オブ・グッチ』の得票数が多い結果となりました。作品ターゲットがきちんと反応しているようです。

一方で『名探偵コナン　ハロウィンの花嫁』は男女差があまりない結果となり、国民的映画の底力が感じられます。今作でも好成績が期待できそうです。

続いて、年代別にみてみましょう。

すでに公開されている『スパイダーマン～』と『コンフィデンスマンJP～』と共にTOP３にランクインしている作品をみてみると、10～40代までは『名探偵コナン　ハロウィンの花嫁』が、50～60代は『トップガン　マーヴェリック』に期待している傾向がみえます。

年代的にも、作品に沿ったターゲット層から反応し始めていると考えられますね。

今年はどんな映画に出会えるのか、並んでいる映画タイトルを眺めているだけでもワクワクします。2022年の映画業界も楽しみです！

次回は、KIQ REPORTが独自分析・分類した「ライフスタイル」別に傾向を探ってみます。こちらもお見逃しなく！