調査レポート

映画館が営業自粛する現在、映画ファンは何で映画を観ているのか!?

2020-04-02更新

今回は映画ファンが「劇場以外で映画を見る際に利用しているサービス」を調査した結果をお届けします。半年に2本以上劇場鑑賞する観客を映画コア、年に1〜3本劇場鑑賞する観客を映画ライトとし、それぞれ10代〜60代の男女、計13,005名に聞きました。 

これは昨秋に行った調査ですが、現在、新型コロナウイルスの感染拡大防止によって映画館が営業を縮小・自粛し、観客も減少の一途を辿る中、映画ファンが映画館以外にどんな方法で作品を観ているのかというのは、タイムリーなのではと思った次第です。

結果はこうなりました。

劇的変化の立役者はAmazon Prime Video !!

<映画館以外で映画を見る際に利用するサービス(複数回答)>

1位 地上波・BSなどの無料テレビ放送 (50.0%)
2位 Amazon Prime Video (22.5%)
3位 Blu-ray・DVDのレンタル (22.3%)
4位 GYAO! (10.8%)
5位 CSなどの有料放送 (10.3%)

特筆すべきは2位のAmazon Prime Videoですね。

これはAmazonが展開する定額制動画配信サービス、いわゆるサブスクリプション・ビデオ・オン・デマンド (以下、SVOD) サービスですが、1位は別格としても、それ以外の旧来サービスや無料サービスを上回っているというのは、現代を象徴しているのではないでしょうか。

なかでもAmazon Prime Videoの利用率が断然高いのは、他社が新たなプラットホームで新規登録者を集めながら開始したのに対し、Amazonは利用者5004万人 (2019年6月28日現在 ニールセン調べ) と言われるオンラインショッピングサービスをベースに、従来の有料会員である「Prime会員」向けの特典として展開させたのが大きいと思われます。

Prime会員とは、月額500円 (年額4900円) で同社の商品がいつでも送料無料&最短納期で購入できる有料会員で、Amazon Prime Videoも追加料金ナシで視聴可能なため、他社SVODサービスに比べ、より気軽に鑑賞行動を始めやすかったのではないでしょうか。

さらには、音楽や電子書籍のサブスクリプションサービスまでも、一切の追加料金なく楽しめるため、お得感は極めて高く、広くたくさんの人々に選ばれやすく、そして継続されやすいのではないかと思われます。

次に、映画コアと映画ライトで分けて見てみます。

さらに映画コアはNetflixやHuluも!!

映画コアは同率4位でNetflixとHuluという 、さらなるSVODサービスが上位ランクイン。

Netflixはクオリティの高いオリジナル作品に定評があり、Huluはスポーツや音楽ライブのリアルタイム配信も行うなど、独自のコンテンツも展開しており、映画ファンも映画以外の趣味や嗜好に合わせ、それらも楽しんでいるのかもしれませんね。

とはいえ、やはり映画は映画館でこそというのは基本ですし、1日も早くコロナが収束し、映画ファンの皆様は安心して映画館に行ける、そして映画を生業とする皆様も不安なく仕事ができる、そんな状況に戻ることを、ひたすら祈るばかりでございます。

※KITT調べ(Fastask利用)

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【調査概要】
調査時期:2019年9月20日(金) ~ 9月27日(金)
調査対象:計13,005名 (15歳~60歳以上男女/映画コア・映画ライト)
調査定義:映画コア=半年に2回以上、劇場で映画鑑賞する人/映画ライト=年に1~3回、劇場で映画鑑賞する人

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