全国に3,648ある映画館（スクリーン）。それだけの中から映画ファンは何をポイントに映画館を選んでいるのでしょうか？

KIQ REPORTでは、全国の15歳以上の男女775名の映画ファン（半年に1本以上劇場で映画鑑賞をする人）を対象に「映画館選びのポイント」を調査。
前回は、映画鑑賞に関わる設備が上位を占め、性別、特に年齢によって重視するポイントが異なる傾向を紹介しました。

今回は違いがよく現れる“特に重視すること（上位3番目までに選択）”を使って、性・年代別の特徴を掘り下げたいと思います。

映画館選びで重視することで、上位３つまでに選ばれた項目を集計したのが下記の表です。

まずは男性の特徴を見てみましょう。男性は全体的に設備へのこだわりが強い傾向がありますが、「(IMAX等の)上映方式」では女性を大きく上回りました。「音響」も同様であり、上映の質にこだわりプレミアム料金の支払いもいとわない人が多いようです。

一方、女性は「アクセスの良さ」で男性を明確に上回りましたが、全体的に数値感は低めです。しかし、「清掃」や「コロナ対策」では男性を上回っており、清潔感は気にするようです。

続いて、年齢別に見てみます。中高年が特に重視するのが「座席の座り心地」です。「比較的空いている」でも同様の傾向があり、リラックスしたいという願望が見え隠れします。

若年層は全体的にこだわりは強くないものの、「売店の飲食メニューの充実」では高いスコア獲得しました。と、いうよりも男女50-60代のスコアは1-2%程度であり、中高年層の低さの方が目を引きます。中高年層は売店の品揃えをほとんど気にしていない、と断言できそうです。

次回は、映画館の座席ポジションの人気ランキングを発表します！

【調査概要】
調査時期：2022年9月16日(金)〜2022年9月23日(金）
調査手法 ：インターネット調査（FastAsk利用）
調査対象：計775名 (15〜69歳　男女)
調査定義：映画ヘビーファン＝月に1本以上劇場で映画鑑賞する人／映画ミドル＝2~3ヶ月に1本程度劇場で映画鑑賞する人／映画ライトファン＝半年に1本程度劇場で映画鑑賞する人/映画ノン=年1回程度劇場で映画鑑賞する人

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