データでヒット予報
【データで週末ヒット予報!】ヒットデータから見る「SPY×FAMILY」人気
過去の関連作品の成績データを踏まえてヒットを予測する“データで週末ヒット予報”。今回はこちら!
劇場版SPY×FAMILY CODE:White 2023年12月22日公開
監督:片桐崇声の出演:江口拓也、種崎敦美、早見沙織、松田健一郎 中村倫也、賀来賢人ほか
配給:東宝
シリーズ累計発行部数が3000万部を突破!2022年からはTVアニメが放送されるなど大人気漫画となっている「SPY×FAMILY」の初の劇場版。
原作者の遠藤達哉が監修に携わった完全オリジナルエピソードで描かれる本作は、スパイの父・ロイドと殺し屋の母・ヨル、超能力者の娘・アーニャ、未来予知犬・ボンドのフォージャー家が繰り広げる初めての家族全員旅行の行方を描いている。
アニメ放送前からコミックスが大ヒット
マンガやアニメを普段見ないという方も、一度は聞いたことがあるであろう「SPY×FAMILY」。そんな本作は、前例にないヒットを記録し続けている作品となっています。
そこで、まずは「SPY×FAMILY」の記録的なヒットデータを見ていきましょう。
「SPY×FAMILY」発行部数(連載〜アニメ放送開始まで)
2019年3月:連載スタート
2019年7月:30万部
2019年11月:100万部
2020年7月:400万部
2020年12月:800万部
2021年6月:1000万部
2021年11月:1250万部
2022年4月:1500万部(アニメ放送開始)
2019年3月から少年ジャンプ+にて連載が始まった本作は、7月に発売されたコミック第1巻から重版がかかり、発売から22日目で発行部数30万部を突破しています。さらに、コミック第1巻発売から約4ヶ月で100万部を記録、その勢いは止まることなくアニメの放送が開始した2022年4月までに1500万部を突破しています。
大ヒット作のアニメ放送が開始した際の発行部数を比較してみると、社会現象を巻き起こした大ヒット作「鬼滅の刃」は発行部数が350万部、「呪術廻戦」は850万部となっています。これらの数字からも、アニメ化される前から1000万部を超える発行部数を記録した「SPY×FAMILY」が異例のヒット作であることが伺えますね。
そんな本作は、これまで多くの賞を受賞しています。
コミックス受賞歴
⚫︎次にくるマンガ大賞2019:WEBマンガ部門1位
⚫︎読者が選ぶ、2019年新作おすすめマンガ100ランキング:2位
⚫︎iTunes Store・Best Manga2019
⚫︎このマンガがすごい!2020:オトコ編1位
⚫︎全国書店員が選んだおすすめコミック2020:1位
⚫︎マンガ大賞2020:2位
⚫︎第4回みんなが選ぶTSUTAYAコミック大賞:大賞
⚫︎マンガ大賞2021ノミネート
⚫︎第52回日本漫画家協会賞:コミック部門大賞
連載が始まった2019年に3つの賞を受賞し、その後も数々の賞を獲得していますね。華々しい受賞歴からも、本作の人気度が伺えます。
WEB発マンガで幅広いファン層を獲得
SPY×FAMILYの強みは、少年ジャンプ+によるWEB発のマンガであることです。少年ジャンプ+の細野修平編集長が「賞を取って話題になったとき、検索して少年ジャンプ+のサイトやアプリからすぐに読めるのが強み。面白ければ、SNSなどでシェアもしやすい。伝播に貢献したと思う」(※参照記事)と話す通り、紙媒体とは異なりスマートフォンひとつで読むことができるWEBマンガは、手軽にマンガを読むことができ、普段あまりマンガを読まない“ライト層”にも、届きやすく受け入れてもらいやすくなるでしょう。ライト層からヘビー層まで様々な読者に支持されている本作は、映画でも幅広い層の集客が見込めるのではないでしょうか。
アニメ放送で人気がさらに加速
アニメの放送がされた2022年にGEM Standardが発表した「配信コンテンツ視聴者数ランキング」(※参照元)では、上位にアニメが数多くランクインしている中で、「SPY×FAMILY」が「鬼滅の刃」や「ONE PIECE」「名探偵コナン」などに大きな差をつけて年間1位を記録しました。
さらに、アニメが注目されたことによりマンガの累計発行部数にも大きな変化が表れています。
「SPY×FAMILY」発行部数(アニメ放送開始〜現在)
2022年4月:1500万部(アニメ放送開始)
2022年12月:2900万部(アニメ第2クール放送終了)
2023年4月:2900万部
2023年10月:3100万部
2023年12月:映画公開
アニメの放送が終了した2022年12月の発行部数では2900万部を記録しており、アニメの放送が開始した2022年4月の時点と比較して2倍近くの売上を記録していることがわかります。さらに記録を伸ばしている本作は、2023年10月時点で累計発行部数3100万部を突破しています。ちなみに、アニメでも数々の賞を受賞しています。
アニメ受賞歴
⚫︎第28回 AMD Award’22:優秀賞
⚫︎東京アニメアワードフェスティバル2023(TAAF2023):TVシリーズ部門受賞
⚫︎Yahoo!検索大賞2022:アニメ部門1位
⚫︎第7回クランチロール・アニメアワード2023:最優秀コメディ作品賞ほか6冠
勢いが止まることなく映画の公開を迎える本作に、注目する人も多いのではないでしょうか。
ジャンプ漫画原作のアニメ映画
最後に、ジャンプ漫画原作のアニメ映画の興行収入TOP10をチェックしてみましょう。
■ジャンプ漫画のアニメ映画TOP10
TOP1〜4はすべて、2020年代に公開された映画がランクインしています。
「ONE PIECE」「スラムダンク」はともに1990年代から連載が始まり、今日まで多くの人に愛され続けている作品であることからヒットも納得ですよね。そのなかで、連載から映画化まで短期間で行きついた「鬼滅の刃」と「呪術廻戦」が、100億円の大台を記録したこと、さらに「鬼滅の刃」は400億円超えを突破し日本映画の記録を塗り替えたことは、注目すべき点です。
アニメ化される前から人気を博し、幅広い層を既に獲得している「SPY×FAMILY」は、「鬼滅の刃」や「呪術廻戦」と同じような勢いを感じますね。ヒットが期待できそうです!
映画は、今週公開です。
※情報提供:プレコグ
※赤字=興収10億円以上
(C)2023「劇場版 SPY×FAMILY」製作委員会 (C)遠藤達哉/集英社
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