今週末に公開する作品をピックアップし、過去の関連作品の成績データを踏まえてヒットを予測する、“データで週末ヒット予報”。今回はこちら！

シン・仮面ライダー　2023年3月18日全国公開

監督・脚本：庵野秀明
出演：池松壮亮、浜辺美波、柄本佑　ほか
配給：東映

1971年に放送された「仮面ライダー」を、監督・脚本に『シン・ゴジラ』などの大ヒット作品を手掛ける庵野秀明さん、主人公の本郷猛/仮面ライダーに池松壮亮さん、ヒロインの緑川ルリ子に浜辺美波さん、一文字隼人／仮面ライダー第２号に柄本佑さんを迎え、新たなオリジナル作品として映画化。

シン・仮面ライダー　関連作品の興収は？

本作で監督・脚本を務た庵野監督の代表作はなんといっても、1995年に放送され、社会現象を巻き起こしたTVアニメ「新世紀エヴァンゲリオン」でしょう。『エヴァンゲリヲン新劇場版』では、シリーズ作全てにおいて興収20億円以上の大ヒットを記録しました。また、KIQ REPORTでは映画ファンを対象に、好きなアニメ監督について調査したところ、庵野監督は、性年代別ランキングにおいて男性30～40代で１位、50～60代で1位を獲得されており、その認知度の高さと、男性から圧倒的に支持を受けていることがわかりました。（アニメ監督人気調査　ビッグ３は！？）

そんなアニメーション界に革命を起こした庵野監督が昨今手掛けてきたのが、「シン」シリーズです。これまで３作品が発表されており、本作は４作目となります。「シン」シリーズ作品の成績をみてみましょう。

どれも驚くべき興収を記録していますね。昨年公開され、興収44.4億円を記録して話題となった『シン・ウルトラマン』のオリジナル作品「ウルトラマン」（TBS系）のテレビ放送時期は1966～1967年でした。一方で、本作のオリジナルとなる「仮面ライダー」の放送が1971年だったことを考えると、両作品のファンはほぼ同じ層である可能性が高そうです。そのため、『シン・ウルトラマン』と同程度の興収は期待できそうですね！

また、「仮面ライダー」は1971年より始まり、現在まで続く大人気シリーズです。昨年はAmazon Prime Videoにて「仮面ライダーBLACK SUN」の配信が開始され、話題となりました。子どもの頃に「仮面ライダー」を見ていた人たちの中で、今再び「仮面ライダー」熱が再燃していると言っても過言ではないかもしれません。「仮面ライダー」ファンの動員にも注目です！

続いて、本作で主演を務めた池松壮亮さんの過去の主演作品をみてみましょう。

ほぼ毎年主演作品が公開されていますね。『デスノート Light up the NEW world』（2016）は、興収22億円の大ヒットとなりました。公開希望が小さめ作品が多いようですが、『宮本から君へ』（2019）、『ちょと思い出しただけ』（2022）など、映画ファンの間で話題となったヒューマンドラマに数多く出演されており、演技力にも定評がある俳優さんです。本作では、オーディションによって起用されました。庵野監督は決め手となった理由について「今回演じる本郷猛は藤岡弘さんのイメージが強いが、池松さんであれば、違う本郷猛になってくれるんじゃないかと思った」と語っており、どんな新たな仮面ライダーを演じられたのか期待が高まりますね！

最後に、本作でヒロインを務めた浜辺美波さんの過去の主演・ヒロイン作品の成績をチェック！

『君の膵臓をたべたい』（興収35.2億円）、『約束のネバーランド』（興収20.3億円）をはじめ、多くのヒット作品が並び、ヒロイン作品は、全て興収10憶円を突破しています。また、先日KIQ REPORTが調査した2023年活躍が期待される俳優・女優ランキングでは堂々4位にランクインしており、今年も活躍が期待されている女優さんの一人であることがわかりました。浜辺さんがヒロインを務めたということが、「仮面ライダー」を知らない方が作品に興味を持つきっかけの一つになりそうですね！

映画は、今週公開です。

※興行収入は一部、推定値を含む
※情報提供：プレコグ
※赤字＝興収10億円以上

(C)石森プロ・東映／2023「シン・仮面ライダー」製作委員会