19世紀の欧州は、フランス革命からナポレオン戦争、ドイツ統一と舞台が移っていきますが、1800年代中盤以降はイギリスとロシアのユーラシア全土を巡る戦いへとシフトしていきます。

中でもロシアは先進国に脱皮するために「不凍港」をどうしても手に入れたい。黒海にその手を伸ばします。当時のオスマントルコは大国ながらやや弱っていました。しかし、それでも黒海と地中海をつなぐ出口には王宮のある千年の都イスタンブールが構えてます。直接攻撃で落とすのは至難の業です。

ロシアは最初はギリシアなどの独立運動を「正教会の仲間」を助けるという名目で介入していき、次はオスマン・トルコにすり寄り、どちらもイギリスに邪魔され、ついに英仏を相手に戦争に及びます。
イギリスにとって地中海は富の源泉、そこからエジプト紅海を通って、インドへ至る重要な道、当然ロシアの地中海進出を傍観するわけにはいきません。

権謀術数渦巻く、群雄割拠の19世紀ヨーロッパ。
ロシア帝国中興の祖・アレクサンドル2世のうめきが聞こえるロシアの南下作戦！

是非お楽しみください。