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【KITT RADIO|マーケティングあれこれ雑談 #5】重要なのは「感情」

2024-01-25更新

マーケティング目線で世の中を見ると、見えるものが変わってくる!

映画の宣伝プロデューサーが日々考えていることをあれこれ雑談す
「KITT RADIO|マーケティングあれこれ雑談」

出演:木村徳永さん(KICCORIT)、ターニャ&シーニャ(KIQ REPORT編集部)

 <#5のキーワード>
  ・仕事仲間と友達家族の感情の違い
  ・ピクサー映画「ウォーリー」が凄い
    ・自分の経験がヒントになる

気になるキーワードがあったら下記をチェック!

【PodCast】


番組では宣伝プロデューサーに聞きたいことなど、リスナーの皆様からの質問も募集中!
その他、ご意見・ご感想はこちらまでお寄せください。

 

YouTubeやテキストでご覧になりたい方は下記よりどうぞ。

【YouTube】

【Text】(文字起こし)

ターニャ
この番組は、映画の宣伝プロデューサーが日々考えていることを話す番組です。マーケティング目線で世の中を見ると見るものが変わってくるということで、本日もキコリの木村さんをお招きして放送していきます。よろしくお願いします。

木  村
よろしくお願いします。

ターニャ
本日はですね前回、アイデアを考えるのはスキージャンプをするようなのだというお話があり、ちょっと個人的にも楽しみにしてるお話だったりするんですけど、今日は木村さん、そのお話をお伺いさせていただいていいですか。

木  村
そうですよね。それも話しますけど、ちょっとその前に、期待ってどうやって作るのかってのいうのをずっと話してきてますけど、期待を作る要素って限られていて、プロジェクト、キャスト、スタッフ、設定、物語っていうのが映画の中にはあるけど、その中で期待を作れるのは物語の部分だと思いますよって話したと思うんですよね。

ターニャ
はい、してくれました。#3ですね。

木  村
でも、物語で期待をどうやって作るのかっていうところが、もうちょっとあって、物語で期待を作るっていうと、普通に考えると、この話はこうなります、さてこの先どうなるでしょうか?みたいなそういうことだと思っちゃいますよね。

ターニャ
思いました。思っていました。

木  村
そうですよね。でも、そういう物語の期待のさせ方っていうのも、もちろんあるんだけど、なんかそれだけだと期待しきれないっていうか、期待してもらえない部分もあったりとかして。

ターニャ
はい。

木  村
さらにその先の期待を膨らませるにはどうするか?というと、やっぱり感情移入ができるかできないかっていうところがポイントになってくると思うんですよね。

ターニャ
なるほど。

木  村
それ何かっていうと、またいつものように分解をして考えると、物語を分解していくと何で構成されてるかっていうと、主人公が暮らしている環境があって、どういう設定の中で生きてるのかっていう部分があって、そこに登場する主人公のキャラクターの部分があって、そのキャラクターがどういう感情で生きてるのかっていう、この環境設定とキャラクターと感情っていうところが、物語を生み出してるわけじゃないですか。

ターニャ
そうですね。はい。

木  村
映画の物語って客観的に聞いてると、自分ごとになかなかならないんですけど、この感情の部分がうまく伝わっていくと、映画が身近に感じるっていうこともあったりとかして、とっても大事な部分なのかなって思ってるんですよね。

ターニャ
なるほど。

木  村
だからその主人公が最後にたどり着く感情、どんな気持ちになるのかみたいなこととか、そういったことを伝えるのが重要だと思うんですけど、例えば、普段のコミュニケーションの中でいろんな人と知り合うじゃないですか。

ターニャ
はい。

木  村
でも仕事で、知り合った人と、家族とか友人みたいなお付き合いの人って、違いますよね。感じ方が、感情移入の仕方が違いますよね。

ターニャ
正直違います。はい。

木  村
そうですよね。仕事で繋がってるっていうのは、仕事っていう情報で繋がってるから、そこには感情はないんですよね。でも友達とかって、感情で繋がってるからその人に何かがあると、自分の気持ちも動くじゃないですか。

ターニャ
はい。

木  村
だからそれと同じようなポジションに、映画と人の距離感を作っていけるとより見たくなるっていうか、見にいかなきゃという気持ちになる。この映画の中で暮らしているこの主人公が最後どうなるのかっていう物語の期待のその先に、その主人公の感情も想像しながら見に行ってもらうっていうのがとっても大事だと思うんですよね。なんか客観的な目線だと、他人ごとで終わっちゃう感じがするので。そこの感情に興味が湧いてくると、これ僕だけかもしれないけど、なんかね、映像が浮かんでくる感じがあって、どんな気持ちだったのかなって想像すると、なんか絵が浮かんでくるんですよね。だからそこまで想像するとやっぱ自分的にはもう絶対見ようっていうふうに思ったりとかするので。僕ピクサーとか好きなんですよ。

ターニャ
はいはいはい、ピクサーといえば、なんですかね?

木  村
ピクサー。僕がすごい好きなのが、『ウォーリー』ってあったんですけど

ターニャ
はいはい。ロボットの。

木  村
お掃除をしているゴミ処理ロボットの話なんですけ、僕がね、宣伝で悩んだときに、いつも、あのポスターとかチラシが好きで、今だにとっといてあるんですけど、悩んだらウォーリーのチラシを眺めてます。あのチラシを見ると僕、心、感情が動くんですよね。なんていうかな、具体的に言うとそのウォーリーのキャッチコピーは、 「それは、700年の孤独が産んだ奇跡」というふうになってて、ボディーコピーが「700年もの間、たった1人で働いてきた、ゴミ処理ロボットのウォーリー」って書いてあるんですよ。

ターニャ
はい。

木  村
そうすると、そうか、ロボットって、命がないから、1人だろうが、仲間がいようが、永遠に動いてんのか、700年1人かーっていう気持ちにすごくなるんですよ。

ターニャ
なるほどー。

木  村
そう、だからロボットに感情移入をさせる、このリードコピーが僕はすごく好きだったりとかして、あとねもう1個好きなのがあって『カールじいさんの空飛ぶ家』ってあったじゃないですか。

ターニャ
はい。

木  村
あれは、キャッチコピーは「いくつになっても、旅に出る理由があるー。」っていうコピーなんですよ。

ターニャ
素敵ですね。

木  村
でも、おじいさんの話で、旅に出るのか、いくつになっても、っていうと何があったんだ?と思うじゃないすか。

ターニャ
うんうん。

木  村
でポスターでは、家に風船がくっついていて、どこかに飛んでくってなると、もう見ないわけにはいかないなってすごく思うんですよね。

ターニャ
なるほどなるほど。

木  村
だからやっぱりこのなんか主人公の感情、その700年1人で働いてるロボットの気持ちってどんなんかなとか、おじいさんになっても旅に行く気持ちって何なんだろうとか、何かそういうキャラクターの感情っていうのが、やっぱり人を動かすんじゃないかなってすごい思うんですよね

ターニャ
なるほど。なんかすごく身近に感じますよね。なんかその言葉たちって。ちょっと自分に、いつかの自分であったりとか、今までの自分に感じた感情が、これを見ると見れるんじゃないかっていう気持ちになりますね。

木  村
そう、なんかね感情が動くと不思議なもんで、まさに今言っていた自分の昔のイメージを思い出したりとか、過去に見た映画を思い出したりとか、こういう感じかな、こういう感じかなって、何かに当てはめようとして心が動き始めるんですよね。

ターニャ
なるほどなるほど。

木  村
だから何か、このお話はこんなんですみたいな、例えば、「今新たな冒険が始まる」みたいなキャッチコピーもよくあるじゃないですか。でもそれって感情見えないですよね。煽りはあるけど、なんかすごそうな冒険が始まるんだろうなと思うけど、どんな気持ちで冒険するのかがわかんないから、それだと、あんまり心まで動かないんだけど。そう心が動くと、何か自分の過去と照らし合わせようとするみたいな。

ターニャ
はい。

木  村
そうすると想像が動き始めて、もう見たくて見たくてしょうがないみたいな気持ちに僕はなるので、物語の期待っていうところには、やっぱキャラクターの感情っていうのをどう見せていくかっていうのも大事にしながら考えてるっていう感じですね。

ターニャ
ありがとうございます。なんか今日はすごい、自分もそうだなってまさになんかすごい心動きましたし、共感できるお話だったなと思います。

木  村
そう、なんか僕が今話してる話も、僕はこうやってやってます、って言ってますが、これってあれなんですよね。僕が心が動いた理由みたいなことを、自分の宣伝にも生かしてるっていうだけだから、何か勉強してるってわけじゃなくて、これ絶対見たいって思ったときに自分は何でこれが見たくなったんだろうっていうところのポイントを、しっかりと記録してるっていう感じですね。だからそれを今後の仕事に生かしてるっていう感じで。

ターニャ
なるほど。

木  村
だから僕の宣伝の中には、いつも「ウォーリー」が生きているっていう感じです。

ターニャ
ウォーリー恐るべしですね。でもやっぱ自分の心が動かないと、何か宣伝も楽しなく、届かないかもしれないですね。

木  村
そうなんですよ。

ターニャ
ありがとうございます。じゃあ今日はここまでにさせていただければと思いますが、木村さん次回は、アイデアの考え方っていうところについてお話いただくでよろしいですか。

木  村
そうですね。なんか、自分はこうやって考えてるみたいな話ですね。僕はね、アイデアを考えるの苦手なんですよ。

ターニャ
本当ですか?

木  村
ぱっとひらめくタイプじゃなくてなんかじっくり時間使わないとアイディア出てこないタイプなんで結構ブレスト会議とかすごい苦手で、用事がありますって言って逃げちゃうときもあるんですけど。

ターニャ
それはないと思うんですけど、でもやっぱわかんないです。でも、木村さんそのアイディアを考えると本当並大抵のことじゃないというか、時間にも追われ、すごい苦しいところだと思うので、ぜひちょっと木村さんがどう考えてるか次回は教えてください。

木  村
わかりました。

ターニャ
はい、お願いします。では本日はここまでにさせていただければと思います。はい。そしてKITT RADIOでは、リスナーの皆様からのご質問も募集中です。概要欄に記載のメールアドレスに日々の生活に役立てたい、こんな話を聞きたいなど、ぜひお送りいただければと思います。はい、では本日もこちらで以上です。ありがとうございました。

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